自然災害伝承碑

自然災害伝承碑利活用事例

教育分野での活用事例

  • 児童書「命をつなぐ防災」における活用
児童書「命をつなぐ防災」

児童書「命をつなぐ防災」(偕成社)の中で、自然災害伝承碑を掲載。

昔から数多くの自然災害に見舞われてきており、自然災害はいつどこで起こるか分からないが、過去に起こった自然災害を知ることで、防災に役立てることが出来ると述べられている。地理院地図にて地図記号を探し、自然災害伝承碑のある場所を検索する方法が分かりやすく掲載されている。

  • 鳥取県立鳥取西高等学校における活用
鳥取西高等学校における活用

鳥取西高等学校の「地理歴史(地理B)」の授業の中で地理院地図に掲載されている自然災害伝承碑などを活用

この授業の狙いは、「なぜ、そこに自然災害伝承碑があるのか」を調べることで、地域の地形の特徴、土地利用の変化、過去・近年に発生した自然災害を知り、ハザードマップを使用した災害予測等を学び、住民ひとりひとりの防災行動計画といった「マイ・タイムライン」の作成を通して生徒の防災意識を高めることとされている。

  • 小・中学生向け図書「災害伝承の大研究」における活用
図書「災害伝承の大研究」表紙と18P

小・中学生向けの図書「災害伝承の大研究」(PHP研究所)の中で、災害伝承の種類と役割、それを防災に役立てるための方法を解説するとともに、地域の具体的な災害伝承や自然災害伝承碑をわかりやすく紹介している。 また、自然災害伝承碑を調べる活動にもふれている。

  • 大分県教育委員会の日本史学習プリントにおける活用
日本史プリント頭
日本史プリント

大分県教育委員会の日本史学習プリント「災害の日本史ー日本史から見る自然災害」の中で「先人が遺してくれた歴史的資料に触れ、現代の私たちは自然災害に備えて何をしなければならないのか考えてみよう!」とあり、自然災害伝承碑について紹介されている。

  • 広島県福山市立熊野小学校における活用

福山市立熊野小学校内にある、約100年前のため池の決壊に伴う洪水被害を記録していた碑について、熊野小学校の生徒が当時の記録を調べ、被災地域を住民の方と見て回った。さらに生徒たちが調査結果を市の担当者へ報告し、地理院地図への掲載につながった。このような活動により、身の回りの過去の自然災害への関心が高まり防災意識の向上に資することが期待されている。

  • 神奈川県立大磯高校における活用
  

神奈川県立大磯高校で神奈川県内や大磯周辺の災害を伝える校内展示が企画され、「自然災害伝承碑」に関するポスターを展示した。

  • 大阪府の防災情報紙における活用
 
防災情報紙 もしも新聞(協力:大阪府、発行:株式会社関西ぱど)

大阪府では、防災教育の一環として、小学4年生から6年生を対象として、防災情報紙「もしも新聞 2021年09月号」を作成・配布した。 台風等に関する情報のほか、ハザードマップとともに、自然災害伝承碑を紹介した。

  • 宮城県教育委員会の「学校安全・防災だより」での活用
宮城県教育委員会は防災教育推進に役立てようと、宮城県内の小中学校、高等学校へ自然災害伝承碑に関する記事を掲載した「学校安全・防災だより」を配布した。

地域学習における活用事例

  • 秋田県能代市の「地元探訪まちあるき」における活用事例
    秋田県能代市の「地元探訪まちあるき」

    能代市で定期的に開催されている「地元探訪まちあるき」において地理院地図に掲載されている 自然災害伝承碑(7カ所)を探訪するイベントを開催。現地ガイドもあり参加者が地域を歩きながら自然と過去の災害情報に触れる機会を創出する。

  • 新旧の測量スポット探訪ウォーキングツアーにおける活用
新旧の測量スポット探訪ウォーキングツアー

測量に関する様々な史跡・施設や自然災害伝承碑の測量スポットなどを辿りその役割等を参加者に知ってもらうウォーキングツアーが令和元年11月に実施された。


  • 男鹿半島・大潟ジオパークのガイドブックや副読本における活用
男鹿半島・大潟ジオパーク副読本
秋田県男鹿市にある自然災害伝承碑は、男鹿半島・大潟ジオパークのガイドブックや副読本に紹介されるとともに、防災教室やジオツアーにも活用されている。 副読本では、「過去に起こったつらいできごとから、どんな教訓を学ぶことが出来るでしょうか。」と読者に問いかけている。

