仙台市中学校生徒地図作品展

第51回(令和元年) 仙台地区 主催:仙台市中学校社会科研究会

作品展の概要

「仙台市中学校生徒地図作品展」は、仙台市内の中学校生徒が主題図、高度分布図、土地利用図、地図模型の作成を通して、地図についての理解と地理的な考察力を育てるとともに、資料活用の能力を高めることを目的に毎年11月から12月に開催されています。

作品:主題図「コンビニエンスストアの数は人口に比例しているのか」

地図使用承認©昭文社 第61G027号

仙台市長賞

作品名:主題図「コンビニエンスストアの数は人口に比例しているのか?」

受賞者:仙台市立第二中学校 1年 岡本 晃士朗

作品主旨:今回この作品を作って分かったことは,人口が多い町でもコンビニエンスストアの数が少ない場所もあり,コンビニエンスストアが多い町でも人口が少ない場所があるということです。そのため人口とコンビニエンスストアの数には関係性がないように思いました。なぜこのような結果になったのか地図を見てみると,人が多く住んでいる町ではなく,昼夜人が集まる町にコンビニエンスストアが多く建てられているのではないかと思いました。


作品:土地利用図「成田」

仙台市長賞

作品名:土地利用図「成田」

受賞者:仙台市立南吉成中学校 2年 佐藤 和奏

作品主旨:成田には,中心にある成田国際空港をはじめ,主に水田や畑が広がっている。畑は空港を中心に,南側と北東側に大きく広がっていることが分かる。西側と南東側には水田が広がっており,特に,西側には市街地がある。ゴルフ場や工業団地は多いが,果樹園や桑畑はあちこちに点在するのみである。空港の周りに荒れ地や空き地が広がっているので,空港周辺は未開発の土地が多数あることも分かる。


作品:地図模型「利尻」

奨励賞/仙台市長賞

作品名:地図模型「利尻」

受賞者:仙台市立第二中学校 1年 細目 成美

作品主旨:利尻島の住宅地は,標高0~200mの間に,大きく5つの地区に分かれている。そして,それらの住宅地を守るような位置と形で,防波堤がつくられている。フェリーボートがあるところにも防波堤があり,そこは波の影響を受けやすいところがあるのではないかと考えた。標高300m以下は,傾斜が緩やかな土地が広がっていて,標高500m~1721mは,傾斜が急で崖が多い土地ということが分かる。


作品:主題図「東日本大震災~仙台の津波~」

国土地理院長賞

作品名:主題図「東日本大震災~仙台の津波~」
受賞者:仙台市立第二中学校 1年 小野寺 和香

作品主旨:仙台市若林区の浪分神社の言い伝えである「津波が南北にわけられた白馬伝説」,「神社まで来れば津波から逃れられる」というのは,東日本大震災ではどうだったのか気になったため調べました。今回の調査で分かったことは,神社までは津波が来なかったこと,標高の低い所は津波がより遠くへいったこと,それから仙台東部道路により一部標高の高いところは津波がせき止められていたことです。


作品:高度分布図「江住」

国土地理院長賞

作品名:高度分布図「江住」

受賞者:仙台市立八木山中学校 2年 小幡 莉音

作品主旨:北部に急峻な山地がある。南部の海岸線に向け傾斜が緩やかになりながら,海岸線近くまで山地が迫っている。山間部を縫うように流れる複数の河川が合流し,そこから東に向けて川が流れている。高度300m付近から,谷を縫うように川が流れている。南部の海岸線は,出入りが緩やかで,海岸近くには最高点が100mに満たない島が点在している。


作品:地図模型「八丈島」

国土地理院長賞

作品名:地図模型「八丈島」

受賞者:仙台市立蒲町中学校 2年 根本 佳枝

作品主旨:八丈島は,海岸が崖になっているところが多いことが分かる。また,八丈島は,特に,南側の三原山の傾斜が強く,川による浸食があることも分かる。さらに,全体的にひょうたん型をしていて,北側の八丈富士の山頂に火口があり,火山であることも分かる。