児童・生徒による地図作品展

第17回:徳島地区【主催:徳島地理学会】

作品展の概要

「児童・生徒による地図作品展」は、小・中・高の児童生徒が作成した地図類を募集し、優秀な作品を展示して、地理教育の発展を図ることを目的に毎年11月から12月に開催されています。

作品:小松島市の小学生と中学生の人数

国土地理院長賞

作品名:「小松島市の小学生と中学生の人数」

受賞者:小松島市立坂野小学校 2年 上山順也

作品主旨:ぼくが通う坂野小学校も、むかしは1学年に2クラスあったそうです。そこで、兄が小学校に入学した10年前と今の小学生と中学生の人数をくらべてみました。150人い上へっている学校や半分い下になっている学校もありました。子どもが生まれる数がへったのかもしれません。11の小学校と3つの中学校へ行ってみましたが、横にようち園のある学校が多かったです。人数がふえた学校の近くには、新しい家がたっていました。


作品:徳島市の街路樹調べ

(財)日本地図センター理事長賞

作品名:「徳島市の街路樹調べ」

受賞者:徳島市立助任小学校 4年 宇野明里

作品主旨:母の車で外出していて窓から見る街路樹が所により違っているのを見て、どこの町にどんな木が植えられているのかと思い調べました。むずかしかった所は地図を描く時で細かいところまで描くのが大変でした。描いていると中に気がついたのは、イチョウとホルトの木が一番多かったのでおどろきました。ユリノキは珍しく、変わった形をしていて面白いと思いました。たくさんある街路樹の手入れは市や県の人達も大変だろうと思いました。


作品:鳴門線各駅の乗降客数

国土地理院四国地方測量部長賞

作品名:「鳴門線各駅の乗降客数」

受賞者:鳴門市立鳴門西小学校 5年 立岡沙珠

作品主旨:汽車が好きなので、鳴門線に乗って通学する兄を見てうらやましいと思いました。鳴門線に乗っている人は朝・昼・夕で人数は違うのか、父と兄に手つだってもらって調べました。朝は人が多く、人数を数えるのが大変でした。昼はかなりガラガラで、駅を見ても人が全くいない時もありました。1から3両編成の汽車の中を行ったり来たりするのは、汽車がゆれて大変でした。メタリックテープを使って、めだつような地図にしました。


作品:木さわたんけんマップ

徳島県教育委員会教育長賞

作品名:「木さわたんけんマップ」

受賞者:那賀町立木沢小学校 2年 谷内亮太、野口峻汰、門田拓斗

作品主旨:ぼくたちのまち木沢は、周りを山や川にかこまれた、自然のゆたかな所です。学校の近くにはたくさんのしせつがあります。でも、はたらいている人やしせつにあるものなどはくわしく知らないことに気づきました。そこで、生活の時間にまちをたんけんし、まちのひみつを見つけることになりました。見つけたものやしつ問して分かったことを二しゅるいのカードにまとめました。写真もはると、とても見やすくなりました。


作品:吉野川にかかる橋について

徳島市教育委員会賞

作品名:「吉野川にかかる橋について」

受賞者:徳島市立助任小学校 3年 鈴木結葉

作品主旨:私は、家族でよく吉野川のかせんじきに遊びに行きます。吉野川の土手ぞいを車で走っていると、いくつもの橋を通るので、一体いくつの橋がかかっているのだろうかと、きょうみを持ち調べました。全長198キロの吉野川には、89本の橋がかかっていました。橋の特ちょうが分かるように工夫して写真をとりました。雨の中でのさつえいは大変でしたが写真をとっていくうちに、橋にはいくつかの形があって仲間分けができることが分かりました。来年は、橋の形について調べて地図にまとめたいです。


作品:魚から見た徳島の川

徳島地理学会長賞

作品名:「魚から見た徳島の川」

受賞者:徳島市立津田小学校 4年 粟田里菜

作品主旨:ある日のばんごはんの後、お皿のかたづけをしようとしていた私に、「おしょうゆをそのまま流したら、魚が死んでしまうよ。」とお母さんが言いました。そのとき、家からでる水と、魚が住んでいる川の水は、どんな関係があるのだろうと思い、調べてみようと決めました。調べていくうちに、それまで知らなかった川や、川の名前や、魚たちがきれいな川で住めるよう、私にも毎日の生活のなかで今すぐできる方法を知りました。


