鳥取県児童生徒地域地図発表作品展

第14回(平成24年) 鳥取地区 主催:鳥取県地域社会研究会

作品展の概要

「鳥取県児童生徒地域地図発表作品展」は、県内の小・中・高・特別支援学校の児童生徒の地域に対する関心を喚起し、野外における観察の能力・洞察力・表現力を高め、同時に地図利用及び地図作成能力の向上を目的に、11月から12月に鳥取県内3ヶ所において開催されています。

作品:鳥取EV充電スタンドマップ 鳥取~米子間EVはどこまで走る?

審査員特別賞・国土地理院長賞

作品名:「鳥取EV充電スタンドマップ 鳥取~米子間EVはどこまで走る?」

受賞者:鳥取市立鹿野小学校 6年 土橋美月

作品主旨:鳥取県のEV充電器の普及は、全国4位でした。急速充電器は、役所や道の駅などに多く設置してありました。走らせてみると上り坂では急速に電池が減ることがわかりました。スタンドを見つけたときはほっとしました。一方、配達など同じ道を通る人は、無料スタンドを利用して経費節減をしていました。さらに、EXカーは家電に充電もでき、震災に強いためこれから増加するでしょう。充電の方法が増えれば車の利用も変わるかもしれません。


作品:地域の歴史と古墳文化 ~私の住む米里地区~

鳥取県教育委員会教育長賞

作品名:「地域の歴史と古墳文化 ~私の住む米里地区~」

受賞者:鳥取市立米里小学校 6年 木原舞

作品主旨:本研究は、米里地区の古墳について調査しまとめたものです。埋蔵文化財センターでの話、発掘調査報告書で調査、現地調査などで調べました。結果、米里地区には690基にも及ぶ古墳があり、古郡家1号墳は鳥取市で二番目の前方後円墳であることが分かりました。古墳群の近くには遺跡があり、それらの多くは道路開発等で発掘されたことも分かりました。今後は、鳥取市全体の古墳に範囲を広げ調べてみたいと思います。


作品:防災マップ~火災に備える~ 鳥取市桜谷地区の場合

日本地理学会長賞

作品名:「防災マップ~火災に備える~ 鳥取市桜谷地区の場合」

受賞者:鳥取市立桜ヶ丘中学校9組 3年 寺坂菜花
                2年 奥谷美聖、松岡玲那
                1年 竹内菜花、松岡裕果

作品主旨:昔ながらの集落と道路が直角に交わる住宅地とからなる桜谷地区の道路にある数多くの金属の蓋、なかでも黄色で縁取られた蓋(消火栓)と、その近くにある赤い箱(ホース格納箱)は目につく。消火栓やホース格納箱などをシールで大きく示すことで、位置と特徴がはっきりつかめた。消火栓とホース格納箱が一緒にない所や消火栓と消火栓の間隔がまちまちで、防災(火災)に十分応えているのか不安になる。


作品:鳥取県中・東部の醤油醸造業~地域から愛される家庭の味にこだわった醤油づくり~

国土地理院長賞

作品名:「鳥取県中・東部の醤油醸造業~地域から愛される家庭の味にこだわった醤油づくり~」

受賞者:鳥取城北高等学校 地歴部 1年 鐘谷唯、寺谷なお美、山下綾香、山本彩加、西村雛乃

作品主旨:醤油は私たちの生活に欠かせない調味料だ。大手メーカーの安価な醤油が流通する中で、鳥取にも醸造業者があることを知った。今回、鳥取県中・東部のスーパーおよび11軒の醤油醸造業者を対象に現地調査を行い、どのような特徴があるのかを地図にまとめた。この作品を通じて、地域の消費者に支えられ、好まれる味を造り続ける鳥取のこだわり醤油の魅力を伝えることで、鳥取の食文化のPRにつなげたい。


