北海道地方測量部の地理教育支援の実績(令和4年度)

学校の授業等へ講師を派遣した実績を紹介します

地理教育支援の実績(令和4年度)

北海道地方測量部は、北海道札幌丘珠高等学校において、3年生を対象にした地理Bの授業の一環として出前授業を実施しました。

実施日

令和4年12月9日(金)10:50~14:15

場所

北海道札幌丘珠高等学校

対象者

高校3年生 3クラス計63名

実施制度

地理教育支援

参加職員

北海道地方測量部測量課測量係長、北海道地方測量部測量課測量係員

内容

クラス毎に科目「地理B」の1コマとして「国土地理院の地図と地理空間情報」と題した授業を行いました。前半は地図の作り方や国土地理院で作成している地図を紹介しました。後半は新旧の空中写真で学校周辺の変遷の様子を確認してもらったのち、3Dツール等で北海道の地形を体感してもらいました。資料として配付したアナグリフ画像(赤青メガネで立体に見える)には生徒のみなさんはとても興味を持っていました。また、「自分で作る色別標高図」に地震と土石流の指定緊急避難場所データをそれぞれ重ねることで、地形と災害の関係について考察するなど、地理院地図での実演を交えながら札幌市の地形的特徴やGISの機能、具体的な活用法を分かりやすく解説しました。

実施の様子

出前授業の様子
地図の活用法について解説

北海道地方測量部は増毛町立増毛中学校において、NPO法人増毛山道の会が主催している「増毛山道体験課外学習」に協力しました。

実施日

令和4年7月21日(木)13:20~15:10

場所

増毛町立増毛中学校

対象者

中学1年生 22名

実施制度

地理教育支援、「測量の日」記念行事

参加職員

北海道地方測量部長、北海道地方測量部測量課長

内容

NPO法人増毛山道の会が主催している「増毛山道体験課外学習」は増毛山道の歴史・文化や自然への理解を深めることを目的として、9月2日の増毛山道トレッキングを中心とする一連の学習会です。このうち、事前学習の一つとして学習会「甦った古道-増毛山道ふれあい講座:地図と測量 バングラデシュでの地図作り」で、北海道地方測量部長が講師を務めました。午後の2時間のうち、前半は、北海道地方測量部から、国土地理院の主な役割である地図作成や地理院地図の提供、防災、国際協力(バングラデシュでの地図作り)などについて説明しました。後半は、増毛山道の会から増毛山道の歴史やその役割などについて、先人がどれほどの努力をして山道を開墾したのか、当時の記録で山道がどのように紹介されているか、現在の山道周辺がどのようになっているかなどを説明しました。

実施の様子

地図と測量の講義の様子
地図の役割について解説

北海道地方測量部と札樽地区測量設計協会札樽若力会(さっそんわかりきかい)は、札幌市東区の札幌市立栄緑小学校において、「測量体験学習会」を開催しました。

実施日

令和4年7月14日(木)8:45~12:15

場所

札幌市立栄緑小学校

対象者

小学6年生 47名

実施制度

地理教育支援、「測量の日」記念行事

参加職員

北海道地方測量部次長、北海道地方測量部測量課調査係員

内容

札樽若力会と共催で実施する「測量体験学習会」は、「測量の日」記念行事の一環として、地図と測量に関する知識と理解の向上を図ることを目的に平成8年から札幌市内の小学校で実施しているもので、今年で27年目となります。

参加した児童たちは、最初に教室で北海道地方測量部からなぜ測量が大切なのかや測量や地図作成の手順、地理院地図による学校周辺の今と昔の状況、UAV(ドローン)の活用をはじめとする新しい測量技術などの説明を受けました。その後グラウンドに移動して8班に分かれ、札樽若力会メンバーの丁寧な指導の下、測量実習を行いました。最初に20mの距離を歩測により予測し、その後実際の距離をトータルステーションで測定する歩測体験をしました。今回の歩測体験では児童の一人がcm単位の計測で20m0cmピッタリの記録を出しました。これは測量のプロである札樽若力会も感心する結果で、後の表彰式で参加者全員から祝福されていました。休憩の後、実習の後半ではトータルステーションを用いて距離と角度から位置を求めるピンポイントトライアルを行いました。その後児童たちは、記念に設置された石標の位置座標をGNSS測量で計測する様子を見学しました。その間に、札樽若力会のメンバーはピンポイントトライアルで全部の班が計測した点を線でつないで、グラウンドに大きな北海道の形を浮かび上がらせました。この北海道の中に参加者全員が集まり、最後に上空からドローンで記念撮影を行いました。

実施の様子

トータルステーション実習の様子
トータルステーションを用いた測量に挑戦

GNSS測量の解説の様子
GNSS測量の解説に聞き入る児童たち

ドローンから空撮した参加者
実習で描いた北海道に集まってドローンから記念撮影

北海道地方測量部では、北海道教育大学で教員を志望する学生を対象として開講している「子ども・地域と防災(防犯)教育」科目の一環として、「防災と地図情報」の講義を実施しました。

実施日

令和4年5月24日(火)9:00~10:30

場所

北海道教育大学札幌校、釧路校(オンライン受講)

対象者

大学生 計約60名

実施制度

地理教育支援

参加職員

北海道地方測量部長

内容

講義では、防災に果たす国土地理院の役割について説明するとともに、国土地理院ホームページで提供している多様な地図情報やハザードマップ、防災教育コンテンツなどを紹介しました。また、地理院地図を実際に操作して、過去の災害の発災前後の写真を比較する、危険地域の地形を3Dで確認するといった実演のほか、小学校等での授業を想定した自宅からの避難経路調査方法などを解説しました。

北海道地方測量部は、夕張高等学校(夕張市)において、1年生を対象にした地理総合の授業の一環として出前授業を実施しました。

実施日

令和4年4月26日(火)13:20~15:10

場所

北海道夕張高校

対象者

高校1年生 18名

実施制度

地理教育支援

参加職員

北海道地方測量部地理空間情報管理官

内容

一コマ目の「地理空間情報って何だろう?」と題した授業においては、国土地理院の業務紹介、地理院地図の概要説明、地理院地図を使用した夕張市の地理的特徴の説明を行ないました。

二コマ目は実習で、生徒各自のタブレットPCで地理院地図にアクセスし、アナグリフ(青赤メガネで見る立体地図)や年代別写真の表示のほか、3Dツール等で学校周辺の地形を確認してもらうなど、講師の実演を交えながら、夕張市の地形的特徴やGISの具体的役割と活用法を分かりやすく解説しました。

実施の様子

授業の様子
講義を聴く生徒たち