作品:過去30年間の地震発生状況と確率論的地震予測との関連性

国土地理院長賞

作品名:「過去30年間の地震発生状況と確率論的地震予測との関連性」

受賞者:徳島県立城ノ内中学校 3年 石田晃基

作品主旨:私が生まれた翌年に阪神・淡路大震災があり、その後も日本各地で地震が発生しています。そこで、過去30年間の地震発生状況をもとに地震地図を作製し、今後の地震発生について考えてみました。発生回数が増加の傾向にある関東から北海道の太平洋沿岸に比べ、東海から四国にかけての太平洋沿岸での地震は少なく、エネルギーが蓄積されていることがわかりました。東南海地震に対する防災準備の必要性を認識しました。


作品:日本の今 -最低賃金と失業率で考える-

(財)日本地図センター理事長賞

作品名:「日本の今 -最低賃金と失業率で考える-」

受賞者:徳島県立城ノ内中学校 1年 大久保真琴

作品主旨:テレビを見ていて、失業率が上がっている、ということを聞きました。国語辞典やインターネットで「失業率」とは何かを調べてみると、「最低賃金」という言葉が出てきました。この二つをつなげてみると、日本の今が浮かび上がってきました。都道府県別にしてみると、同じ日本にいても、場所が違うだけでなぜこんなに変わってくるのかと考えさせられます。この地図をみて、日本の今を見つめ直してください。


作品:ふるさと高知県の農業

国土地理院四国地方測量部長賞

作品名:「ふるさと高知県の農業」

受賞者:徳島県立鴨島養護学校中学部 1年 乾辰斗
                           3年 関藤寛人

作品主旨:僕は高知県で生まれましたが、五歳の時から徳島県の病院に入院しているため高知県のことをあまり知りません。そこで自分のふるさとについて知りたいと思い、高知県庁に問い合わせたりして調査を進めました。農業を選んだのは身近な問題だからです。(乾辰斗)
僕は、小学六年の冬から入院しています。同じ病室の先輩が高知県出身で家で農業をやっており、話をよく聞いていたので、関心を持ち調べました。(関藤寛人)


作品:アジアの国々

地球地図賞

作品名:「アジアの国々」

受賞者:徳島県立城ノ内中学校 1年 田淵舜也

作品主旨:アジアの国々の土地と鉱物資源を調べようとしたきっかけは、中国やインドの土地には何がたくさんあるのか、そして鉱物資源は、どこで何がとれるのか知りたかったからです。一番大変だったのは、鉱物資源がある場所に正確に赤や黄のシールを貼ることです。何度も確認しながら作業を進めていきました。何回かシールをはる場所がずれていたりしました。次の作品は、土地被覆と鉱物資源と一緒に歴史も関連づけてもいいなと思いました。


作品:徳島県の地形と化石産出マップ

徳島地理学会長賞

作品名:「徳島県の地形と化石産出マップ」

受賞者:三好市立山城中学校 2年 西良太

作品主旨:今までに僕が採集した化石や、本に載っていた化石の産出地を地図にまとめてみました。化石の産出地が、地図上のどのあたりなのかを調べるのが一番難しかったです。地図にまとめてみると、中央構造線より南側の山波川帯では大きな化石はあまり見られませんが、御荷鉾構造線と仏像構造線の間の秩父帯に集中して産出していました。このことから、構造帯や構造線などと化石の産出には、深い関係があることがよく分かりました。


作品:情報家電の県別普及率について

GIS奨励賞

作品名:「情報家電の県別普及率について」

受賞者:徳島県立城ノ内中学校 1年 福田裕哉

作品主旨:ぼくが住んでいる徳島県にある民放テレビ局は1局と知り、他の県では何局あるのかと疑問に思いました。その放送局の数に他のデータを組み合わせることで、情報家電普及率が分かりました。情報家電普及率を知って、どれだけ都心部とポイント差があり、どのようにすれば徳島県が都心部に追いつけるのかも分かりました。みんなにこの地図を見ていただいて、どれだけ、どのようなところが他のところと違っていてどのようにすればいいかという事を知ってもらいたいです。