地図ならびに地理作品展

第61回(令和4年) 広島地区 主催:広島県地理作品展運営委員会

作品展の概要

「地図ならびに地理作品展」は、小・中・高・特別支援学校等の児童生徒に地図ならびに地理作品の制作を通して、地図に対する正しい理解を持たせると共に、それを活用する能力を身につけさせることを目的に毎年9月に開催されています。
作品:音戸瀬戸と音戸大橋

国土地理院長賞

作品名:音戸瀬戸と音戸大橋

受賞者:広島大学附属小学校 4年 中田 慧

作品主旨:
 おじいちゃんの畑に行く時、必ず音戸の瀬戸を通ります。ここには赤くてかっこよい橋が二本並んでいて、橋を渡った後のグルグルした道が面白いことを理由に、この模型を作りました。地図を作るために調べていると、グルグルした道は音戸側の用地がせまかったため、日本で初めてらせん状の高架橋の技術が取り入れられた事を知りました。プラモデルを作る道具を使い、削ったり、切ったりして橋を作るのは、とても楽しかったです。


作品:日本三景宮島 弥山の頂

国土地理院長賞

作品名:日本三景宮島 弥山の頂

受賞者:ノートルダム清心中学校 2年 髙原 萌寧

作品主旨:
 私がこの作品を作ろうと思ったきっかけは、地元である宮島の弥山に登り、弥山のことを知りたかったからです。そのため、見てくださった方にも弥山のことを知ってもらえるように工夫しました。
 宮島はすごく歴史と関わりの深い場所です。実際に弥山に登ると、お寺巡りをしているような気分になりました。山頂ではこの地域ならではの沢山の島々と穏やかな海が疲れを癒やしてくれます。
 弥山の魅力が作品から伝わるといいなと思います。


作品:高津川源流域における河川争奪地形

審査員特別賞/国土地理院長賞

作品名:高津川源流域における河川争奪地形

受賞者:ノートルダム清心高等学校 1年 土岐 文子

作品主旨:
 島根県の高津川源流域における「河川争奪地形」の立体模型を作製した。
 工夫した点は、争奪前の川の流れを水色画用紙で表し、争奪後の現在の地形に重ねられるようにした点と、現地調査の写真撮影箇所と模型上での位置がわかるよう矢印シールを貼った点である。水源地と河川争奪箇所には、待ち針を刺して示している。
 立体模型によって、土地の高低差や源流域全体を俯瞰することが可能となり、河川争奪地形を理解することができた。


作品:さいがいから みをまもろう

国土地理院中国地方測量部長賞

作品名:さいがいから みをまもろう

受賞者:広島市立幟町小学校 2年 守田 樹生

作品主旨:
 地しんやつなみ、こう水がこわいので、じ分でもみをまもれるように地図にしたいと思って作りました。じ分の家や学校、学どうのまわりで、さいがいのときにあぶなそうな場しょやひなんするところ、ひょう高、海ばつをしらべました。工ふうしたところは、ひょうこうを分かりやすくするツールをつかったところです。『ドラえもんの地震はなぜ起こる どう身を守る』をつかい、あぶないところを考えてふせんにまとめました。


作品:事前復興~井口台で出来ること~

国土地理院中国地方測量部長賞

作品名:事前復興 ~井口台で出来ること~

受賞者:広島市立井口台中学校 2年 𠮷田 桃葉

作品主旨:
 事前復興という減災への新しい取り組みに興味を持ちました。近年では災害が多く発生しており、広島も西日本豪雨災害の被害を受けました。私の住む井口台は山の近くにあるので、もしもの時の被害や過去の災害でも活躍した砂防ダムの役割についてまとめました。
日頃の備えで災害時の被害や、心と体の負担も減らすことが出来るとわかりました。私はもっとこの考えをたくさんの人に広めていきたいと思います。


作品:避難のススメ

国土地理院中国地方測量部長賞

作品名:避難のススメ

受賞者:広島県立広島井口高等学校 2年 伊森 真帆

作品主旨:
 通学路を含む自宅周辺の安全を確認するため、身近な地域の危険な場所を調べることにした。自宅周辺の地図に土砂災害警戒区域や過去の災害発生場所を示した。地図から、主な危険な場所としてため池、崖、河川の3つの場所に着目した。資料から読み取ったことや現地調査で見つけた危険な点を挙げ、災害時の危険性をまとめた。また,地球温暖化による異常気象の増加と災害の発生を関連付け、今後気を付けるべきこともまとめた。