札幌市児童生徒社会研究作品展

第43回(令和4年) 札幌地区  主催:札幌市教育地図研究会

作品展の概要

「札幌市児童生徒社会研究作品展」は、札幌市の児童生徒の社会的なものの見方や考え方を育てると共に表現する力を高めるために、自由研究を中心に社会科・生活科及び総合的な学習の時間等の内容を生かした作品を募集し、将来のよき札幌市民・北海道民の育成につながることを願って、毎年9月から11月に開催されています。

作品:有珠山の噴火と防災について

奨励賞/国土地理院長賞

作品名:有珠山の噴火と防災について

受賞者:札幌市立琴似小学校 6年 山田 敬介

作品主旨:
 日本には地震や噴火、大雨など、いつ起こるかわからない自然災害が多く「防災」という言葉をよく耳にします。今年、修学旅行先の洞爺湖周辺を調べた時、「有珠山噴火」について知りました。有珠山は定期的に噴火し、噴火前には前兆が観測される「うそをつかない山」と呼ばれているそうです。ぼくは有珠山周辺に住む人たちが過去の噴火例や噴火の前兆を現在の「防災」にどのように生かしているのか興味を持ったので調べてみました。


作品:オススメどうぶつ園水ぞくかんランキング

札幌市長賞

作品名:オススメどうぶつ園水ぞくかんランキング

受賞者:札幌市立厚別北小学校 2年 佐々木 英俊

作品主旨:
 ぼくは生き物が大好きです。2年生になって、国語の時間に動物園の獣医さんのことを勉強しました。家から行ける動物園や水族館にはどんなところがあるのか気になって、行ったところの写真を見ていたら、全部楽しくてまた見に行きました。前は気づかなかった新しい発見があって、生き物がもっと好きになりました。みんなにも行ってほしいので、まちの名前や場所を調べて地図に書きました。見やすくするためにランキングにしました。


作品:藍栽培の歴史と文化 あいの里は藍の里

札幌市教育長賞

作品名:藍栽培の歴史と文化 あいの里は藍の里

受賞者:北海道教育大学附属札幌小学校 3年 成田  悠

作品主旨:
 私の小学校のある「あいの里」は1980年代に開発が始まった新しい街です。今は多くの人が住む住宅街ですが、明治時代は藍の葉の一大生産地で、一面に藍畑が広がっていたそうです。明治15年に徳島から入植した人たちは、大木を切り倒し、土地を耕して藍の種をまき、大変な苦労の末に全国博覧会で藍玉製造日本一に輝きました。今回、地域の歴史と文化を学び、藍染めも体験して、昔の人たちの努力を少しでも知ることができました。


作品:黒部のキセキ

札幌市教育長賞

作品名:黒部のキセキ

受賞者:札幌市立山の手南小学校 6年 安部 玄眞

作品主旨:
 僕が黒部ダムを調べた理由は、環境に優しい水力発電に興味をもち、規模が大きく、特に有名な黒部ダムを調べました。調べてみると、黒部ダムの周辺は谷が多く、水力発電がしやすい地形であることがわかりました。また、黒部ダムは難工事の末に完成したことも分かりました。自然のもたらした奇跡と、難工事を克服した奇跡によって黒部ダムと周辺の水力発電が完成したことが、黒部の軌跡を調べて分かりました。


作品:校区を水災から守る為に

札幌教育長賞

作品名:校区を水災から守る為に

受賞者:札幌市立真駒内曙中学校 1年 社会科研究部

作品主旨:
 校区には豊平川と真駒内川が流れていて、「川」は身近なのに、防災についての勉強が「地震」中心だったので、「水害」の意識が部員の中にほとんどなかった。あらためてハザードマップを見ると、校区では川の氾濫など「水害のおそれ」の方が深刻だったので、学校のみんなや保護者の方々にも知らせて、温暖化で深刻になっている「1000年に一度の大雨」被害に備えてもらおうと思ってレポートを作成しました。


作品:この雪はどこへ行く  大都市札幌VS大雪

札幌市教育地図研究会会長賞

作品名:この雪はどこへ行く 大都市札幌VS大雪

受賞者:札幌市立三角山小学校 5年 一村 理仁

作品主旨:
 去年、札幌は大雪に見舞われ生活に影響が出ました。ニュースでは雪堆積場が足りないと報道していました。なぜ雪堆積場が足りないのか。そもそも札幌の雪はどこへ運ばれているのか疑問に思い調べてみました。印象に残ったのは雪解け水を処理するために雪堆積場は川の近くにあったことです。地図を作って初めて分かることでした。雪堆積場には限界があることを知り、雪を生かした街づくりが必要だと思いました。


作品:札幌の地下に隠された秘密!? 大都市を守る雪処理施設

(一社)地図協会賞

作品名:札幌の地下に隠された秘密!? 大都市を守る雪処理施設

受賞者:札幌市立宮の森中学校 2年 一村 ひまり

作品主旨:
 世界的にも珍しい豪雪都市、札幌。ここで行われている雪処理の方法は除排雪のみと思っていたので、地下にこれほどの大規模施設があることを初めて知り、とても驚きました。下水熱は非常にメリットの多い再生可能エネルギーですが、簡単には雪処理施設を増やせない現実を知りました。市民一人一人がもっとこの問題のことを意識し解決に向かって進んでいけるよう、伝えていくことが大切だと学びました。