第24回(令和5年)いばらき児童生徒地図作品展

主催:いばらき児童生徒地図研究会

作品展の概要

「いばらき児童生徒地図作品展」は、茨城県の小・中学生が身のまわりの環境や地域の姿を自ら観察・調査し、それらを地図として表現することにより、環境や地図さらには地域に対する関心を深めることを目的に毎年11月から12月頃に開催されています。

やっぱりキケン!

作品名:やっぱりキケン!作品拡大画像

奨励賞/最優秀賞

作品名:やっぱりキケン!

受賞者:茗渓学園中学校 2年 元木 皇太

作品主旨:
 私は、水害とは無縁の立地に住んでいると思っていましたが、6月2日の記録的な大雨により、通学路が水害に遭い、大変な思いをした経験から、大雨災害時、自分の家は大丈夫か、どこに、どのように避難したら良いのか、心配になって調べることにしました。
 調査によって、身近に危険区域があることが分かり、驚きました。でも、安全な避難ルートを確認できたので、いざという時に、冷静に避難できそうで、安心しました。

常陸太田市ぶどう園マップ -どうしてさかんになったの-

作品名:常陸太田市ぶどう園マップ -どうしてさかんになったの-作品拡大画像

優秀賞

作品名:常陸太田市ぶどう園マップ -どうしてさかんになったの-

受賞者:常陸太田市立金砂郷小学校 4年 窪谷 美留

作品主旨:
 私の住む常陸太田市は、そばやぶどうや梨の栽培が盛んです。地図作品では、姉が「そばマップ」を過去に作成しているので、今回は「ぶどう園マップ」に挑戦しました。JA作成のハンドブックを参考にしたり、「武藤英明ぶどう園」に取材に行ったりして資料を集めました。何気なく食べているぶどうですが、たくさんの手間や工夫があることに驚きました。高齢化や人口減少で人手も足りているのか心配になりました。

水の都水戸の水害MAP

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優秀賞

作品名:水の都水戸の水害MAP

受賞者:茨城大学教育学部附属小学校 5年 中澤 理久

作品主旨:
 今年は全国各地で洪水や土砂災害などの水害が起きました。そこで、水害への備えを色々な視点から見て2つの地図や和紙で表現したMAPを作りました。
 私たち一人ひとりができることを考えたとき、まず市役所など地域が配布している情報に興味を持つこと、そしてそれを周囲の人と共有していくことが大切だと思い、この地図を作りました。この地図作りが、水害の対策としてみんなの命を守ることに少しでもつながれば嬉しいです。

どうする?日立市の人口流出 ~若い世代を日立に呼び込もう大作戦~

作品名:どうする?日立市の人口流出 ~若い世代を日立に呼び込もう大作戦~作品拡大画像

優秀賞

作品名:どうする?日立市の人口流出 ~若い世代を日立に呼び込もう大作戦~

受賞者:茨城県立日立第一高等学校附属中学校 1年 圷 怜央

作品主旨:
 私は、小学校のときに、自分のルーツである祖父が勤務した日立鉱山周辺の小学校が廃校になった経緯を調べたことを契機に、日立市の人口動向に注目している。今回の調査の結果、日立市は日立製作所の発展とともに人口が増加してきたが、現在は若い世代を中心に人口流出が進んでいることがわかった。逆に県南のつくば市等4市町は、TX沿線という立地の良さから、都心のベッドタウンとして人口が急増していた。これらの調査から、日立市の人口増加に向けた対応策を考えて提案した。

つくばのソーラーパネル ~ソーラーパネルがもたらす未来とは~

作品名:つくばのソーラーパネル ~ソーラーパネルがもたらす未来とは~作品拡大画像

優秀賞

作品名:つくばのソーラーパネル ~ソーラーパネルがもたらす未来とは~

受賞者:茗渓学園中学校 2年 横内 新

作品主旨:
 かつて自宅の裏は広大な畑であったが、2022年に突如ソーラーパネルへと変わり、農地を変えてでも太陽光発電が必要なのかと思い、調査研究に至った。
 市内の太陽光発電設置数、設置場所、発電量を明らかにし、効果と課題を考え、その結果で私は再生可能エネルギーの活用が必要とされる中、太陽光発電が進むことと、農地が減少することのバランスを考えると結論は出せないが、これは社会の課題として考える必要があると感じた。

取手市周辺の水害対策マップ ~利根川の氾濫対策を中心として~

作品名:取手市周辺の水害対策マップ ~利根川の氾濫対策を中心として~作品拡大画像

優秀賞

作品名:取手市周辺の水害対策マップ ~利根川の氾濫対策を中心として~

受賞者:江戸川学園取手中学校 3年 岡嶋 遼真

作品主旨:
 近年、異常気象による豪雨や洪水などの被害が多発している。自分が通っている学校がある取手市は、小貝川と利根川に囲まれている。そこで、フィールドワークを行い、学校周辺の水害対策について調査した。その結果、河川付近や街の中では、さまざまな水害対策がされていることがわかった。しかし、そのような対策をしていても被害を受けている場所もあるので、街の中にもまだ課題があるのではないかと感じた。

関東・東北豪雨の足跡

作品名:関東・東北豪雨の足跡作品拡大画像

優秀賞

作品名:関東・東北豪雨の足跡

受賞者:茨城県立古河中等教育学校 1年 倉田 藍

作品主旨:
 この地図は、私の住む常総市玉村において、平成27年9月10日に発生した水害の足跡をたどる地図になります。作成時の巡検では、水害からの復活にはボランティアの方々や地元の方々の協力により今日の生活があることや、水害の恐ろしさを実感しました。
 近年では、災害が頻繁に発生し、かつ被害も大きくなっていることが増えてきています。この作品を通じて、災害の恐ろしさや、水害からの人々の努力、また復活に至るまでの足跡を実感してもらえるとうれしいです。最後になりますが、水害からの復活に関わってくれた方々に感謝の気持ちも込めて作った地図でもあります。そのような気持ちも持って見てくれると幸いです。