児童・生徒による地図作品展

第18回 徳島地区 主催:徳島地理学会

作品展の概要

「児童・生徒による地図作品展」は、小・中・高の児童生徒が制作した地図類を募集し、優秀な作品を展示して、地理教育の発展を図ることを目的に、毎年11月から12月に開催されています。

作品:病院マップ

国土地理院長賞

作品名:「病院マップ」

受賞者:徳島市立八万小学校 5年 道上咲和

作品主旨:私の祖父母が住んでいる仲之町は、眉山から徳島県庁へと続く道にあります。「クリニック通り」と呼ばれていて、たくさんの病院があります。そこで、どの様な病院がどれくらいあるのか興味があり「病院マップ」を作ってみました。結果は、クリニック通り沿いだけではなく、地域にも病院が多いことが分かりました。そして、徳島市の中心部にあり、交通の便もいいので患者さんがたくさん来るのだと思いました。     


作品:ぼくの町のちず

日本地図センター理事長賞

作品名:「ぼくの町のちず」

受賞者:吉野川市立西麻植小学校 2年 福田怜遠

作品主旨:ぼくが暮らしている西麻植の町は、山やゆうえん地、神社、病院などがあります。それを形にしたくて粘土で作ろうと思いました。家の周囲や学校の道などの地図を母に下書きしてもらって、その上に粘土で町の地図を作っていきました。小学校のプールやゆうえん地を作るのがむずかしかったです。町にはいろいろなお店やたてものの形があっておもしろいと思いました。     


作品:ご所谷ぼうさいマップ(ぼくの町のぼうさいマップ)

四国地方測量部長賞

作品名:「ご所谷ぼうさいマップ(ぼくの町のぼうさいマップ)」

受賞者:那賀町立平谷小学校 4年 蔭山太陽

作品主旨:ぼくの住んでいる那賀町ご所谷でも火事があったことを聞いたことがあり、命は助かったけど思い出の品など、大切なものが全て焼けてしまったそうです。そんな悲しいことは二度とあってほしくないので、消火ホースや消化せつびのある場所を「ぼうさいマップ」としてつくりました。写真や色エンピツを使ったので、わかりやすくなったと思います。少しでもみんなの役に立ってほしいです。


作品:家の周りの生物地図

徳島県教育委員会教育長賞

作品名:「家の周りの生物地図」

受賞者:徳島市立八万小学校 6年 山口寛史

作品主旨:この夏休みに、ぼくは友達といっしょに、家の周りの生物の写真をとって地図にまとめてみました。するとこんなにいっぱい生物がいたのでびっくりしました。特に桜並木にセミがいっぱいいて、めったにいない青さぎがいたのでうれしかったです。思っていたより田畑が多い事にも気がつきました。川の中にはコイやカメ・マガモなどを発見できたのもうれしかったです。今の環境を大切にしたいです。


作品:一宮町のポイすてマップ

徳島市教育委員会賞

作品名:「一宮町のポイすてマップ」

受賞者:徳島市立一宮小学校 3年 板東果

作品主旨:わたしが住んでいる一宮町にはときどきゴミがすててあります。そこで、たばこ、あぶない物、カン、ペットボトルに分けて、どこにゴミがあるかを調べてみました。広い道や、人があまり通らない所はとくにゴミが多かったです。思ったより、たばこは少なく、小さい物より大きい物が多かったです。まだ使えるような物もすててありました。きれいな町をめざして、ゴミ拾いのボランティアも、していきたいです。     


作品:小学校の修学旅行 行き先地図

徳島地理学会長賞

作品名:「小学校の修学旅行 行き先地図」

受賞者:鳴門市立鳴門西小学校 6年 立岡沙珠

作品主旨:私は5月に修学旅行に行きました。その後夏休みに静岡のいとこに会った時に、いとこは11月に東京へ行くと聞き、日本全国の小学校はどこへ修学旅行へ行くのかと思ったので、この地図を作りました。インターネットで調べると、同じ市内でも行き先が違ったり修学旅行に行かない学校もあったりして、びっくりしました。行き先をくわしく書いてない学校が多くて苦労しました。


作品:徳島県高齢者地図(模型)

国土地理院長賞

作品名:「徳島県高齢者地図(模型)」

受賞者:徳島県立城ノ内中学校 1年 立川結香

作品主旨:徳島県は、高齢化が進む日本の中でも、特に高齢化が急速に進行している県だといわれています。新聞やニュースでは、老人福祉や老人医療などの問題が度々取り上げられています。逆に子どもの人数は年々減少し、休校や廃校になる小学校が増えています。徳島県が発表した資料を地図に表してみると、高齢化は地域によって大きな違いがあり、県の西部や南部で進んでいることが分かりました。老人医療の現状についても地図にまとめてみたいと思います。


作品:モンシロチョウの初見日地図

日本地図センター理事長賞

作品名:「モンシロチョウの初見日地図」

受賞者:徳島県立城ノ内中学校 2年 宇都笑季

作品主旨:つばめやわたりどりは南の地方に早く姿を現します。それでは昆虫はどうなのだろうかと疑問に思い調べてみました。調べてみるとたくさんのことがわかりとてもおもしろかったです。工夫した点は、細かく分布を示せるように小さい点で表したことと、地図をわかりやすく大きくしたことです。苦労した点はあの小さな点をはるのにたくさんの時間を使ったことです。はる場所を間違えないようにかなり頭を使いました。この地図をみてたくさんの人がいろんな視点で物事を考えてくれるようになってくれたらうれしいです。


作品:地形模型「旧東祖谷山の峠」

四国地方測量部長賞

作品名:「地形模型「旧東祖谷山の峠」」

受賞者:鳴門教育大学附属中学校 2年 高橋輝

作品主旨:徳島の地誌を調べていたときに、旧東祖谷山村は日本の秘境の一つで、周囲を1500m以上の山に囲まれていて、その峠はほとんどが1000mを越える高い位置にあり、外部との交通はこれらの峠を越えなければならないといった記述を見つけた。地図で見た限りではその大変さが伝わってこないので、地形模型を作成し、主な峠と山をマークした。隣村まで1000mを越える大変さや、川の近くは急斜面で交通は難しそうと実感できるようになったと思う。


作品:全国自慢シート

GIS奨励賞

作品名:「全国自慢シート」

受賞者:鳴門教育大学附属中学校 2年 岡俊佑

作品主旨:私は小学生の頃から,阿波踊りや徳島の特産物である洋にんじんなどについて学習してきました。特に,阿波踊りは,有名連である「のんき連」の連長さんが直々に教えに来て下さって,とても思い入れのあるものです。このような経験から私は徳島がとても好きになりました。そこで,他の県にはいったいどんな良いところがあるのだろう,その文化の違いにはきっと地域の気候や地形などが関係しているはずだと思い,各県の三大踊り,三大特産物を中心に日本地図に表しました。


作品:わが町吉野川市鴨島町の神社マップ:地理情報システム(GIS)における位置情報GPSの利活用

GIS奨励賞

作品名:「わが町吉野川市鴨島町の神社マップ:地理情報システム(GIS)における位置情報GPSの利活用」

受賞者:徳島県立城ノ内高等学校 1年 石田晃基

作品主旨:最近の携帯電話は写真撮影とGPSによる緯度・経度の位置情報の検索が可能となっている。一方、国土地理院発行の数値地図には、緯度・経度情報が付加されている。今回の地図作品では、コンピュータソフトを用いることにより地図上の緯度・経度を利用して身近な町内の神社の写真と文字情報を正確かつ容易に貼付することができた。この方法による地図上への様々な情報の貼付は、多様な地図作成に利用可能と考える。