多摩市身のまわりの環境地図作品展

第12回:多摩地区【主催:多摩市身のまわりの環境地図作品展運営委員会】

作品展の概要

「多摩市身のまわりの環境地図作品展」は、日常、触れたり感じている身のまわりの生活環境を取り上げ、自分で観察し、地図として表現することにより、環境の捉え方を身をもって学び、環境に対する理解を深めることを目的に毎年11月に開催されています。

作品:「多摩市の地形と水の流れ」

国土地理院長賞

作品名:「多摩市の地形と水の流れ」

受賞者:多摩大学附属聖ヶ丘中学校 1年 宮崎友裕

作品主旨:僕がこの作品を制作したのは、自分が通学している多摩市の自然地理について調べてみようと思ったからです。作品冒頭にも書きましたが、多摩市には起伏やそれに伴って形成される水の流れ(川、水路)が多い事に気付き、それを表現しました。市役所での資料集めや実地調査を進める中で、1つの疑問点と思わぬ資料を見る事ができました。疑問点とは「なぜこんなに細かな崖が多いのか。」という事、そして思わぬ資料とは、水系の歴史についての資料です。自分の住んでいる街には、このようにたくさんの崖はありません。水系の歴史もこの崖と関連するものがたくさんあるそうです。僕たちは今でこそ整備された町に住み、パソコンなど様々な情報機器に囲まれて生活しています。でも人間の生活はもっと自然に深く関わっていたのだと再確認しました。昔の人々は水利をはじめとする自然環境の都合が良い場所に定住しました。そして時代が進むと利水・治水や開拓、やがて大規模な開発による造成までも行なうことになります。この人間の営みの中から細かな崖や、地下を流れる水の流れができました。僕はこの作品の制作を通して、現在の地図を見るだけでなく、昔の地図との比較によりまた新たな発見があると思いました。また身近な地域の事でも一つの事を調べると様々な事が関連してきてとても奥が深いなと思いました。


作品:「多摩市不審者発生マップ」

日本国際地図学会長賞

作品名:「多摩市不審者発生マップ」

受賞者:多摩市立東愛宕中学校 1年 長内佑果

作品主旨:私がなぜ今回この防犯マップを作ろうと思ったきっかけは、今よく新聞やニュースでも子供を中心とした誘拐などといった事件が増え続けています。そこで私は「多摩市ではどこが一番危険なのか」と思い今回この「多摩市不審者発生マップ」を作りました。 平成18年度と19年度の不審者の発生件数はエリアによって悪化しているところと改善されてところと傾向値が変わらない3つのパターンがあることが分かりました。不審者が多く発生するエリアは、かたよって同じエリアに集中しています。この地図を見て参考にして大人達が子供を守るツールとしてかつようしてくれれば良いと思っています。


作品:「恩田川橋巡りマップ」

(社)日本地理学会長賞

作品名:「恩田川橋巡りマップ」

受賞者:多摩大学附属聖ヶ丘中学校 1年 高橋良輔

作品主旨:この作品を制作しようと思った理由は、自分の住んでいる地域の地図を見た時に、恩田川が目に入ったので、「橋の数や名前を調べながら、川をめぐってみよう。」と思ったからです。一番苦労したことは、自転車を使って現地に行って調べたことです。最初の日は途中で雨が降り出してしまい、すぐ引きあげてしまいましたが、2日目は晴れて「ここらへんの景色はすごいな。」と思ったり、久しぶりのサイクリングでおもしろくなってきました。つくづく感じたことは橋の数が15個位だと思っていたのが実際は30以上もあって「一つの川にこんなに橋があるんだ。」と思いました。川はよごれているとこともあればきれいなところもあったり、細いところもあれば太いところもあったりと色々違っていて、周りの景色もところどころ違っていました。なかなか距離もあって疲れましたが、挑戦してみることが大事だとわかりました。


作品:「多摩市のリサイクルMAP」

(財)日本地図センター理事長賞

作品名:「多摩市のリサイクルMAP」

受賞者:多摩市立鶴牧中学校 1年 返田麻由香

作品主旨:私がこの作品を制作しようと思った理由は、多摩市でもゴミ袋の有料化が始まった事で、実際にゴミは減っているのかどうかが気になったからです。調べていくと、有料化が始まってからゴミ全体の量が減っている事が分かりました。特に、資源ゴミの回収量が増えていて、ゴミの分別が進んでいると感じました。地図を制作するにあたり苦労した事は、情報収集が難しかった事や、地域ごとの回収データがなかったので、他市との比較に変えた事です。また、リサイクルボックスの正確な位置が分からない所があったので、現地に見に行くなどした事が大変でした。この作品を作成して、私はゴミについてとても関心をもちました。今も「たま広報」にゴミの量について掲載されていますが、他市との比較や市内の地域の比較などものせる事により、一人一人の分別に対する意識が高まるのではないかとおもいました。私自身も、ゴミを減らすために日頃からゴミを出さない努力をしていきたいと思います。


