児童・生徒の地図作品展

第29回(令和3年) 徳島地区 主催:徳島地理学会

作品展の概要

「児童・生徒の地図作品展」は、徳島県内の小・中・高校の児童生徒が作成した地図類を募集し、優秀な作品を展示して、地理教育・地図教育の発展を図ることを目的に毎年11月末から12月初めに開催されています。

作品:「歩いて調べた」渋野町アグリマップ

国土交通省国土地理院長賞

作品名:「歩いて調べた」渋野町アグリマップ

受賞者:徳島市立渋野小学校 5年 米田 知永

作品主旨: 
 小学校1年生の時、東京から引っこしてきて、犬を飼い始めました。毎日、散歩をしていて、町の人がいっしょうけんめいに農作業をしているのを見かけました。それから、渋野町ではどんな農作物が作られているのか興味がわいたので、町全体の分布図を制作しました。
渋野町は山に囲まれているので、登って見に行くのが大変でした。犬といっしょに歩いたので楽しく調べることができました。


作品:田宮街道の昔と今

国土交通省国土地理院長賞

作品名:田宮街道の昔と今

受賞者:徳島市立千松小学校 6年 松原 菜々

作品主旨:
 祖父母の家で徳島市の住宅地図(ゼンリン発行・2000年版)を偶然見つけました。自分の住んでいるあたりを見てみようと思い、開けてみると、「そうそう!」とイメージできるところと「今と全然違うな」というところがありました。20年前の地図と、自分が知っている今現在の建物や道路などを頭の中で比べながら楽しんでいると、母が田宮街道の拡張工事のことなどを、教えてくれたので興味がわき、調べてみようと思いました。


作品:童話「花豆の煮えるまで-小夜の物語」の舞台はどこにあるのか

日本地図センター理事長賞

作品名:童話「花豆の煮えるまで-小夜の物語」の舞台はどこにあるのか

受賞者:徳島文理中学校 1年 田中 登子

作品主旨:
  私が小学生の時から好きだった安房直子さんの作品の中で、とりわけ好きな物語の一つが「花豆の煮えるまで-小夜の物語」です。そんな大好きな話の舞台になった場所を知りたかったので、この地図を作ろうと思いました。
物語の舞台は京都府だという結論に至りましたが、まだ多少の疑問が残っています。だから、もしかしたら今後もっと有力な舞台候補が見つかるかもしれません。


作品:ぼくのすむ町~ぼくのいえからなん歩かな~

日本地図センター理事長賞

作品名:ぼくのすむ町~ぼくのいえからなん歩かな~

受賞者:徳島市立千松小学校 2年 富永 郁晴

作品主旨:
  ならいごとがある日は、早く帰らなければいけません。でも、いそいでいるはずなのになかなか家までつかず、とおいなと思いました。算数で「長さ」をならったので、家から学校までの長さを知りたくなりました。万歩けいをつかって、家からたてものまでの長さをよそうすることが楽しかったです。でも、ぼくのよそうはなかなかあたらず、ざんねんでした。しらべてみて、何歩ぐらいか分かったので友だちにしょうかいしたいです。


作品:阿南市って子育てしやすいの?

国土交通省国土地理院四国地方測量部長賞

作品名:阿南市って子育てしやすいの?

受賞者:徳島県立富岡西高等学校 2年 浅野 苺珈

作品主旨:
  この地図は総合的な探究の時間と地理の授業で作成したものです。私は阿南市の保育について探究をしています。将来、子どもに関わる職業に就きたいと考えており、自分が生まれ育った阿南市は子育てしやすいのか気になったことがこのテーマを選んだきっかけです。他市と比較すると、阿南市は保育施設が市全体に分布しています。また、人口1万人あたりの保育施設数や関連施設が多く、子育てしやすい環境にあることが分かりました。


作品:集団登校ハザードマップ

国土交通省国土地理院四国地方測量部長賞

作品名:集団登校ハザードマップ

受賞者:徳島市立入田小学校 6年 近藤 直輝、近藤 和輝

作品主旨:
 ぼくたちは、集団登校の班長と副班長をしています。近いうちに東南海地震が必ず起こると言われているので、通学路の危ない場所について調べてみることにしました。
写真をはったりマジックの色を変えたり、どうしたら分かりやすくなるかを考えるのに苦労しました。いつも何となく通っていたところでも危ないところがあったので、これからの集団登校では気をつけたいと思いました。


作品:田宮街道の昔と今

徳島県教育委員会教育長賞

作品名:田宮街道の昔と今

受賞者:徳島市立千松小学校 5年 小原 由芽

作品主旨:
  この街は私の母のふるさとです。今は街の中に田宮街道という大きな道路が通り、住宅やお店がたくさん建ち並んでいます。しかし、母が過ごした子供時代、このあたりの様子は全く違う物だったそうです。そこで、インターネットで昔の地図を検索し、今と昔の様子を比較することにしました。以前は畑が多く、今のような街の景観ではないことに気付きました。人々が集まるみりょくあふれる街にどんどん変化しているのだと思いました。母のふるさとで、私もみりょくあふれる人に成長していきたいです。