鳥取県児童生徒地域地図発表作品展

第23回(令和3年) 鳥取地区 主催:鳥取県地域社会研究会

作品展の概要

「鳥取県児童生徒地域地図発表作品展」は、県内の小・中・高・特別支援学校の児童生徒の地域に対する関心を喚起し、野外における観察の能力・洞察力・表現力を高め、同時に地図利用及び地図作成能力の向上を目的に、10月から12月に鳥取県内4箇所において開催されています。

作品:大型トッラクはどこへ行く? ~密着!父の仕事~

奨励賞/国土地理院長賞

作品名:大型トッラクはどこへ行く? ~密着!父の仕事~

受賞者:鳥取市立散岐小学校 5年 田渕 琴美

作品主旨:
 鳥取道・山陰道・国道などを車で通っていると、多くの大型トラックに
出会います。一体どこに何を運んでいるのだろうと思いました。
私の父は、大型トラックの運転手です。父の仕事に密着して調べました。
父の一日、一週間をタイムスケジュールにして、色分けをしました。
そして、どの道を通ってどこに何を運ぶのか、府県別の地図に表しました。
色々なことに気をつけて仕事をしていることを知り、大変だと思うと同時に、感謝したい気持ちが、こみあげてきました。


作品:車がない? どうする交通手段!

鳥取県教育長賞

作品名:車がない? どうする交通手段!

受賞者:鳥取市立散岐小学校 6年 田渕 晴葵

作品主旨:
 昨年のテーマを広げて、今年はわが家に車がなかったら、交通手段をどうするのかを調べてみました。
車だと30分で行く大型ショッピングモールに、バスと列車を利用して実際に買い物ができるか、ためしてみました。都会のように少し待てば電車が来るのとは大違いで、一時間に一本くらいですが、バスも列車も利用できることがわかりました。乗り継ぎや、徒歩の時間をいれると、車の3倍の時間がかかりましたが、車なしでも少量の買い物ができました。


作品:「鳥取が日本の中心だった!?後醍醐天皇をたずねて~御来屋と名和長年~」

日本地理学会会長賞

作品名:「鳥取が日本の中心だった!?後醍醐天皇をたずねて~御来屋と名和長年~」

受賞者:鳥取市立美保南小学校 6年 仲倉 準翔

作品主旨:
 ぼくが、保育園の時に住んでいた大山町御来屋は昔、後醍醐天皇が隠岐の島を脱出し、たどり着いた場所です。5年生の船上山研修で、後醍醐天皇が戦った山と知り、御来屋と何かつながりがあるかもしれないと思い調べてみました。御来屋には今も、天皇にまつわる場所がたくさん残っていて、天皇の”絶対に諦めない心”、天皇のために生き抜いた名和長年の勇気」を知って、御来屋がもっと好きになりました。船上山で鎌倉時代が大きく変わっていたなんて、とても誇りに思います。


作品:鳥取市大火図で歩く~大火から70年現在も続く防火対策を知る~

鳥取県測量設計業協会長賞

作品名:鳥取市大火図で歩く~大火から70年現在も続く防火対策を知る~

受賞者:鳥取県鳥取市立岩倉小学校 6年 武安 瑠香

作品主旨:
  今年の4月、ニュースで鳥取大火から約70年経つことを知りました。鳥取大火について調べていくと、大火を機に防火対策がしっかりされた街に変化していることが分かりました。鳥取大火図を元に、延焼した場所を歩き、現在も続く防火対策を調べました。対策の中で特に若桜街道の防火建築帯は延焼を防ぐかべとして建てられたことにすごく感心しました。今後の大規模な火災が起こらない様に、工夫された鳥取市街地をこの研究で紹介します。


作品:おうちだにこうえん いきものマップ

地図情報センター理事長賞

作品名:おうちだにこうえん いきものマップ

受賞者:鳥取市立浜村小学校 1年 田中 結晟

作品主旨:
 見る人に伝わるようにたくさん写真を貼り、説明も太く書きました。「ここは知っている!」と分かる場所ができて嬉しいし、多くの生き物がいて歴史のあるこの広い公園が特別な場所に思えます。
ずっと昔から立っている木やそこにいる生き物、伝わる歴史は長い長い時間の流れとともに今の様子となっていて、ぼくたちもこの自然の一部なんだなと感じることができます。実際に歩いてみると、その大切さを学べるし元気をもらえます。
ぜひ、楽しんでくださいね。


作品:石心伝心 魂を刻む 時代をこえて生き続ける 川六の技

日本地図センター理事長賞

作品名:石心伝心 魂を刻む 時代をこえて生き続ける 川六の技

受賞者:鳥取市立青谷小学校 6年 城市 咲結

作品主旨:
 祖母の家の側にある神社には迫力のある狛犬がいる。誰が作ったのか調べてみると、私の住む青谷出身の川六という石工が作ったものだった。旧気高郡の神社には、この川六の作った狛犬、常夜灯、手水鉢などの作品が多くあり、作られた時代、刻まれた名前などが場所によって様々にちがっていた。川六作品はどれも今にも動き出しそうな躍動感があり、見ているとその時代背景や川六の思いを想像せずにはいられないほど訴えかけてくるものがある。時を経て今もなお見る者に感銘を与える川六作品の素晴らしさと作品を愛し受け継ごうとする人々の思いを研究を通して感じることができた。


作品:おおちだにのしぜんとれきし

国土交通省中国地方測量部長賞

作品名:おおちだにのしぜんとれきし

受賞者:鳥取市立修立小学校 3年 尾崎 令來

作品主旨:
  私は、おおちだに公園で遊ぶのが好きです。おおちだに公園には、自然だけではなく歴史もあると知り、くわしく調べてみました。すると、門の木が顔の形になっていたことや、昔、王子の滝が流れていたことなど、初めて知ったことがたくさんありました。昔の写真を見て、王子の滝は、りっぱな滝だったことにおどろきました。地図を作る上では、分かりやすくなるように工夫しました。今度は、自然と歴史のことを思い出して散歩をしたいです。