第33回(令和5年)私たちの身のまわりの環境地図作品展

主催:環境地図教育研究会(旭川)

作品展の概要

「私たちの身のまわりの環境地図作品展」は、小・中・高校の児童生徒を対象に、身のまわりの環境について関心を持ったこと、考えたこと、調査したことを地図にすることを通して、地図や環境に対する関心を深めてもらうことを目的に毎年10月に開催されています。

樹木の葉っぱでくらべる夏のかお冬のかお ~都立善福寺公園~

作品名:樹木の葉っぱでくらべる夏のかお冬のかお ~都立善福寺公園~作品拡大画像

審査員特別賞/国土地理院長賞

作品名:樹木の葉っぱでくらべる夏のかお冬のかお ~都立善福寺公園~

受賞者:成蹊小学校 5年 小林 凌大

作品主旨:
 公園の冬と夏の様子があまりにもちがっていて同じ場所とは思えなかったので、地図で表す方法はないかと考えた。冬になると樹木の葉っぱは落ちるものだと思っていたが、意外とそうでないことがわかった。

REIWAの忠敬〈挑戦〉200年前の手法で地図作成

作品名:REIWAの忠敬〈挑戦〉200年前の手法で地図作成作品拡大画像

国土地理院長賞

作品名:REIWAの忠敬〈挑戦〉200年前の手法で地図作成

受賞者:宝仙学園中学高等学校 1年 田中 佑

作品主旨:
 私は、江戸時代に伊能忠敬が行った「測量」を家の周りで再現し、それを元に地図を作成しました。一番苦労したのは測量で、精度を出そうとするほど、よりこまめに区切って計測する必要があります。曲がり角は特に気を使いました。この研究で一番興味深いのは、街を上から見下ろすことなく、街の地図が描けることです。

地球に優しい雨水タンク

作品名:地球に優しい雨水タンク作品拡大画像

(公社)日本地理学会長賞

作品名:地球に優しい雨水タンク

受賞者:狭山市立入間野中学校 3年 大久保 美怜

作品主旨:
 Googlemapを使い、あらかじめ新しく発見した機能を用い、屋根の面積を150棟ほど測っておきました。そして、木が枯れたことを題材にして考えていこうと思い、今の雨水タンクにつながりました。雨水は何気ないものかもしれませんが、実は私たちの住む環境を優しく支えてくれていると考えます。

猛暑日には注意! 街路樹による暑熱緩和の効果とは?

作品名:猛暑日には注意! 街路樹による暑熱緩和の効果とは?作品拡大画像

日本地図学会長賞

作品名:猛暑日には注意! 街路樹による暑熱緩和の効果とは?

受賞者:筑波大学附属駒場中学校 2年 山崎 蓮

作品主旨:
 街路樹は周囲の気温を下げる効果がある。実際に、1本の街路樹であっても周囲の気温を下げ、ヒートアイランド現象をおさえることができるといわれている。そこで、私はこの効果を検証すべく、月島地区の7つの地点で5日間にわたり温度を計測し、周囲の緑地面積や樹木の多さと温度の減少した量との関係を調べた。

Welcome to TogoshiGinza!! ~All Shops are Trying!!~

作品名:Welcome to TogoshiGinza!! ~All Shops are Trying!!~作品拡大画像

IGU-LUCC議長賞

作品名:Welcome to TogoshiGinza!! ~All Shops are Trying!!~

受賞者:品川区立芳水小学校 5年 岩崎 渚

作品主旨:
 商店街のお店を200軒調査するのが大変でした。また、ことわられたお店もあり、もうやめたいとおもったこともありましたが、多くのお店はとても優しかったです。調査した日が8月中旬だったのでとても暑かったです。地図の建物の色は、お店のイメージカラーにしました。また地図を斜めにしたことで少しでも大きく描くことができました。

津波から命を守るMAP in 沼津市

作品名:津波から命を守るMAP in 沼津市作品拡大画像

IGU-CHR議長賞

作品名:津波から命を守るMAP in 沼津市

受賞者:早稲田実業学校高等部 1年 江本 うらら

作品主旨:
 この地図では、静岡県沼津市沼津港周辺における津波避難ビル・避難地・避難経路を調査し、「もし避難するなら」という想定のもとにレーダーチャートを用いてまとめました。また、そこに住む私の祖父とフィールドワークを行ってみて、高校生の私と82歳の祖父とでは疲れやすさなどに、かなり違いがあることがわかりました。そのために特に「避難における高齢者への優しさ」という点を意識して、全体を作成しました。

東洋一と謳われた武里団地の今を知る

作品名:東洋一と謳われた武里団地の今を知る作品拡大画像

(一社)地図調製技術協会長賞

作品名:東洋一と謳われた武里団地の今を知る

受賞者:埼玉県立浦和高等学校 1年 東端 健成

作品主旨:
 今回の課題に取り組み、様々な気付きがあった。建物(施設)は、住民と同様にドンドン老化し続けるのに対して、ケヤキを中心とした植栽、芝生などの自然は立派に育っており、かつきれいに保たれていることに驚いた。竣工当時のモノクロ写真では、小さな木が配植されているだけだが、今や、武里団地のシンボルになろうかというほど、立派に育ち、今なお素晴らしさが際立っていることは、自然と人工物の違いだろうと思った。