自然災害伝承碑

教育分野での活用事例(新着順)

小学校での活用事例(新着順)

  • 浜松市立都田小学校における活用
 浜松市立都田小学校では、毎年5月に、増水した川から児童を救い、犠牲となった教員を慰霊する自然災害伝承碑の前で献花式を行っている。およそ40年間続いている献花式では、命の尊さを改めて考え、大切にしていくことを確認している。
浜松市立都田小学校HP(リンク先のウェブサイトは、国土地理院のウェブサイトではありません)
浜松市立都田小学校における活用 献花式の様子
献花式の様子(浜松市立都田小学校提供写真)

  • 石巻市立北上小学校における活用
石巻市立北上小学校では、児童が昭和三陸地震と東日本大震災の被害等を調べ、北上地区内にある津波の教訓を伝承する自然災害伝承碑を取り入れた復興・防災マップを作成した。「はまぎく」は北上小の校花で、花言葉は「逆境に立ち向かう」である。児童の提案で、「はまぎくマップ」と命名した。
自然災害伝承碑を取り入れた復興・防災マップ はまぎくマップ はまぎくマップ作成の様子
左・中央:作成した復興・防災マップ、右:作成風景(石巻市教育委員会提供写真)

  • 広島県福山市立熊野小学校における活用
福山市立熊野小学校内にある、約100年前のため池の決壊に伴う洪水被害を記録していた碑について、熊野小学校の児童が当時の記録を調べ、被災地域を住民の方と見て回った。さらに児童たちが調査結果を市の担当者へ報告し、地理院地図への掲載につながった。このような活動により、身の回りの過去の自然災害への関心が高まり防災意識の向上に資することが期待されている。
広島県福山市立熊野小学校での授業の様子

高等学校での活用事例(新着順)

  • 岩手県立山田高等学校・山田町教育委員会における活用
岩手県立山田高等学校では、授業で過去の津波について学んだ生徒が、令和4年1月の「ふるさと探究高校生議会」において、町内にある石碑(自然災害伝承碑等)をパンフレットや防災ツアーを通じて町内外に周知することを提案した。
提案を受けて、岩手県山田町では「津波震災伝承事業」を開始し、ガイドマップの作製や碑文説明パネルの設置を行った。また、山田高等学校は令和5年9月30日(土)に「山田町津波碑ガイドツアー」を開催した。
津波震災伝承事業について(岩手県山田町HP(リンク先のウェブサイトは、国土地理院のウェブサイトではありません)
山田町津波碑ガイドツアーの様子
山田町津波碑ガイドツアーの様子(山田町提供写真)

  • 神奈川県立大磯高校における活用(2)
神奈川県立大磯高校では、日本史の授業において、史資料を交えて、関東大震災をテーマとした地域学習の授業が展開された。その中で、関東大震災の被害や教訓を伝える題材の一つに自然災害伝承碑を取り上げ、生徒が地域の被災状況や人々が何を残そうとしたのかをまとめるレポート課題が出された。
授業で実際に配布されたプリント(PDF:369KB)
生徒が提出したレポート
 生徒が提出したレポート課題(大磯高校井上教諭提供写真)

  • 神奈川県立大磯高校における活用
神奈川県立大磯高校で神奈川県内や大磯周辺の災害を伝える校内展示が企画され、「自然災害伝承碑」に関するポスターを展示した。
神奈川県内や大磯周辺の災害を伝える校内展示  「自然災害伝承碑」に関するポスター

  • 大分県教育委員会の日本史学習プリントにおける活用
大分県教育委員会の日本史学習プリント「災害の日本史ー日本史から見る自然災害」の中で「先人が遺してくれた歴史的資料に触れ、現代の私たちは自然災害に備えて何をしなければならないのか考えてみよう!」とあり、自然災害伝承碑について紹介されている。
日本史プリント頭
日本史プリント

  • 鳥取県立鳥取西高等学校における活用
鳥取西高等学校の「地理歴史(地理B)」の授業の中で地理院地図に掲載されている自然災害伝承碑などを活用

この授業の狙いは、「なぜ、そこに自然災害伝承碑があるのか」を調べることで、地域の地形の特徴、土地利用の変化、過去・近年に発生した自然災害を知り、ハザードマップを使用した災害予測等を学び、住民ひとりひとりの防災行動計画といった「マイ・タイムライン」の作成を通して生徒の防災意識を高めることとされている。
鳥取西高等学校における活用

その他教育分野での活用事例(新着順)

  • 青森中央学院大学における活用
地域防災について学ぶ学生が、講義の一環で地域の洪水を記す石碑の調査を行った。碑の調査結果は、市の担当者へ報告され、地理院地図への掲載につながった。
石碑の調査の様子1  石碑の調査の様子2
石碑調査の様子(青森中央学院大学中村智行准教授提供写真)

  • 宮城県教育委員会の「学校安全・防災だより」での活用
宮城県教育委員会は防災教育推進に役立てようと、宮城県内の小中学校、高等学校へ自然災害伝承碑に関する記事を掲載した「学校安全・防災だより」を配布した。
宮城県教育委員会の「学校安全・防災だより」

  • 大阪府の防災情報紙における活用
大阪府では、防災教育の一環として、小学4年生から6年生を対象として、防災情報紙「もしも新聞 2021年09月号」を作成・配布した。台風等に関する情報のほか、ハザードマップとともに、自然災害伝承碑を紹介した。
防災情報紙 もしも新聞での自然災害伝承碑の紹介  防災情報紙 もしも新聞
防災情報紙 もしも新聞(協力:大阪府、発行:株式会社関西ぱど)

  • 小・中学生向け図書「災害伝承の大研究」における活用
小・中学生向けの図書「災害伝承の大研究」(PHP研究所)の中で、災害伝承の種類と役割、それを防災に役立てるための方法を解説するとともに、地域の具体的な災害伝承や自然災害伝承碑をわかりやすく紹介している。 また、自然災害伝承碑を調べる活動にもふれている。
図書「災害伝承の大研究」表紙と18P

  • 児童書「命をつなぐ防災」における活用
児童書「命をつなぐ防災」(偕成社)の中で、自然災害伝承碑を掲載。

昔から数多くの自然災害に見舞われてきており、自然災害はいつどこで起こるか分からないが、過去に起こった自然災害を知ることで、防災に役立てることが出来ると述べられている。地理院地図にて地図記号を探し、自然災害伝承碑のある場所を検索する方法が分かりやすく掲載されている。
児童書「命をつなぐ防災」

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