神戸市小学校社会科作品展

第9回 神戸地区 主催:神戸市小学校教育研究会社会科部

作品展の概要

「神戸市小学校社会科作品展」は、各学年の学習能力に応じ、身の回りの社会事象を歴史的視点・地理的視点・環境的視点などから考察し、多様な発想で表現することで、神戸市内の小学生が社会科への興味関心を高めることを目的に、毎年9月に開催されています。

作品:夏の測量体験記

国土地理院長賞

作品名:「夏の測量体験記」

受賞者:神戸市立福池小学校 5年 小崎裕平


作品:兵庫県の基準点MAP

(財)日本地図センター理事長賞

作品名:「兵庫県の基準点MAP」

受賞者:神戸市立八多小学校 4年 小西慶亮

作品主旨:去年、僕は初めて筑波で電子基準点を見ました。調べてみると兵庫県には、電子基準点33点、一等三角点21点、基準水準点3点がありました。20万分の1の地図で立体模型を作り、それらの位置を確認しました。地図上での基準点同士の直線距離と、実際に人が道路を通って行くのとでは、ずい分違うことが分かりました。また、作品の外枠を外して真上から見るのと横から見るのとでは山岳部の様子が違って見えました。


作品:長坂の昔と今 -地図でくらべて-

(財)日本地図センター理事長賞

作品名:「長坂の昔と今 -地図でくらべて-」

受賞者:神戸市立長坂小学校 3年 小渕菜緒子

作品主旨:私が通っている小学校は、地名のとおりの長い坂を登り切った地域では一番高い所にあります。学校ができる前は、長坂はどんな町だろうと思ったことから調べてみることにしました。学校ができる前の38年前と、今を地図でくらべて見ると、池や田畑はなくなり、大きな道と住宅地にかわっていました。一方昔からかわっていない道を歩くと、昔からある家もありました。町はくらしている人たちにあわせてかわっていくことが、地図をくらべてみてわかりました。


作品:旧湊川を探す

神戸市埋蔵文化財センター賞

作品名:「旧湊川を探す」

受賞者:神戸市立なぎさ小学校 6年 小山拓途

作品主旨:洪水を防ぐために明治時代に付けかえられた旧湊川の跡地を調べた。「神戸の昔」がテーマの本に載っていた明治時代の地図と現在の地図を比較して調べることで相違点に気づくことができた。また、地図を比較するだけでなく、実際に自分の足で歩き調査している。その中で、天井川の跡として残っているが地図には載らない坂や段差を発見し、撮影した。それを現在の地図と合わせることで、よりわかりやすくまとめることができた。


作品:私の住む街 ながた

神戸市立博物館賞

作品名:「私の住む街 ながた」

受賞者:神戸市立丸山小学校 5年 矢野楓華

作品主旨:自分の住んでいる街に興味をもち、どこにどんなものがあるかを知りたくて長田区を調べてみようと思いました。「ながたの歴史」という本をたよりに歩いてみると、たくさんの史跡や文化財があり地図にまとめた方が分かりやすいと思い、色つきシールや写真などでわかりやすく作成しました。長田区に住んでいない人に長田区が日本のどこにあるのかを知ってもらいたいと思いました。私は長田区を調べて長田区が好きになりました。


作品:3Dマップ

入選

作品名:「3Dマップ」

受賞者:神戸市立東須磨小学校 5年 山田捺々美

作品主旨:社会科で使う地図帳では、色分けがされていても平面で高低差が分かりにくいので、3Dマップを作ってみようと思いました。地形が正確にわかる様にしたいと思い、1万分の1の地図に対し、厚さ5mmのボードを使い、比を1:1にして高さを表す事にしました。神戸市は山と海に囲まれていて高低差はありますが、特に高低差の大きな六甲山近辺を選びました。等高線をカッターで切る作業が一番大変でした。


作品:わたしのまちができるまで

入選

作品名:「わたしのまちができるまで」

受賞者:神戸市立美野丘小学校 3年 河島鈴

作品主旨:私の住んでいるマンションがある場所では、明治時代から昭和初期の地形図を調べてみると、六甲山につながる勝岡山という小さな山だったことがわかりました。1950年代後半に、神戸市が山を切りくずして海をうめ立てるという開発を始めたことにより、勝岡山の土砂は海に運ばれて、荒れ地となり、1980年代に入って私の住んでいるマンションができたようです。航空写真からは、その経過をよくわかります。何気なくくらしている場所が、昔どのような場所であり、どうして今のような住宅地になったのかが、地図を研究することによって明らかになりました。


作品:ぼくの町 星和台

入選

作品名:「ぼくの町 星和台」

受賞者:神戸市立星和台小学校 3年 辻岳功

作品主旨:PTAからの校区安全マップを手に、何処が危ないのかを確かめながら星和台の町を歩いていると、自分達子供を見守ってくれている「こども110番の家」がとても多い事に気が付いた。同時に、火事になった時に町を守ってくれる消火栓の多さにも驚いた。一枚の地図に危険な場所には写真と何故危ないのかを記す一方、自分たちを守ってくれる良い所はシールを使ってその数を表した。両方を一枚の地図に表す事で人目で町の事が分かるようにした。  


作品:明親校区公園調べ

入選

作品名:「明親校区公園調べ」

受賞者:神戸市立明親小学校 3年 初谷優作

作品主旨:学校で校区たんけんをして、いろいろな場所や、しせつの事がよく分かりました。その中でも公園は、ぼくにとって一番みぢかで、よくりようする場所なのでくわしく調べてまとめました。校区の地図に公園ごとに、ちがう色をぬると、公園の場所や、数や広さがひとめでよく分かるので地図を書きました。


作品:私の住む町 塩屋北町安全マップ

入選

作品名:「私の住む町 塩屋北町安全マップ」

受賞者:神戸市立塩屋北小学校 3年 土肥もあ那

作品主旨:社会の授業で、校区探検をした時に、いつも通る通学路以外の道で、いくつか危険な場所を発見しました。もっと自分の住む町のことを知りたくなり、授業で習った白地図を書いて、地図記号や自分で考えたマークを使い、誰が見てもわかりやすい「安全マップ」を作ってみようと思いました。