第14回(令和2年) 全国地区 主催:立命館大学歴史都市防災研究所
作品展の概要
「みんなでつくる地域の安全安心マップコンテスト」は、小学生が保護者や家族、地域住民、教員らと一緒に地域の安全安心について調べ、マップを作成することで地域の安全安心に対して関心を持っていただくことを目的に毎年8月末から作品を募集し、10月の表彰式を経て、12月まで作品展を開催しています。
国土交通大臣賞/最優秀賞
作品名:水害から街を守る下水道MAP~雨水やコロナの手洗い水はどこに行くの?~
受賞者:立命館小学校 3年 松井 葵
作品主旨:
豪雨の後に、住んでいるマンションの1階が浸水しました。京都の街中では珍しくないことを知り、雨水やコロナの手洗い水などが、どう流れて行くのかを調べました。はじめは雨が降った時の水たまりを記録し、枡とマンホールを地図にしました。地下にも下水の地図があることを知り、重ねました。また下水道方式が違う所で、良い点と悪い点を比べました。下水は高さを使って流れ、どこで、どうして水があふれるのかが分かりました。
優秀賞
作品名:脱感染避難マップ
受賞者:三重大学教育学部附属小学校 6年 北川 尚崇
作品主旨:
テレビや新聞でイタリアの避難所が快適に過ごせていることに驚きました。イタリアと同じような避難所だとコロナ禍でも密にならずに安心して避難できると思いました。そこで自分たちの地域でも同じように避難できる方法はないか調べて、さらに安全な方法で皆が避難できるように工夫をしてマップを作りました。工夫した点は、過去の災害歴から津波がくる海抜を予測したり、道沿いの木が安全かどうかを確かめたりしたところです。
入選
作品名:平和記念公園 安心安全マップ
受賞者:広島大学附属小学校 3年 髙田 啓介
作品主旨:
僕はひいおじいさんが原爆で亡くなっていることもあり、毎年広島平和記念公園にお参りしています。世界中から訪れるたくさんの観光客でにぎわっていましたが、コロナ禍で人が減ってしまい寂しく思っていました。再び多くの人に訪れて欲しいと願っていますが、体の不自由な人たちも安全に公園で過ごせるか興味を持ち、公園の安全安心マップを作成しました。たくさんの工夫だけでなく問題点があることにも気付きました。
入選
作品名:暗きょ 蛇崩川の安全安心マップ
受賞者:白百合学園小学校 4年 細見 俐葉
作品主旨:
ハザードマップで自宅付近にくねくねした形の危険ゾーンを発見。わたしの家が大雨で浸水してしまわないか心配になり、くねくねエリアの正体を知りたいと思ったのが、調べたきっかけです。すると、そこはもともと川だった所にふたをした「暗きょ」だと知りました。歩いてみると、川だったなごりがたくさんあり、地図にまとめました。蛇崩川は今では雨水を流す水路として役立っていて、川があふれることはないそうで、安心しました。
入選
作品名:もし ぼくたちの町にゲリラごう雨がおそってきたらどこに にげたら いいのかな?
受賞者:広島大学附属小学校 3年 山田 隼太朗
作品主旨:
最近テレビで、ゲリラ豪雨が原因で車が水につかり、逃げられなくなったニュースを見ました。僕の町でも起こるかもしれないので、どこに水が溜まりやすいのか細かく標高を調べて色分けしてみると、安全だと思っていた大通りが意外に標高が低く、水が溜まりやすいことがわかりました。地図を作ってみて、普段から安全な場所を調べておくことがとても大切だと実感しました。
佳作
作品名:桂坂・命を守るハザードマップ ~身のまわりの危険を知ろう~
受賞者:京都市立桂坂小学校 5年 糸井 千智
作品主旨:
私が住む桂坂は、山を切り開いて作られた町で、坂が多い町です。そのため土砂災害の危険が考えられます。また、実際に歩いてみると、山際ではクマやサルなどの野生動物、道では車や自転車の速度超過や一旦停止違反、見通しが悪く子供が一人で通るには怖い箇所などもあり、様々な事に気を付けなければならない事がわかりました。地図では土砂災害危険エリアとこの3点を色別にまとめ、危険な動物(人間)の対処法も調べました。
佳作
作品名:ぼくのまちのちゅういマップ ~ひるとよるのちがい~
受賞者:福岡教育大学附属福岡小学校 2年 矢野 宇一郎
作品主旨:
ぼくの住んでいるまちは、今とても発展していて人が増えています。新しい科学館もあり、子供がたくさん来ます。ひるとよるに同じ道を歩いてみると、危険な場所や注意することが時間によって違うことに気が付きました。また、昔近くの川がはんらんしたこと、ひったくりがあっていることなど、初めて知ることができました。地図を見てみんなに危険な所を知ってもらい、安全で楽しいまちにしたいと思って地図をつくりました。