平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の地震時の滑り分布モデル
電子基準点(GPS連続観測点)データ解析による滑り分布モデル作成:2011年4月21日 更新:2011年7月29日 English version of this page
地震時の滑り分布平成23年(2011年)3月11日14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震において,電子基準点(GPS連続観測点)で観測された地殻変動データの分析を進め,詳細なモデル(滑り分布モデル)を推定しました. 滑り分布から計算した上下変動によると,岩手県から茨城県にかけての太平洋沿岸で大きな沈降が想定されます.
なお,本結果は地震直後には利用できなかった東北地方太平洋沿岸の電子基準点データについても,通信復旧や現地でのデータ回収を行って分析に用いました.また,地殻変動データについても高精度な最終解(F3)に基づいて詳細な分析を行い,2011年3月14日に公開した暫定的なモデルを更新したものです. 滑り分布モデルとモデルから想定される上下変動滑り分布モデル
[PDF: 119KB] 観測された変動とモデルから計算される変動との比較 [PDF: 106KB] [PDF: 118KB] 滑り分布モデルから想定される上下変動 [PDF: 104KB] 説明:断層運動と上下変動の関係 [PDF: 281KB] 地震概要
広報・講演・論文発表陸上のGPSデータから推定した地震時と地震後のすべり分布については,以下の論文が出版されました.
Ozawa, S., T. Nishimura, H. Suito, T. Kobayashi, M. Tobita, and T. Imakiire (2011), Coseismic and postseismic slip of the 2011 maginutde-9 Tohoku-Oki earthquake, Nature, 475, 373-376, doi:10.1038/nature10227 なお,上記論文と本ページの結果とは,GPSデータの解析期間や固定局の取り方が一部異なっています. 論文概要のページへ このページの内容・画像を引用・転載される方へリンク・引用・転載は自由ですが,出典を明記してください.引用・転載の場合には,速やかに,引用先・転載先をお知らせください.
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