平成15年11月~12月の地殻変動について
発表日時:2004年1月9日(金)16時00分
全国の地殻変動概況
- 国土地理院が全国に展開しているGPS連続観測網の観測結果から求めた地殻変動を表したものは別紙1から7のとおりです。
- 平成15年(2003年)十勝沖地震後の地殻変動(余効変動)が北海道地方において見られます。
- 東海地域およびその周辺においては、2001年頃からの長期的な地殻変動が継続しています。
- 過去1年の地殻変動は別紙8のとおりです。北海道に見られる大きな変動は平成15年(2003年)十勝沖地震によるものです。また、宮城県北部に見られる変動は、2003年7月26日の宮城県北部の地震によるものです。
トピックス
- 東海地域およびその周辺に見られるプレート境界のゆっくり滑りに起因すると思われる長期的な地殻変動は、依然継続しています。 (別紙9[PDF形式:27KB], 別紙10[PDF形式:48KB], 別紙11[PDF形式:71KB])
- 2003年9月26日に発生した平成15年(2003年)十勝沖地震(マグニチュード8.0)の後も余効変動が減衰しながらも続いています。変動量は、特に襟裳岬を中心とした地域で大きく、電子基準点「えりも1」が約3ヶ月間に14cm南東に移動しました。 (別紙12[PDF形式:177KB], 別紙13[PDF形式:176KB])
- 豊後水道周辺で、2003年8月上旬頃より継続していたゆっくりとした地殻変動は、12月以降ほぼ収まったように見えます。 (別紙14[PDF形式:53KB], 別紙15[PDF形式:31KB])
問い合わせ先
国土地理院 〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番 地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 今給黎 哲郎 (029-864-6925) 測地観測センター 地震調査官 畑中 雄樹 (029-864-4825)
全国の地殻変動概況の補足説明
1.全国の1ヶ月の地殻変動(2003年11月上旬から12月上旬、別紙1)[PDF形式:453KB]
- 平成15年(2003年)十勝沖地震後の余効変動が見られます。
-
(1)北海道地方(別紙2)[PDF形式:130KB]
- 平成15年(2003年)十勝沖地震後の余効変動が見られます。
- 目立った変動は見られません。
- 目立った変動は見えません。
- 目立った変動は見られません。
- 目立った変動は見られません。
- 大東諸島における北西方向の変動は、定常的なプレート運動によるものです。
- 全国的にプレート運動による定常的な変動が見られます。
- 2003年9月26日に発生した平成15年(2003年)十勝沖地震による変動が見られます。
- 2003年7月26日に発生した宮城県北部の地震による変動が見られます。
- 伊豆諸島付近には特徴的な変動が見られます。
- 豊後水道周辺にゆっくりとした断層滑りによる変動が見られます。
- 小笠原諸島、青ヶ島、大東諸島における変動は、定常的なプレート運動によるものです。
- 硫黄島に見られる大きめの地殻変動ベクトルは、島内で長期的な変動を表しています。