多摩市身のまわりの環境地図作品展

第14回 多摩地区 主催:多摩市身のまわりの環境地図作品展運営委員会

作品展の概要

「多摩市身のまわりの環境地図作品展」は、日常、触れたり感じている身のまわりの生活環境を取り上げ、自分で観察し、地図として表現することにより、環境の捉え方を身を持って学び、環境に対する理解を深めることを目的に、毎年11月頃に開催されています。

作品:多摩市の公園水質マップ

国土地理院長賞

作品名:「多摩市の公園水質マップ」

受賞者:多摩市立多摩第二小学校 6年 渡邉智紀

作品主旨:この作品を制作しようとしたのは、いつも公園で遊んでいて、その時に池の汚れが気になり、多摩市内の他の公園の池についても調べてみようと思ったのがきっかけです。マップ作りで大変だったことは、二つあります。一つ目は、池探しです。調べるときに、地図に載っていない公園もあったので、自分で予想して、大きくて池のありそうな公園を一つ一つ回らなければなりませんでした。今年の夏休み中はとても暑かったので、限られた期間の中で探しまわるのは、とても大変でした。二つ目は、池の水温や汚れ具合を調べたことです。いろいろな公園で同じ調査を20回近くしたので、とても大変でした。今回の調査で、多摩市の公園の池はあまりきれいでないことがわかりました。でも、コイやカメなど意外と多くの生き物がいたので、これからは、もっと水がきれいになって、より多くの生き物が暮らせるような美しい池になってほしいと思います。     


作品:地球の環境を守る信号機

(社)環境情報科学センター事理長賞

作品名:「地球の環境を守る信号機」

受賞者:多摩市立鶴牧中学校 1年 岡本充

作品主旨:最近、家の近くの鶴牧東公園の前に、新しくLED信号機が設置されました。LED電球は、この頃、テレビや新聞で、電気代が安く、電球が長持ちするから、環境にやさしいと言われています。なので、僕は、LED信号機がどの位環境に優しいのか、多摩市内にはどの位LED信号機が合って、それによってどの位環境に貢献できるのかに関心を持ち、調べることにしました。まず警察署に電話をして、多摩市内の信号機の場所と個数を聞きました。しかし信号機のある交差点の数が分かっても、具体的な信号機の数は分かりませんでした。そこで、鶴牧中学区域に、しぼりひとつひとつの信号機を実際に調べることにしました。その結果、LED信号機は「大きな道路」や「信号機に西陽が当たるところ」などの交通事故がおきやすい所から設置されていることが分かりました。


作品:多摩センター駅周辺点字MAP

(財)日本地図センター理事長賞

作品名:「多摩センター駅周辺点字MAP」

受賞者:多摩大学附属聖ヶ丘中学校 1年 海東初奈

作品主旨:私が今回この作品を作ろうと思った理由は、駅で見かける点字ブロックが何処まで続いているのか気になったからです。調べ始めると、駅を起点にいろいろな方向に広がっている点字ブロックを調べるのは大変でした。けれど調べてみると公共の施設に続いていることが分かりました。私は点字ブロックは目の不自由な人が安全に歩けるように設置されていると思うのですが、どこに繋がっているのかは分からないので点字ブロックの分岐点に音声案内が付いているともっと便利になると思います。


作品:多摩市交通事故発生現場MAP

(社)日本地図調製業協会長賞

作品名:「多摩市交通事故発生現場MAP」

受賞者:多摩市立鶴牧中学校 1年 濱浦健

作品主旨:制作にあたり、多摩市警察の交通安全課を訪ね、資料、アドバイス等をいただきました。多摩市では、多摩ニュータウン通りで事故が多発していました。交通のルールの認識を深め、気をつけられるように、今の現状を調査してみようと思いました。多摩市の地図にインパクトを出そうとして、苦労は多々ありました。でもまずは資料はどのように利用するか、地図のメリハリはどうするかなど悩みました。事故は自動車事故が多発しているため、どのように表すか悩んだ結果とてもいい作品が自分ではできたと思います。不器用な自分がここまでできたので、自己満足してしまっています。今年は本当に暑い夏休みでしたがぎりぎり夏休みの最終日に終わったので本当に安心しました。


作品:がんばれ立川ファーマーズ

(財)地図情報センター理事長賞

作品名:「がんばれ立川ファーマーズ」

受賞者:多摩大学附属聖ヶ丘中学校 1年 池田茉由

作品主旨:私が今回のテーマに決めた理由は、私の家の近くにウド農家や果樹園などの畑がたくさんあるからです。しかし調べていくうちに以前はもっとたくさんの農家があったということが分かりました。また立川の農家の人たちは、立川の農業を盛り上げていくためにいろいろな活動をしているということが分かりました。このテーマで調べてみて大変だったことは、実際にいろいろな畑や直売所を回ったことと、地図に育てられている農作物を種類別にシールではっていったところです。私はこれから、農業をつぐ人が増えていけばいいなと思いました。


作品:乞田川の川底の形調査

(社)日本地理学会長賞

作品名:「乞田川の川底の形調査」

受賞者:多摩大学附属聖ヶ丘中学校 1年 笹波真帆

作品主旨:なぜ、この作品を作ったかというと、私が家の近くにある、「乞田川」について調べようと思いついたのですが、乞田川の何について調べるかということは思いつきませんでした。しかし、家族と相談した結果川の底のコンクリートについて調べることにしました。作品を作る時に一番大変だったことは川の上流から下流まで自転車で行き写真をとったことです。坂なども多く、気温も高かったため、かなりつかれました。そのかわり、終わった後はすごく気持ちがよかったです。私は、この作品を作って、川のことの他にも、鳥や自然を見れたのでよかったです。まさか、私の作品が入選するなんて思っても見なかった事なのですごくうれしいです。


