平成16年7月~8月の地殻変動について
発表日時:2004年9月7日(火)16時00分
全国の地殻変動概況
- 国土地理院が全国に展開しているGPS連続観測網の観測結果から求めた地殻変動を表したものは別紙1から7のとおりです。
- 平成15年(2003年)十勝沖地震後の地殻変動(余効変動)が北海道地方において見られます。
- 東海地域およびその周辺においては、2001年頃からの長期的な地殻変動が継続しています。
- 過去1年の地殻変動は別紙8のとおりです。北海道に見られる大きな変動は平成15年(2003年)十勝沖地震によるものです。
トピックス
- 東海地域およびその周辺に見られるプレート境界のゆっくり滑りに起因すると思われる長期的な地殻変動は、依然継続しています。 (別紙9[PDF形式:59KB], 別紙10[PDF形式:93KB], 別紙11[PDF形式:148KB], 別紙12[PDF形式:75KB], 別紙13[PDF形式:58KB])
- 2003年9月26日に発生した平成15年(2003年)十勝沖地震の余効変動は、わずかながら継続しています。 (別紙14[PDF形式:90KB], 別紙15[PDF形式:77KB], 別紙16[PDF形式:80KB])
- 浅間山では、長期的には山体の膨張を示すと思われる基線のわずかな伸びが観測されていますが、2004年9月1日20時頃の噴火の前後およびその後現在まで、特段の地殻変動はみられません。 (別紙17[PDF形式:149KB], 別紙18[PDF形式:141KB], 別紙19[PDF形式:605KB], 別紙20[PDF形式:136KB])
- 9月5日(日)に紀伊半島南東沖で発生した地震(19時07分頃マグニチュード6.9及び23時57分頃、マグニチュード7.4)に伴う地殻変動が、電子基準点「志摩」で5cm程度南方向へ移動しているなど、紀伊半島東部を中心に広い範囲で観測されました。 この地殻変動は、これらの地震発生機構と調和的です。また、本震後現在まで、特段の地殻変動は観測されていません。
(別紙21[PDF形式:68KB], 別紙22[PDF形式:56KB], 別紙23[PDF形式:119KB], 別紙24[PDF形式:119KB], 別紙25[PDF形式:93KB])
問い合わせ先
国土地理院 〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番 地理地殻活動研究センター 研究管理課長 津澤 正晴 (029-864-5969) 測地観測センター 地震調査官 畑中 雄樹 (029-864-4825)
全国の地殻変動概況の補足説明
1.全国の1ヶ月の地殻変動(2004年7月上旬から8月上旬、別紙1)[PDF形式:66KB]
- 平成15年(2003年)十勝沖地震後の余効変動が見られます。
-
(1)北海道地方(別紙2)[PDF形式:43KB]
- 平成15年(2003年)十勝沖地震後の余効変動が見られます。
- 目立った変動は見られません。
- 目立った変動は見られません。
- 目立った変動は見られません。
- 目立った変動は見られません。
- 大東諸島における北西方向の変動は、定常的なプレート運動によるものです。
- 全国的にプレート運動による定常的な変動が見られます。
- 2003年9月26日に発生した平成15年(2003年)十勝沖地震による変動が見られます。
- 小笠原諸島、青ヶ島、大東諸島における変動は、定常的なプレート運動によるものです。
- 硫黄島に見られる大きめの地殻変動ベクトルは、島内での長期的な変動を表しています。