いばらき児童生徒地図作品展

第23回(令和4年) 茨城地区 主催:いばらき児童生徒地図研究会

作品展の概要

「いばらき児童生徒地図作品展」は、茨城県の小・中学生が身のまわりの環境や地域の姿を自ら観察・調査し、それらを地図として表現することにより、環境や地図さらには地域に対する関心を深めることを目的としています。11月から12月頃にかけて作品展が開催されています。

作品:なぜ住宅地にフクロウが?!

奨励賞/最優秀賞

作品名:なぜ住宅地にフクロウが?!

受賞者:私立茗渓学園中学校 2年 安藤 悠樹

作品主旨:
 家の前でフクロウを見つけた。森の中にしか住んでいないと思っていたため驚いた。そこでつくば駅周辺、研究学園駅周辺の地域開発により、鳥の住処にどのような変化があったのかを調べてみた。すると、つくば駅周辺では、雑木林が残されているのに対し、研究学園駅周辺では、かなり雑木林が減り、様々な生き物の住処が減少していることがわかった。よって、つくば駅周辺のように緑を守りながら地域開発を進めてほしいと思った。


作品:茨城の天然記念物MAP ~茨城の自然を知る~

優秀賞

作品名:茨城の天然記念物MAP ~茨城の自然を知る~

受賞者:茨城大学教育学部附属小学校 4年 中澤 理久

作品主旨:
 この地図を制作した理由は、ぼくの家の近くの神社で天然記念物を発見し、興味を持ったからです。一目で天然記念物の内容や場所が分かるようにシールで分けるなどの工夫をしました。調べていく中で、貴重なものでも登録前に比べて減少している所もあることに一番驚きました。天然記念物を保護するためには、たくさんの人が興味を持ち、知っていくことが大切だと思いました。ぼくも、今回調べたことを広めたいと考えています。


作品:旧金砂郷町ここ50年の変貌

優秀賞

作品名:旧金砂郷町ここ50年の変貌

受賞者:常陸太田市立金砂郷中学校 1年 窪谷 來春
    常陸太田市立金砂郷小学校 3年 窪谷 美瑠

作品主旨:
 今年の4月から旧金砂郷町内の小中学校は「新」金砂郷小学校と金砂郷中学校だけになりました。10年前ごろまでは6校あったのに、こんなに減ったのは何故だろうと考えました。そこで、50年前と比較する形で町丁別人口等を調べて、地図に表しました。その結果、町によって人口の減少幅は異なるものの、全体的に減り、一部の地域に集中するようになっています。今後ますますこの傾向が強まっていくことが心配です。


作品:茨城県の鉄道地図

優秀賞

作品名:茨城県の鉄道地図

受賞者:茨城県立日立第一高等学校附属中学校 1年 高橋 諒斗

作品主旨:
 僕は小さい頃から鉄道が好きで、茨城県の鉄道の魅力を多くの人に知ってもらいたいと思い、鉄道地図を作りました。調べていくうちに、「需要があるにも関わらず鉄道が通っていない地域があるということ」、「観光需要があるにも関わらず利用者数が少ない路線があるということ」など、様々な課題があることが分かりました。茨城県の鉄道は将来性があり、観光的にも魅力的な路線がたくさんあるので、この地図を通してその良さを知ってもらえたらうれしいです。


作品:TX開通が守谷市を変えた!?

優秀賞

作品名:TX開通が守谷市を変えた!?

受賞者:私立茗渓学園中学校 2年 柳川 真珠

作品主旨:
 私が住んでいる守谷市は、TX開通により駅前を中心に劇的な変化を遂げました。そこで、TX開通前と後を比較してどのような変化や影響があったのかを調べました。その結果、ベットタウンとして移住者が大幅に増加し、自然と共生しながら便利な生活を送ることができる素敵な街に変化した一方、人口増加により急速な高齢化が予測され、空き家の抑制やマイカーを持たなくても生活することができる交通網の整備などの課題も見えてきました。


作品:ぼくのピンチ お助けMAP

優秀賞

作品名:ぼくのピンチ お助けMAP

受賞者:私立茗渓学園中学校 2年 岡本 琳太郎

作品主旨:
 人が生活する上で、ピンチは身近に潜んでいる。そんなピンチに役立つ場所や物を調べようと思った。調べてみると、AEDなどの救命装置は住宅街にはあまり設置されておらず、AEDは施設内にあるため夜間は使えなかった。自販機は住宅街に多く設置されていたが、緊急時に使える自販機が調べた自販機の中で二つしかなかった。AEDや緊急時に使える自販機など、人命に関わる装置はもっと増やしてほしいと思った。


作品:水に関する漢字とひたちなか市の地名の関係

優秀賞

作品名:水に関する漢字とひたちなか市の地名の関係

受賞者:ひたちなか市立勝田第三中学校 1年 井上 寧々

作品主旨:
 母から「引っ越し先の地名にさんずいが付いていたので、水害を心配した。」という話を聞き、地名と海や川の位置に関係があったら面白いなと思い、調べてみました。市内には水に関する地名がたくさんあることが分かりましが、漢字通りの地形ではないことも分かりました。貯水池や雨水幹線があり、水害の対策が進んだ結果だと思います。地形と水害対策への理解が深まり、より良い暮らしのための更なる水害対策に興味をもつことが出来ました。