地域における連携の取り組み

平成27年度 地理空間情報に関する中部地区防災担当者会議

 当部主催により、中部地区の4県及び政令指定都市の防災担当者にお集まりいただき、「平成27年度地理空間情報に関する中部地区防災担当者会議」を開催しました。会議には、すべての団体の防災部署から合計15名の出席をいただくとともに、オブザーバーとして、陸上自衛隊第10師団司令部から2名の参加をいただきました。
 今年度は、議題を二つ設定し、それらに関し、各団体や国土地理院が行っている取り組みの報告と、それを受けた意見や情報交換を行いました。

議題

(1)効果的な災害情報の収集と利用
  ・効果的な災害情報の収集と利用に向けた課題提起(中部地方測量部)
  ・無人航空機(UAV)の機動力を活かした情報収集とその効果(国土地理院基本図情報部)
  ・「災害時等における小型無人機による情報収集等に関する協定」の締結について(愛知県警察本部)
  ・収集した災害情報の簡単な見える化(愛知県)
(2)大規模災害時の広域支援活動における被災箇所の確実な共有
  ・「UTMグリッド座標の活用による迅速な情報活動」(陸上自衛隊第10師団司令部)

関連情報の交換

(1)効果的な災害情報の収集と利用
  ・モバイル端末で収集した災害情報の共有(浜松市)
  ・「しずみちInfo」による災害情報の提供(静岡市)
(2)大規模災害時の広域支援活動における被災箇所の確実な共有
  ・地図による位置情報の共有(三重県)
  ・被災箇所の確実な共有 -UTMグリッドによる簡単かつ確実に場所を特定-(愛知県)
  ・静岡県におけるUTMグリッド地図の活用について(静岡県)

主な意見

・UAVによる動画は、体感的に被害の大きさや危険箇所の峻別ができるため、救助活動に有効である。
・災害情報の収集・可視化は非常に重要であるが、これらの情報をどう分析するかといったところが難しい。


 最後に、中部地方測量部から、来年度の会議開催予定の報告と、本会議に関するアンケートへの協力依頼を行い、会議を終了しました。

「無人航空機(UAV)の機動力を活かした情報収集とその効果」を説明する大野地図情報技術開発室長   会議の様子
「無人航空機(UAV)の機動力を活かした情報収集とその効果」を説明する大野地図情報技術開発室長   会議の様子