北海道地方測量部の地理教育支援の実績(令和3年度)

学校の授業等へ講師を派遣した実績を紹介します

地理教育支援の実績(令和3年度)

北海道地方測量部は、第59回北海道高等学校教育研究大会地歴・公民部会地理分科会において講演を行いました。

実施日

令和4年1月13日(木)10:30~12:30

場所

北海道札幌北稜高校(オンライン)

対象者

道内の地理を担当する高校教諭

実施制度

地理教育支援

参加職員

北海道地方測量部長

内容

オンラインで開催された講演では、平成4年4月の高校での地理総合必修化に向けて国土地理院が行っている地理教育支援の取組を紹介するとともに、地理総合の授業で活用が期待される地理院地図やハザードマップポータル等の機能や操作について実演しました。

実施の様子

講演の様子
講演をオンラインで配信

北海道地方測量部は、北海道札幌東豊高等学校において、1年生を対象にした地理Aの授業の一環として出前授業を実施しました。

実施日

令和3年12月15日(水)13:40~15:30

場所

北海道札幌東豊高等学校

対象者

高校1年生 2クラス 計59名

実施制度

地理教育支援

参加職員

北海道地方測量部測量課測量係長

内容

クラス毎に科目「地理A」の1コマとして「地図の魅力を感じよう」と題した授業を行いました。東京オリンピックのマラソンコースや札幌市営地下鉄東豊線の路線を例に、地理院地図の機能を利用して作成した断面図で高低差を確認したり、「自分で作る色別標高図」で学校周辺の地形を確認したりしました。また、新旧の空中写真や地形図で学校周辺の変遷の様子を確認してもらうなど、地理院地図での実演を交えながら札幌市の地形的特徴やGISの具体的役割と活用法を分かりやすく解説しました。資料として配付したアナグリフ画像を赤青メガネで立体視することも体験してもらいました。

実施の様子

出前授業の様子
授業開始

アナグリフ説明の様子
アナグリフ画像を表示して説明

北海道地方測量部は、増毛町立増毛中学校において、NPO法人増毛山道の会が主催している「増毛山道体験課外学習」に協力しました

実施日

令和3年8月24日(火)13:20~15:10

場所

増毛町立増毛中学校

対象者

中学1年生 26名

実施制度

地理教育支援、「測量の日」記念行事

参加職員

北海道地方測量部長

内容

NPO法人増毛山道の会が主催している「増毛山道体験課外学習」は増毛山道の歴史・文化や自然への理解を深めることを目的として、9月10日の増毛山道トレッキングを中心とする一連の学習会です。このうち、事前学習の一つとして学習会「甦った古道-増毛山道ふれあい講座:地図と測量」で、北海道地方測量部長が講師を務めました。

午後の2時間のうち、前半はNPO法人増毛山道の会から増毛山道の歴史やその役割などについて、先人がどれほどの努力をして山道を開墾したのか、当時の記録で山道がどのように紹介されているか、現在の山道周辺がどのようになっているかなどを説明しました。後半は、北海道地方測量部から「地図と測量と増毛山道」と題して、明治時代に行われた山道への一等水準点の設置・観測の概要、地理院地図やUAV(ドローン)の活用といった現代の新たな地図・測量技術などについて説明しました。

実施の様子

授業風景
学習会の様子

北海道地方測量部と札樽地区測量設計協会札樽若力会(さっそんわかりきかい)は、札幌市豊平区の札幌市立みどり小学校において、「測量体験学習会」を開催しました。

実施日

令和3年7月8日(木)8:45~12:15

場所

札幌市立みどり小学校

対象者

小学6年生 57名

実施制度

地理教育支援、「測量の日」記念行事

参加職員

北海道地方測量部長

内容

札樽若力会と共催で実施する「測量体験学習会」は、「測量の日」記念行事の一環として、地図と測量に関する知識と理解の向上を図ることを目的に平成8年から札幌市内の小学校で実施しているもので、今年で26年目となります。

参加した児童たちは、最初に教室で、北海道地方測量部からなぜ測量が大切なのかや測量や地図作成の手順、地理院地図による学校周辺の今と昔の状況、UAV(ドローン)の活用をはじめとする新しい測量技術などの説明を行いました。

その後グラウンドに移動して、8班に分かれて歩測とトータルステーションによりで20mの距離を測定する体験をしました。休憩の後、実習の後半ではトータルステーションを用いて距離と角度から位置を求めるトラバース測量の体験を行いました。

トータルステーションなどの機材のこまめな消毒や児童間の距離の確保など、新型コロナウィルス感染症対策を徹底しての体験実習でしたが、当日は爽やかな好天に恵まれ、児童たちは初めての本格的な測量体験に興味津々で、交代しながら積極的に測量作業に参加していました。歩測体験では誤差わずか1cm以下を記録した児童が複数でるなど、測量のプロである札樽若力会も感心する結果となりました。

体験学習の最後に、トラバース測量で全部の班が計測した点をつなぐと、グラウンドには大きな北海道の形が浮かび上がり、その北海道と一緒に上空からドローンで全員の記念撮影を行いました。

実施の様子

講義の様子
北海道地方測量部による地図と測量の説明

歩測の様子
歩測による距離の測定

トータルステーション測量の様子
トータルステーションを用いた測量に挑戦

観測目標の様子
角度と距離で位置を特定

ドローン撮影の様子
描かれた北海道の形の中でドローン撮影