東日本大震災から10年、震災を伝える自然災害伝承碑を初めて公開

  

【概要】

 国土地理院は、令和3年3月3日にウェブ地図「地理院地図」を更新し、自然災害伝承碑120基を新たに公開しました。今回新たに公開された伝承碑の中には、今年3月で発災から10年となる東日本大震災を伝える碑26基が含まれています。

図1 「地理院地図」掲載イメージ (茨城県北茨城市の自然災害伝承碑)




 関東地方測量部においても、管内に設置されている東日本大震災を伝える自然災害伝承碑12基をこの節目の年3月に初めて登録しました。

図2 東日本大震災を伝える「自然災害伝承碑」


【東日本大震災を伝える自然災害伝承碑】

 公開した自然災害伝承碑の一つである茨城県北茨城市の「TOMORROW」には、東北地方太平洋沖地震の恐さと、この震災を忘れず、いつまでも後世に語り継ぐ決意が記されています。

図3 「TOMORROW」茨城県北茨城市




 また、千葉県旭市に設置されている「旭市飯岡津波被災の碑」には、東北地方太平洋沖地震に伴う津波に襲われた旭市の被害状況が記され、脇には来襲した津波の高さを示すモニュメントが設置され、私達に津波の恐ろしさを伝えてくれています。

図4 「旭市飯岡津波被災の碑」千葉県旭市




 栃木県さくら市に設置されている「東日本大震災復旧復興記念之碑」には、同じ年に発生した東日本大震災と平成23年台風15号による被害状況が記載され、この二つの災害からの復興への感謝とさらなる安全安心なまちづくりに努めることが誓われています。

図5 「東日本大震災復旧復興記念之碑」栃木県さくら市



 
 国土地理院では、令和元年度から災害教訓の伝承に関する地図・測量分野への貢献として、過去の自然災害に関する石碑やモニュメントなど「自然災害伝承碑」をウェブ地図等に掲載しています。これにより、過去の自然災害の教訓を地域の方々に適切にお伝えするとともに、教訓を踏まえた的確な防災行動による被害の軽減を目的として、今後も全国の市区町村に情報提供を引き続き呼びかけ、自然災害伝承碑の情報を定期的に更新し、公開していきます。

【問い合わせ先】

 関東地方測量部管内の1都8県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、長野県及び山梨県)の自然災害伝承碑の取組に関するお問い合わせは、国土地理院関東地方測量部防災グループまでお願いします。

 メールアドレス:gsi-denshou+kan10=gxb.mlit.go.jp(=を@にしてください)

【関連サイト】

 国土地理院HPにおいて、震災後10年間の国土地理院の対応をまとめた特設サイトを公開しています。
 自然災害伝承碑については、東北地方太平洋沖地震による津波浸水範囲と関連する自然災害伝承碑を重ね合せて見ることが出来ます。


 ※「震災後10年間の国土地理院の対応」につきましては、以下のウェブサイトをご覧ください。
   https://www.gsi.go.jp/BOUSAI/h23_tohoku_10years.html

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