私たちの身のまわりの環境地図作品展

第21回(平成23年) :全国地区【主催:環境地図教育研究会】

作品展の概要

「私たちの身のまわりの環境地図作品展」は、小・中・高校の児童生徒を対象に、身のまわりの環境について関心を持ったこと・考えたこと・調査したことを地図にすることを通して、地図や環境に対する関心を深めてもらうことを目的に、毎年10月に開催されています。

作品:雨竜沼守る木道のすき間

国土地理院長賞

作品名:「雨竜沼守る木道のすき間」

受賞者:滝川市立東小学校 5年 大懸崇一郎、大懸遼一郎

作品主旨:木道のすき間は、温度が低く、コケやシダの仲間などが生えていた。サロベツ湿原のように木道のすき間がない所は、何も生えていないので、木道のすき間は、役立っていることがわかった。湿原の温度は、気温や天気の影響が少なく、いつも同じくらいだった。沼や池の近くは、15度から16度で、いつも低かった。沼の水とつながっているのかもしれない。湿原が乾いてくると笹が侵入したりして、高層湿原をつくるコケが生えなくなって、湿原がこわれていきます。木道は人が歩くために必要ですが、少し歩きにくくてもすき間をつけた方がいいと思います。あと、熱が伝わらない材料の方が良いです。木道の上は晴れていると38度になり、とても熱いことがわかった。湿原の土の温度は、15度から20度くらいの間なので、木道の熱が湿原に伝わると、悪い影響がでることが考えられる。


作品:风情小洲――小洲村在城市化过程中的保护与开发

国土地理院長賞

作品名:「风情小洲――小洲村在城市化过程中的保护与开发」

受賞者:广东省执信中学 16歳 陈佩琳、唐思思、徐瑶

作品主旨:独特の歴史的建築物で知られる中国広州市小州村における観光資源を調査し、問題点と解決策を検討しています。都市化の波にさらされている村の素晴らしい風情と、それを残したいという気持ちが切々と伝わってくる地図です。


作品:境界石ちょうさ

日本地理学会長賞

作品名:「境界石ちょうさ」

受賞者:埼玉県立浦和第一女子高等学校 1年 山本葵音

作品主旨:身近にある境界石だが、何のためになぜあるのかわからなかったので今回調べてみた。境界石にはさまざまな種類があることが分かったので、その理由を市役所の人に聞いた。


作品:僕はここにいる! ~等々力地域のAEDマップ~

日本国際地図学会長賞

作品名:「僕はここにいる! ~等々力地域のAEDマップ~」

受賞者:成城中学校 2年 保田拓範

作品主旨:AEDについて調べてみようと思ったきっかけは、学校の保健の授業で心室細動で倒れたら、一刻も速くAEDを持ってこなければならないということを知り、もし自分が家で倒れたら、と考えたとき、昼は片道150mの所にあるが夜になると片道500mになり間に合わないということも知りました。そこで、ほかのところはどうなっているのだろうと思い調べ始めました。すると昼間でさえAEDが集中してあるため、とりに行っている間に死んでしまう可能性が高い所が多くありました。また、夜間だと、往復で3km近くいかないと、ない所もありました。しかし逆に夜でも200m以内にAEDが2台あるとろもありました。これらのことより、AEDは、おけばいいというものではなく、区や市が先頭となり、計画的におくべきだと思いました。また、24時間つかえるコンビニはもっと協力するべきだと思いました。


作名:妙正寺川~再び水害を起こさない為に

IGU-CGE議長賞

作品名:「妙正寺川~再び水害を起こさない為に」

受賞者:筑波大学附属駒場中学校 1年 杉本達宏

作品主旨:水害を起こさないため、どのようなところにどのような対策がされているのか、川沿いを調査した。過去の水害で被害が大きかった部分にはやはり対策がしっかりされているのが分かった。


作品:チューリッヒ中心市街のゴミ対策

国立環境研究所理事長賞

作品名:「チューリッヒ中心市街のゴミ対策」

受賞者:筑波大学附属駒場中学校 1年 今井幹雄

作品主旨:路面電車やバスにはゴミ箱が必ず設置されている。Takeawayのお店の周りや、公園・川沿い・湖のほとり・駅にゴミ箱やベンチが多い。教会には人が多く集まるのでゴミ箱やベンチが設置されている。路面を清そうする車が走っている。ゴミ箱のポリ袋をこまめに替えている。ゴミのかさを減らすために、ゴミ箱の口が小さい。一般家庭には有料の市指定ゴミ袋で捨てるように定められている。ビンとカンはリサイクルボックスで回収される。


作品:石碑でわかる旭川

旭川市長賞

作品名:「石碑でわかる旭川」

受賞者:北海道教育大学附属旭川小学校 4年 浅野嵩仁

作品主旨:ぼくは、35個の石碑を調べ、その中から19の石碑や像をさらにくわしく調べました。旭川の歴史が書かれた石碑は街のあちこちにあり、旭川は、今の旭川駅を中心に大きくなっていったのではなくバラバラに開拓された町や村がくっついて、大きくなっていったことがわかりました。買い物公園にはデパートやお店がたくさんあって、人がたくさん集まっています。昔から旭川駅の周辺は人がたくさん集まるところなのだと考えていたので、曙や永山や神居から拓けていったのを知って、びっくりしました。今の旭川は建物もたくさんある大きな街ですが、130年前に岩村通俊さんや永山武四郎さんが見た旭川は木がいっぱいの森だったと考えると、とても不思議な感じがしました。


作品:中山市石岐公园游览指引&环境调查

(財)日本地図センター理事長賞

作品名:「中山市石岐公园游览指引&环境调查」

受賞者:中山纪念中学 16歳 黄晴、梁婉柔、杨璐

作品主旨:中国中山市にある多くの公園の人気度、混み時間、問題点などの情報と、観光客向けの移動手段の紹介を、きれいな色合いの地図にまとめて表しています。写真も魅力的で、この街へ行きたくなる気持ちが募る作品です。


作品:葉で見る 風晴ガーデン LeafMAP

日本地図調製業協会長賞

作品名:「葉で見る 風晴ガーデン LeafMAP」

受賞者:宮崎県立宮崎西高等学校附属中学校 1年 風晴愛理衣

作品主旨:今回、庭の木の葉に注目してみて、多様なデザインが素晴らしいと思った。色も、絵の具が何個あっても足りないほど、それぞれ世界で1つの緑を持っている。でも、「光合成」という目的は同じ。わざわざ多様なデザインがあるのは、人間を楽しませるためかもしれない。庭にいると、一生懸命成長する生命力と、ありのままの個性に心が洗われる気がする。5年間かけて手作りしてきたこの庭はいつも感動を思い出させてくれる。そんな庭・私の素晴らしい環境を、今回また知ることができてうれしい。そして、こんな場所を、世界に広げていきたい。


作品:汽车与城市——六里山路交通拥堵调查

北海道教育大学長賞

作品名:「汽车与城市——六里山路交通拥堵调查」

受賞者:济南市纬二路小学育晖分校 11歳 张潇

作品主旨:中国济南市における自動車の急増と道路混雑の深刻さが強烈に表現された、絵心に富む作品です。新型のエコカー、公共交通機関、自転車などの利用、徒歩での移動を奨励するなど、大気汚染への危機感が伝わってきます。