作品:「大地震発生!!-多摩市の地震対策と避難所ー」

(財)地図情報センター理事長賞

作品名:「大地震発生!!-多摩市の地震対策と避難所ー」

受賞者:多摩大学附属聖ヶ丘中学校 1年 小島大和

作品主旨:僕は「大地震発生」というテーマで書きました。テーマを決める時、僕は大地震が起きたら避難する避難場所があるのかと思いました。そして、そこに食物や器材はあるのかと疑問に思いました。だからこのテーマに決めました。地図を書くのにも苦労しました。地図を基本にして書こうと思っていたので地図を大きく書きます。でも、大きく書くと地図のバランスが悪くなるので、ますだいたいの形を書き、そこから詳しく書いていきました。そしたらうまく書けました。最初は簡単に制作できると思っていたけど実際はすごい時間がかかりました。僕はこの作品で気付いた事は多摩市の中でも、避難所から遠い場所がありました。僕はそこに避難所を一つ作ってほしいと思いました。食料、器材も充分にあるとは思えません。大事なことは、各家庭で万一の場合に備えて準備が必要だと強く思いました。


作品:「多摩市警察MAP」

(社)日本地図調製業協会長賞

作品名:「多摩市警察MAP」

受賞者:多摩市立鶴牧中学校 1年 渡邉翔太

作品主旨:ぼくは多摩市警察MAPを作りました。作った理由は、警察の人がパトロールをしていてどのルートを通ってパトロールしているか、どの仕事が一番大変か、多く聞かれることは何かなど、みんなが知らなそうなことを警察の人に聞いてまとめました。たいへんだったことは、交番や駐在所一つ一つにまわることです。電車で行ったり、車でお母さんに乗せてってもらいました。なかには都合で何も教えてくれなかった交番もありました。でも、どこの交番もやさしく接してくれました。警察のことで分からない事があったけど、マップを作製していくうちに分かってきました。駅前でよく聞かれることは道案内でした。他の事もうまくまとめることができました。警察の人は、初めは「怖い」と思っていたけど、やさしく、分かりやすく色々なことを教えてもらいました。警察官のみなさん、ありがとうございました。


作品:「多摩市の生物多様性マップ」

(社)環境情報科学センター理事長賞

作品名:「多摩市の生物多様性マップ」

受賞者:多摩市立永山小学校 3年 藤田、河内、西山、小川、佐々木、宮崎、宇梶、多賀

作品主旨:
さえずりも、うりゅうりょくちも、せせらぎゆう歩道も 、こった川も全部たのしかったです。とくに大りく川は、お母さんがイカダから落ちたのでわらいました。こった川の魚とりもたのしかったです。(佐々木力汰)
町をこうして地図にしてみると、新しいはっ見があっておもしろかったです。くろうしたのは、文字をかく所です。さんかしてよかったです。(宮崎裕生)
さえずりの森は、足場がわるく、かが多くて歩くのがとても大へんでした。(宇梶翔太)
乞田川と大栗川でごみひろいをしたとき、ごみがいっぱいあったのでびっくりしました。川や森のことを本でなどではなくじっさいにしらべられたのでよくわかりました。(多賀久展)
せせらぎ遊歩道では1kmくらい歩いたけど、うりゅう緑地で河内くんのおじいちゃんがアイスをおごってくれてそのときはとてもうれしかったです。乞田川でははじめて水質けんさをしました。いっぱい魚を見たり、ごみひろいをして楽しかったです。(藤田幹人)
いろいろとつけたりかいたりしたことです。それに写真を見たらぼくのおじいちゃんがいました。いっしょにうりゅうりょくちをまわっていたから、そのときにとった写真でした。(河内遥大)
とても楽しかったです。さえずりの森に入ったり乞田川に入ったりしていろいろ発見したことがたくさんでした。また、こういうきかいがあれば、また行きたいです。(西山実輝)
友だちと写真をはったり文を書いたりして楽しかったです。さえずりの森で、ぶな、くぬぎ、コナラなどの木に、夏だったのでセミがいました。それからありじごく、カナブンなどの生きものがいました。楽しかったです。また行きたいです。(小川祐輔)


