仙台市中学校生徒地図作品展

第50回(平成30年) 仙台地区 主催:仙台市中学校社会科研究会

作品展の概要

「仙台市中学校生徒地図作品展」は、仙台市内の中学校生徒が主題図、高度分布図、土地利用図、地図模型の作成を通して、地図についての理解と地理的な考察力を育てるとともに、資料活用の能力を高めることを目的に毎年11月から12月に開催されています。

作品:広瀬川水系 水田のための用水路の仕組み

仙台市長賞

作品名:広瀬川水系 水田のための用水路の仕組み

受賞者:仙台市立柳生中学校 1年 後藤 翔斗

作品主旨:様々な用水路を調べると,その用水路も仙台東部の田園地帯に豊富な水を供給する大切な役割があることが分かった。また,用水路には季節ごとに水量を調節できる工夫がなされていることも分かった。


作品:バス停MAP in 柳生中学校区

国土地理院長賞

作品名:バス停MAP in 柳生中学校区

受賞者:仙台市立柳生中学校 2年 小林 詞音

作品主旨:調べてみると,バスは交通手段として,非常に重要であることが分かった。高齢者の運転免許返納が推奨されている中,生活の足がないのは問題である。バス会社が公共交通機関としての役割を見失わず,運行されている努力がうかがえた。


作品:土地利用図「前橋」

仙台市長賞

作品名:土地利用図「前橋」

受賞者:仙台市立南吉成中学校 2年 保原 華

作品主旨:前橋市は,標高が高い山間部周辺に桑畑が広がっている。また,山中には牧場やゴルフ場が作られている。利根川周辺の平地には住宅地が広がり,そこには,病院や郵便局などの公共施設も作れている。住宅地に比べ,田畑の面積の割合が大きく,利根川の水資源を利用して盛んに農業が行われていることが分かる。


作品:土地利用図「土浦」

国土地理院長賞

作品名:土地利用図「土浦」
受賞者:仙台市立中田中学校 3年 宮林 明里

作品主旨:桜川などの水域に近く,作物の生産に適しており,田や畑の地域が多く見られる。また,常磐線の近くに市街地が密集しており,通勤や通学のために人口が集中していると考えられる。運動公園やスタジアムなども常磐線の近くにあるのも,人口の多さが関係しているだろう。土浦駅を中心として,かすみがうら市など,近くの市域とも交流できるため,市外との直接連絡も可能である。


作品:地図模型「八丈島」

仙台市長賞

作品名:地図模型「八丈島」

受賞者:仙台市立第二中学校 2年 及川 知輝

作品主旨:八丈島は,標高701mの東山と854mの西山の2つの大きな山で構成されていることが分かった。この2つの山の間にある低地は,学校や住宅地などに利用されていることも分かった。西山は別名「八丈富士」とも呼ばれ,形がきれいな円錐形になっている。そして,火口があることから,火山であることも分かる。一方,東山は,傾斜が急で入り組んでいることから,浸食が起こっていることが分かった。


作品:地図模型「利尻島」

奨励賞/国土地理院長賞

作品名:地図模型「利尻島」

受賞者:仙台市立鶴が丘中学校 3年 新田 華子

作品主旨:利尻島は独立した珍しい島であることが分かった。西側の傾斜がなだらかで,小さな山が5つ,湖は2つあることが分かる。利尻島の北側から西側の斜面には針葉樹林が多くあり,多くの山にあるはずの火口が利尻島にはないことが分かる。山頂から標高600mまでの傾斜は急であるが,600mより低い部分はなだらかな斜面となっている。


作品:地図模型「利尻島」

国土地理院東北地方測量部長賞

作品名:地図模型「利尻島」

受賞者:仙台市立第二中学校 2年 矢野 智大
作品主旨:利尻島の一番高いところは,標高が1721mである。標高400m付近から傾斜が急になっており,尾根と谷が連なっている。標高300m付近では,北側の斜面は南側に比べてなだらかになっている。小高い山や丘のような地形がいくつか見られ,島のほとんどが森林や笹地であることが分かる。標高が低く,傾斜がなだらかな沿岸部には集落が多く,電波塔なども多く設置されている。