VLBIの成果
![]() 1970年代後半から現在に至るまで世界中で行われてきたVLBI観測から、プレート運動によるVLBI観測局の平均的な運動が得られます。
これまでのVLBI観測から得られた各観測局の1年あたりの移動量と移動方向を、それぞれ矢印の大きさと向きで地図上に表しています。 例えば、ヨーロッパの観測局は同じプレート上にあるので、ほとんど同じ運動をしていることが分かります。 国土地理院は、1998年からIVSの国際VLBI観測に参加しており、地球の形や姿勢、プレート運動の変化を測っています。
本ページでは、VLBI観測局間の距離(基線長)の変化をグラフで示します。 ”○”をクリックするとグラフが表示されます。 基線長の変化量は最新の観測結果を0mmとしてプロットしています。 S/X帯観測局![]() 観測局の位置(S/X帯観測局) 国土地理院では、つくばVLBI観測局(1998年~2016年)、石岡VLBI観測施設(2015年~)において、S帯(2GHz帯)とX帯(8GHz帯)の電波を用いた国際VLBI観測(S/X帯観測)に参加しています。
下記の”○”をクリックすると、S/X帯観測に参加した観測局間の距離(基線長)の変化をグラフでご覧いただけます。 平成23年東北地方太平洋沖地震以前からデータのある基線では、地震以前のプレート運動による定常的な変化、地震に伴う大きな変動及びその後の非定常的な地殻変動の様子を確認できます。 つくば局と各観測局との基線長は、つくば局と石岡局の並行観測結果に基づいて、石岡局と各観測局との基線長に換算しています。
VGOS観測局![]() 観測局の位置(VGOS観測局) 国土地理院では石岡VLBI観測施設において、従来のS/X帯観測に加え、2~14GHzの広帯域の電波を受信するVGOS観測に2016年から参加しています。
下記の”○”をクリックすると、VGOS観測に参加した観測局間の距離(基線長)の変化をグラフでご覧いただけます。
![]() 地球の自転速度が変化している様子(直近3年間)をグラフでご覧いただけます。
自転速度の変化の様子は、協定世界時(UTC)に対する地球自転に基づいた時刻(UT1)の差で表しています。 グラフ中の大きな「とび」は、うるう秒が適用されたことを示しています。 地球の自転速度は日々変化し、予測も難しいため、日々監視し続けることが重要です。 UT1-UTCの解析には、一橋大学、NICT、JAXAが共同開発した解析ソフトウェアc5++ を使用しています。 ![]() つくばVLBI観測局で観測された、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震及びその後の地殻変動に伴う観測局の位置の変化をグラフに示します。
地震に伴う大きな変動及びその後の継続的な変化の様子がご覧いただけます。 |