鳥取県児童生徒地域地図発表作品展

第16回(平成26年) 鳥取地区 主催:鳥取県地域社会研究会

作品展の概要

「鳥取県児童生徒地域地図発表作品展」は、県内の小・中・高・特別支援学校の児童生徒の地域に対する関心を喚起し、野外における観察の能力・洞察力・表現力を高め、同時に地図利用及び地図作成能力の向上を目的に、9月から12月に鳥取県内4カ所において開催されています。

作品:若桜鉄道のたびをたのしもう

国土地理院長賞

作品名:「若桜鉄道のたびをたのしもう」

受賞者:八頭町立八東小学校 2年 西田隼人

作品主旨:家の前を通る若桜鉄道にのるおきゃくさんは、まい年少なくなっていると聞きました。そこで、若桜鉄道から見えるけしきのきれいなところや、たべものやさんや買いものができるお店やさんをしょうかいするようなマップを作って、のる人に見てもらおうと思いました。じっさいに若桜鉄道の車しょうさんに聞いたり、鉄道にのって自分の目で見てしらべたりすると、今まで知らなかった若桜鉄道のまわりのことをくわしく知ることができました。


作品:鳥取県に伝わる妖怪伝説-妖怪が出現する場所はどこか-

日本地理学会長賞

作品名:「鳥取県に伝わる妖怪伝説-妖怪が出現する場所はどこか-」

受賞者:鳥取市立中ノ郷小学校 5年 樫村紗夜

作品主旨:私の父は鳥取県の民俗を調べていて、お年寄りから聞いた話をよく私にしてくれます。「ツチコロビ」という妖怪や本当にカッパがいると信じているおじいさんの話など、私も本当に妖怪がいると思えるので、そういう話が大好きです。そこで妖怪の出た場所に行ってみたくなり調べてみることにしました。妖怪の現れたという所は峠や深い川の淵など、子どもにとっては危ない場所、お寺や村外れのお地蔵さんなどは、地域のお葬式に関係する場所やあの世とこの世の境界と信じられている場所だということが分かりました。


作品:尾崎放哉のふるさと鳥取MAP

鳥取県教育委員会教育長賞

作品名:「尾崎放哉のふるさと鳥取MAP」

受賞者:鳥取市立修立小学校 5年 露木花音

作品主旨:自由律俳句で有名な尾崎放哉は、私の通っている修立小学校の卒業生です。尾崎放哉は生誕百三十周年をむかえます。そこで、放哉のすごした場所などを調べて、地図にまとめました。調べると、放哉が遊んだ山・川や一中時代の俳句仲間とのエピソードなど沢山見つかりました。放哉はざせつが多く孤独な人生でしたが、今でも放哉の俳句が好きで、全国からふるさとをたずねて鳥取へやって来る人も沢山いることが分かりました。


作品:因幡の傘踊り分布MAP

日本地図学会長賞

作品名:「因幡の傘踊り分布Map」

受賞者:鳥取市立中ノ郷小学校 5年 小倉夕奈

作品主旨:鳥取の夏の一大行事しゃんしゃん傘踊りと父の実家の傘踊りが違うことを疑問に思って調べました。その結果、傘踊りは鳥取県東部といっても鳥取市の農村部や旧郡家町や旧用瀬町に多く、その先の旧八東町や若桜町にはあまりありませんでした。昔より少なくなってはいますが、それでも30カ所以上で踊られていること、北海道など遠いところにも伝わっていることなども分かりました。調べた時にたくさんの傘踊りあることに驚いたし、色塗りがたいへんでしたので、ぜひこの地図で因幡の傘踊りについて知って欲しいです。


作品:えんごじのたんけん

(一財)地図情報センター理事長賞

作品名:「えんごじのたんけん」

受賞者:鳥取市立中ノ郷小学校 1年 梅田咲那

作品主旨:わたしが生まれて育った円護寺の町をお父さんと探検しました。円護寺は新しい家ばかりと思ってたけれど、調べてみると古い町並みや神社、大きな木、吉川経家さんのお墓、用水路に飼ってあった鯉など、いろいろな発見がありました。見つけたものを忘れないように地図にまとめました。町を探検して円護寺がもっと好きになりました。