作品:「多摩センター唐木田駅周辺省エネMAP」

多摩市長賞

作品名:「多摩センター唐木田駅周辺省エネMAP」

受賞者:多摩市立鶴牧中学校 1年 山本宏子

作品主旨:この「多摩センター・唐木田周辺省エネMAP」というテーマにした理由は6月25日、日本で初めて「CO2削減義務」の条例が東京都で出されました。そして私の身の周りの施設ではどのようにCO2削減に取り組んでいるのか気になったので東京都のHPや実際に行ってみたりして調べました。東京都のHPを見て行ったのですが、電話をして聞いてみたりしなかったので行ってすぐには見せてもらえなかったり、屋上緑化をしているマンションなどは写真をとるとき高い所からとりたかったので、ちょうどいい所があまりなかったので苦労しました。地図を作る時は、カラフルに見やすくなるようにアイコンなどを作って工夫しました。この地図を作って身の周りの施設がどのようにしてCO2削減に取り組んでいるのかよく分かりました。CO2は増えている施設、減っている施設と様々でしたが、もっとCO2を減らして多摩のキレイな緑をこれからも守っていきたいと思いました。


作品:「多摩市の農業」

多摩市教育委員会教育長賞

作品名:「多摩市の農業」

受賞者:多摩市立鶴牧中学校 1年 三浦理沙

作品主旨:私は夏休みのある1日に、新聞の食料自給率の低下、とういう記事を見つけました。その記事には、日本全体の事が書いてあり、私はとても興味を持ちました。そこで、私達が住む多摩市の食料自給率はどうなっているのだろう、と考えました。そして、この夏休みの課題、環境地図に「多摩市の農業」をテーマに調べることに決めました。  早速、私は本で探したり、インターネットで検索してみたり、ほかにも農業についてくわしい方などに電話で聞いてみたりしましたが、まだまだ調べ足りませんでした。そこで多摩市役所経済観光課へ行き、担当の方に話を聞きました。30年前の多摩の農業のことや現在までの変化、収穫される物、農業に携わる人々の人口についてなどたくさんの資料をいただきました。担当の方はとても親切にていねいに教えて下さり、大変参考になりました。そして、その資料をもとに畑を見に行き写真を撮ったり観察したりしました。夏休みの暑い日で、その点は少し大変でしたががんばりました。私はこれについて調べた結果いろいろな事を学びました。それは、多摩市ではもうほとんど米も作っていないし、農業人口も減り続けている。専業農家は、もうゼロに近く、兼業農家の人達が野菜やイモなどを作っているという事などです。 私は花を植えたり野菜を作ったりそんな事が好きだし、みんなも農業や農作物について感心を持ち、これからの日本の食料自給率を上げるためにも農作物を作る人がたくさん増えるといいな、と思いました。


作品:「多摩市♪音めぐり」

パルテノン多摩賞

作品名:「多摩市♪音めぐり」

受賞者:多摩市立鶴牧中学校 1年 小松七瀬

作品主旨:私がこの多摩市♪音めぐりを制作した理由は、いつも身近に聞いている音の大きさは、どのくらいだろう。また、よく聞いてみたらどんな種類の音が聞こえてくるのだろうか。ということを調べたかったからです。調査は、近くの公園、車が多い交差点、駅前などで行いました。その時は、真夏でとても暑く大変でした。けれど耳を澄ましていると鳥やせみの鳴き声、水の音、風にゆれる葉の音など色々な音が聞こえました。この調査を終えて、夏だったせいか特にせみの鳴き声が印象に残りました。多摩市には、木など自然がたくさんあることだと思います。多摩市の中の残したい音をこれからも探し大切にしたいです。


作品:「大谷戸公園 ぼくおきにいりの生物マップ」

運営委員会委員長賞

作品名:「大谷戸公園 ぼくおきにいりの生物マップ」

受賞者:多摩市立連光寺小学校 4年 宮田陵

作品主旨:ぼくは、大谷戸公園が大好きです。いろいろな生き物のい場所をよく知っているので、地図にしてみました。昆虫は、夜から明け方にかけて活動するので、その時間に起きるのが大変でした。でも、自分の好きな生き物と毎日のようにふれあえて、うれしかったです。大谷戸公園の地図をかく大するのがむずかしかったですが、賞がもらえて自信がついてので、来年もチャレンジしたいと思います。