  • 箱根ジオパークのホームページにおける自然災害伝承碑の位置図の紹介
箱根ジオパークのホームページにおける自然災害伝承碑紹介1

箱根ジオパークのホームページにおける自然災害伝承碑紹介2
真鶴町、小田原市、南足柄市にある自然災害伝承碑は、箱根ジオパークのホームページにおいて、地理院地図における掲載が紹介されるとともに、その位置図を掲載している。また、自然災害伝承碑について、地図を通じて伝えることは、地域住民による防災意識の向上に役立つものと期待されると、記載されている。
箱根ジオパーク(リンク先のウェブサイトは、国土地理院のウェブサイトではありません)

  • 神奈川県の県西地域ウォーキングガイドにおける自然災害伝承碑の紹介
神奈川県の県西地域ウォーキングガイドにおける自然災害伝承碑の紹介の画像
神奈川県ホームページ(No.57 芦ノ湖西岸遊歩道コース)
神奈川県は、80種類以上の県西地域のウォーキングコースを設定し、ホームページで公開している。各コースの魅力を伝える「ウォーキングガイド」(No.51,53,55,57,70,76,83)では、自然災害伝承碑が写真付きで掲載されるとともに、国土地理院の自然災害伝承碑に関するホームページが紹介されている。
かながわ県西地域ウォーキングコース (リンク先のウェブサイトは、国土地理院のウェブサイトではありません)

  • 茨城県常総市地域交流センターにおける自然災害伝承碑パネル展示

常総市地域交流センターでは、平成27年9月10日の関東・東北豪雨での鬼怒川の決壊による洪水を受けこの経験を風化させないよう、常総市の水害について学べるコーナーが設置されている。そこには、水害等に関する過去の新聞記事や市内に登録されている自然災害伝承碑に関するパネルを展示しており、地域住民の防災意識の向上に貢献している。

  • 新潟市歴史博物館による博物館ニュースにおける紹介

博物館ニュース「帆檣成林(はんしょうせいりん)」(vol.52-2021年4月)P5より

新潟県新潟市歴史博物館による博物館ニュース「帆檣成林(はんしょうせいりん)」(vol.52-2021年4月)では、新潟市内の自然災害伝承碑が紹介されている。
新潟市歴史博物館 博物館ニュース「帆檣成林(はんしょうせいりん)」(vol.52-20214(リンク先のウェブサイトは、国土地理院のウェブサイトではありません。PDF:916KB)

  • 岩手県宮古市 道の駅「たろう」の道路情報館における紹介

展示風景
道の駅「たろう」(岩手県宮古市)の道路情報館において、宮古市内の41基の自然災害伝承碑と国土地理院の取組を紹介するパネル(15枚)が展示された(パネル展示期間は、令和3年12月17日(金)~令和4年1月8日(土))。

  • 岩手県釜石市の釜石市郷土資料館における紹介
岩手県にある釜石市郷土資料館の企画展「津波記念碑」において、津波に関する自然災害伝承碑が紹介された。(展示期間は、令和4年3月3日(木)~令和4年5月8日(日))。

  • 岩手県の東日本大震災津波伝承館における紹介
岩手県にある東日本大震災津波伝承館の企画展「碑文が語る三陸の地震津波」において、三陸地域に点在する自然災害伝承碑が紹介された。(展示期間は、令和4年6月18日(土)~7月18日(月・祝) )。

  • 萩ジオパークのイベントにおける自然災害伝承碑の紹介

萩ジオパークフェア2022 トップページより
YouTube 【萩GPフェア2022】萩ジオパークフェア2022会場見学ツアーより
山口県にある萩ジオパーク推進協議会では、萩ジオパークフェア2022において、萩ジオパーク内にある自然災害伝承碑が紹介された。(開催は、令和4年3月13日(日))。

  • 天草市立本渡歴史民俗資料館企画展『歴史資料でみる天草の災害展』での紹介
  
展示パネルの一部
天草市立本渡歴史民俗資料館の企画展『歴史資料でみる天草の災害展』において、先人の遺した災害教訓を受け継ぎ、重要な役割を果たすものとして自然災害伝承碑が紹介された。(会期は令和5年1月28日(土)~令和5年3月19日(日))

地方公共団体のホームページにおける活用事例

下記をクリックすると、自然災害伝承碑を紹介している外部のウェブサイトに移動します。 (リンク先のウェブサイトは、国土地理院のウェブサイトではありません)

自然災害伝承碑の活用方法

土地の成り立ちと、先人が伝えてくれた災害履歴を組み合わせて地理院地図で提供することで、災害を現実としてイメージすることが可能となります。

災害履歴情報と土地の成り立ちの組み合わせ例

また、自然災害伝承碑の情報は、防災教育をはじめとする様々な用途での活用が期待されます。
自然災害伝承碑の活用事例イメージ

自然災害伝承碑の情報をご利用された場合は、差し支えない範囲で当院まで情報提供をお願いいたします。
なお、ご提供いただいた情報は、本ホームページに掲載の上、公表させていただく場合があります。

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