作品:多摩市のごみ有料化による成果

日本国際地図学会長賞

作品名:「多摩市のごみ有料化による成果」

受賞者:多摩市立鶴牧中学校 1年 中村健士

作品主旨:ぼくが、このテーマにした理由は、ごみ袋が有料化されてから、自分の家も意識するようになってきて、多摩市の人たちはどう思っているのか知ってみたかったからです。調べてみると、いろいろな事が分かりました。まず1つ目は、そのえいきょうで多摩市のごみの量がすごく減ったことです。2つ目は、資源回収が増えたことです。ほかにもダイオキシンが減ったことなど、いろいろな事が分かりました。この作品は家族協力があったからこそ、できた作品です。作り終わってぼくは、この作品を作ることができてよかったと思っているし、ごみ有料化の成果が分かった気がします。


作品:MYタウン石段の手すりマップ

パルテノン多摩賞

作品名:「MYタウン石段の手すりマップ」

受賞者:多摩大学附属聖ヶ丘中学校 1年 神成京杜

作品主旨:私の家のすぐ近くの石段に、十何年前に手すりが付けられたそうです。近所の仲良しの79歳のおばあさんが、「手すりがない時は本当に怖かったんだよ。やっと手すりが付いた時は本当に嬉しかった」という話をしていたことを母から聞きました。私も近い体験をしました。私は毎日、駅までの道は丸い溝の急な坂を利用しています。しかし、雪が降ったり、積もったりした日には、少し遠回りでも安心な手すりの付いた石段を利用しています。もし、この石段に手すりが付いていなかったら本当に怖いと思いました。そのおばあさんの日々の生活の不安な気持ちが少しですが、わかったような気がしました。できればどんな短い石段でも、きれいにそろっていない石段もあるので手すりが付いたら良いなと思いました。これが、この地図を書いたきっかけと感想です。


作品:セミMAP~温暖化は大丈夫?~

多摩市教育委員会教育長賞

作品名:「セミMAP~温暖化は大丈夫?~」

受賞者:多摩市立連光寺小学校 6年 宮田陵

作品主旨:地球温暖化で東京にいないはずのクマゼミが発見されたというニュースを見ました。そこで僕は、多摩市にもその影響があるのかどうか調べてみました。方法は、自分の足で歩きながら、セミのいそうな場所をぬけがらや鳴き声で調査しました。数百個におよぶセミのぬけがらを種類別に分けるのは大変でしたが、この作業によってセミの分布がよくわかりました。また、セミが好む木はサクラやケヤキなど巨木が多くその下は涼しいということもわかりました。この調査でセミと親しむことができたので、この夏はセミの声がうるさいとは思わず風流だと感じました。


作品:身のまわりの音について

運営委員会委員長賞

作品名:「身のまわりの音について」

受賞者:多摩市立連光寺小学校 6年 中村知世

作品主旨:私はふだん聞き流している音にはどんな種類があるのかと思い調べました。実際に意識をして聞くと知らなかった音が聞こえてきたりしました。調べてみて初めて知った虫の名前もたくさんありました。例えば「アオマツムシ」。最初はこんなにたくさん鳴いていることも、外来種であることも知りませんでした。でも身のまわりの音について調べて、その鳴いている虫や鳥についても、少し知る事ができました。制作の時に苦労した事は、「鳴いている生き物は何という種類のものか」という事と、地図や絵をかいた事です。鳴いているもので、特に虫は何という種類か分からなかったりすることもありました。そして鳴いている虫や鳥を絵にかくにも、模造紙に地図をかくのも大変でした。でも私は調べてよかったと思います。それはふだん気が付かなかった「音」に気づけたからです。みなさんも外を歩いている時、部屋にいる時、色んな音に耳をかたむけてみて下さい。


作品:多摩市防災MAP

多摩市長賞

作品名:「多摩市防災MAP」

受賞者:多摩市立鶴牧中学校 1年 高橋侑花

作品主旨:私が「防災MAP」を作ろうと思った理由は2つある。まず1つ目だ。近年の夏は異常気象で全国各地にゲリラ豪雨等の大雨をもたらしている。これにより、多くの水害も発生している。多摩市は大きな川「多摩川」に面していて、「大雨による水害が起こる可能性もあるのではないか。いざというときは、どこに避難すれば良いのだろう。」と疑問に思ったからだ。次に2つ目の理由だ。私は小学校2年生のときに多摩市に引っ越してきた。だから今年で6年目ということになる。当然、多摩生まれ 多摩育ちの人よりは多摩市について詳しく知らない。今まで多摩市について詳しく調べた事もなく、今回は防災に関連して多摩市の地形について調べる良い機会だと思ったからだ。調べてみて災害時に避難する場所や聖蹟桜ヶ丘周辺や浸水永山周辺は土砂崩れの被害に遭いやすいということ等が分かった。それに加えて、今までは地区名は聞いたことがあっても、具体的にどの辺りにあるのか分からなかったことも、今回調べるにあたって地区名とその位置がわかるようになり、より多摩市についての理解が深まった。