私たちの身のまわりの環境地図作品展

第32回(令和4年) 全国地区(旭川) 主催:環境地図教育研究会

作品展の概要

「私たちの身のまわりの環境地図作品展」は、小・中・高校の児童生徒を対象に、身のまわりの環境について関心を持ったこと、考えたこと、調査したことを地図にすることを通して、地図や環境に対する関心を深めてもらうことを目的に毎年10月に開催されています。

作品:緑をふやそう! ~私たちにできること~

国土地理院長賞

作品名:緑をふやそう! ~私たちにできること~

受賞者:品川区立芳水小学校 4年 岩崎 渚

作品主旨:
 緑の多い所と少ない所の気温を、8月末から6月末までの間、測りました。春にチューリップ、初夏にさつきなど季節が変わって咲く花が変わったりしたのに気づくことができた。また季節により同じ場所でも、日向や日陰が変わったことにも気づきました。地図は等高線を同じ紙にかくとごちゃごちゃするのでビニールを使いました。


作品:世界とつながるソーラーパワー

国土地理院長賞

作品名:世界とつながるソーラーパワー

受賞者:狭山市立入間野中学校 2年 大久保 美怜

作品主旨:
 テーマを決める際、身近にある世界とつながるものは何か考えました。そこで、目についたのは、戦争による資源価格の上昇や、地球温暖化によってもたらされた西ヨーロッパの急激な気温上昇のニュースでした。そこで、この2つの出来事に興味を持ち、共通点を探し出したところ、太陽光発電が思いつきました。今まで何気なく見ていた太陽光パネルが、私たちの未来を背負っていることに気づきました。


作品:雪道通学路マップ

北海道知事賞

作品名:雪道通学路マップ

受賞者:名寄市立名寄小学校 3年 先川 柚乃

作品主旨:
 名寄市は雪がたくさん降ります。だから歩道が通れない時があります。どこが通れて、どこが通れないかがわからないと目的地にたどりつけないので、地図に表すことにしました。作ってみて、地図の道路などの色をぬるのが大変でした。また、地図の中の雪があるかないかを見に行くのが大変でした。


作品:阿佐谷・荻窪で文士が集まるのはなぜか?

(公社)日本地理学会長賞

作品名:阿佐谷・荻窪で文士が集まるのはなぜか?

受賞者:宝仙学園高等学校 1年 小川 友里

作品主旨:
 「世田谷・荻窪」で文化人が多い理由を文学作品で書かれた場所を探ることから考察した作品です。昭和(前期)、昭和(後期)、平成、令和の4つの時代に分け、その時代の地図を用いて分析しました。また、「家賃」「自然環境」「利便性」「遊興施設の充実度」「文化人の多さ」という5つの観点で文化人の住みやすさを評価しました。


作品:杉並区の空襲の記憶と証言

(公社)日本地理学会長賞

作品名:杉並区の空襲の記憶と証言

受賞者:晃華学園高等学校 2年 大野 地咲子

作品主旨:
 地図づくりを通して、一つ一つの道や建物を描いたときに感じたように、人々の営みについて思いを寄せたいと思います。本作品の、記憶や証言を地図に表すという挑戦は、戦災焼失地区を現在の地図に描くことで、現代に生きる人々にも、戦争を自分事としてとらえるようにと願い、この地図を作成しました。


作品:街中にもいる!My field野鳥MAP

国立環境研究所理事長賞

作品名:街中にもいる!My field野鳥MAP

受賞者:埼玉県立浦和高等学校 1年 山田 陸眞

作品主旨:
 今回、環境地図を作成するにあたり、今まで記録・観察をしてきた鳥類を地図に表し、身近な自然の豊かさを知ってもらいたいと考えました。記録できた種を利用して地図を作ったことで見えてきたのは、街中、耕作地を問わず幅広い範囲に様々な鳥が生息しているということです。


作品:暗やみを明らかに

(公財)国土地理協会会長賞

作品名:暗やみを明らかに

受賞者:筑波大附属駒場中学校 1年 大胡 亮太

作品主旨:
 町の明るさについて考察しました。まず、暗いところを見つけるために町の道の照度をはかり地図にしました。次に街灯の特徴を調べました。地図から分かった暗いところに、どの街灯をおけば良いのか考えました。照度を計測する時に、少し誤差が出てきてしまうので、街灯の明るさは計算で求める工夫をしました。実際に街灯をつくってもらえたらうれしいです。