作品:どうなる!?白砂青松の海岸-鳥取県東部の海岸侵食の現状-

鳥取県教育委員会教育長賞

作品名:「どうなる!?白砂青松の海岸-鳥取県東部の海岸侵食の現状-」

受賞者:鳥取市立湖東中学校 2年 渡邉幸作

作品主旨:海岸侵食は以前から調べてみたいテーマでした。地図の要素は海の土砂を運ぶ川だけにして、侵食の現状がよくわかる写真やグラフを多くしました。飛砂や海の家の建つ位置から何となく感じていた海岸の変化を今回の調査ではっきり確認する結果になりました。対策をたてても新たな問題が発生するいたちごっこになっていることも分かり、解決の難しさも知りました。人間の環境への関わり方が問われているように思いました。


作品:ぼくの町の保安林

日本地図センター理事長賞

作品名:「ぼくの町の保安林」

受賞者:鳥取市立用瀬小学校 5年 田渕大己

作品主旨:住んでいる所に保安林のかん板があったので、興味を持ち調べました。調べてみて、保安林にはたくさんの種類があり、用瀬町の森林は水げんかんよう保安林が多くしめていることが分かりました。また、自分の町に人工林を育ててきた歴史があったおかげで、自分たちのくらしが守られていることを知り、これからも大切にしていきたいと思いました。


作品:わたしがのぼった久松山登山マップと吉川経家

鳥取県測量設計業協会長賞

作品名:「わたしがのぼった久松山登山マップと吉川経家」

受賞者:鳥取市立中ノ郷小学校 3年 小倉夕奈

作品主旨:家の近所に鳥取では有名な久松山(きゅうしょうざん)への登山道があるので、実際に登って調べました。登山道は、急な山道で、歩きにくく滑りやすいところもありたいへんでした。途中には、いろいろな方面への看板があり、登山口が他にもあることを知りました。山頂に着くと、昔ここにお城があったことと、城主は吉川経家で豊臣秀吉とたいへんな戦いをしたことを知りました。地図にしてみると私の登った道は短いけれど、いろいろなところへつながる道や地域の歴史があることが分かりました。


作品:城下町せんきょうマップ

日本地理学会長賞

作品名:「城下町せんきょうマップ」

受賞者:鳥取市立遷喬小学校 3年 中村茉鈴

作品主旨:私はよくれきしの本を読んだり、テレビを見たりしています。ある時、ちず街道に家もんのような絵のついたとうろうがあるのに気がつきました。お父さんに聞くと、むかしの町のマークだと教えてくれました。そこで、校区を歩いて写真にとったり、図書館で調べてみたりしました。すんでいた人の仕事が町の名前になっていることや、江戸時代に池田みつまさが新しく40の町をつくったこと、武家と町人をわけるほりがあったことなどがわかりました。今度は鳥取城のことを調べてみたいです。


作品:おうちだにむかしといまのあるないちず

日本国際地図学会長賞

作品名:「おうちだにむかしといまのあるないちず」

受賞者:鳥取市立中ノ郷小学校 1年 田口叶子

作品主旨:小さな頃からホタルを観たり遊んだりするために行っていた「おうちだにこうえん」には、古い物や大きな木、神社などがたくさんあります。それらは、どれくらい前に作られたのかを調べたくなりました。いろいろと調べていくと、昔の様子は今とはずいぶん違うことが分かったので、その違いを地図にかいて表そうと思いました。地図をかくときにはできるだけ昔の資料を集めて、「ある」「ない」がよく分かるように工夫しました。


作品:えびのまちとじゅうしちや

地図情報センター理事長賞

作品名:「えびのまちとじゅうしちや」

受賞者:鳥取市立中ノ郷小学校 1年 上原多美

作品主旨:江尾の町で一年に一度、十七夜という大きなお祭りがあります。出店がたくさん出るので、どんなお店があるのかを知りたいと思い、調べて地図にまとめました。出店を種類毎に色分けして塗るのに苦労しました。また、出店の後ろにある普段の町の店に説明をつけて町の様子を分かりやすくしました。江尾のお祭りは、出店の他にも踊りや打ち上げ花火があって楽しいので、みんなにも江尾に来てほしいです。