作品:ぼくの町の地いきたんけんマップ

(一財)日本地図センター理事長賞

作品名:「ぼくの町の地いきたんけんマップ」

受賞者:鳥取市立湖山西小学校 3年 筒井友隆

作品主旨:ぼくが住んでいる湖山西地区には、空港や大学などの公共の施設がたくさんあり、たくさんの人がくらしています。社会科の学習でまちたんけんをして、鉄道や国道がと通っていることが分かり、危険な場所がたくさんあることも発見しました。地図には、危険な場所の写真をはったり、土地の活用の仕方を色分けしたりすることで、見る人によく分かるように工夫しました。この地図を見て、湖山西小学校のみんなにもっと自分のまちのことを知ってほしいと思います。


作品:別府れきしめぐりマップ

(一社)地図調製技術協会長賞

作品名:「別府れきしめぐりマップ」

受賞者:鳥取市立用瀬小学校 4年 田中舞

作品主旨:わたしの住んでいる「別府」には、お寺や神社があります。そこで、どんな神様がおられるのかを調べようと思い各集落をまわりました。見つけた神様の絵を本で調べ付け加え、イメージしやすいように地図に表しました。また「別府」には、水力発電所や米作りのための水路もあり、農業のさかんな地域でもあります。この研究を通して、「別府」には身近なところに神様がおられました。つまり、わたしたちは、たくさんの神様に見守られながら生活していることが分かりました。


作品:歩いて見つけた街路樹マップ

(一社)地図協会理事長賞

作品名:「歩いて見つけた街路樹マップ」

受賞者:鳥取市立中ノ郷小学校 3年 清水由良

作品主旨:いつも通る道の横にたくさんの木が植えられています。その木がハナミズキという種類だと知りました。そこで、わたしの住む地域には、他にどのような種類の街路樹が植えられているのかを調べました。種類毎に色分けをし、写真を貼って分かりやすくしました。春や夏には花が咲いたり、秋には紅葉したりして、みんなの目を楽しませてくれる街路樹が、わたしの町には植えてあることが分かりました。


作品:私の町の文化財~用瀬町編~

鳥取県教育委員会教育長賞

作品名:「私の町の文化財~用瀬町編~」

受賞者:鳥取市立千代南中学校 3年 中谷俊晴

作品主旨:僕が2年生の時に佐治中と用瀬中が統合して千代南中学校になりました。僕は1年の時は佐治中学校だったので、佐治町の文化財について調べました。今年は用瀬町について調べるいい機会だと思い、用瀬町の文化財について調べることにしました。用瀬町は佐治町に比べて面積が広く、地図を書いたり、調査に行くのが大変でした。写真をとることで、視覚にも訴える作品になったのではないかと思います。また、実際に自分の足で、調査することで用瀬町についても、より深く知ることができました。


作品:海からたどる赤碕の生活と文化~芸術みつけの町~

国土地理院長賞

作品名:「海からたどる赤碕の生活と文化~芸術みつけの町~」

受賞者:鳥取城北高等学校(地歴部) 吉村雛乃、山本彩加、鐘谷唯、木原大成、瀬戸川清、神谷洸来

作品主旨:旧赤碕町は現鳥取県琴浦町にある港町です。海藻や塩など、海の恵みが生活や信仰に密着しており、最近では新たにひじきが分布を広げて注目されています。また地区内には海にまつわる神社が多く、海揚げ地蔵と呼ばれるお地蔵さんも大切にされています。今年4月にオープンした塩谷定好写真館や、波しぐれ三度笠の石像。神崎神社の見事な彫刻群や、造形豊かな鏝絵が密集した光地区など芸術面でも魅力いっぱいの町です。ぜひ一度訪れてみて下さい。