最終更新日:2020年9月23日

国土地理院が開発した「地震時地盤災害推計システム(スグダス)」が第22回国土技術開発賞を受賞

授賞概要

授賞式の様子

 国土地理院が開発し2019年6月より運用を開始した、「地震時地盤災害推計システム」(通称:スグダス(SGDAS))が(一財)国土技術研究センターと(一財)沿岸技術研究センターが主催する「第22回国土技術開発賞」にて「入賞」を受賞いたしました。

(写真)2020年9月16日の表彰式において、選考委員長の池淵周一京都大学名誉教授(中央)から、野田国土地理院長(右)とスグダス開発チーム代表の中埜主任研究官(左)に表彰状と副賞の楯が授与されました。



【参考:国土技術開発賞について】
 国土技術開発賞は、建設産業におけるソフト・ハード技術について、優れた新技術を対象に表彰されるもので、最優秀賞、優秀賞、入賞と中小建設業者、専門工事業者等を対象とした創意開発技術賞があり、第22回目を迎えた今回は、10件の技術が表彰されました。

第22回国土技術開発賞(一般財団法人国土技術研究センターホームページ)

地震時地盤災害推計システム(スグダス:SGDAS)とは

 スグダス(SGDAS:Seismic Ground Disaster Assessment System)は、強い地震に伴って発生する土砂崩れや地盤の液状化の発生規模と地域を、地震発生から15分以内に、地震の揺れの大きさと地形や地質などのデータから推計し、行政機関の災害対応関係者に自動配信するシステムです(図-1)。
本システムは、災害対応のごく初期段階で役立つ情報を関係機関に提供することを目的として2013年に開発されたもので、その後の試験運用中に発生した地震における推計結果の妥当性の検証を経て、2019年6月から正式運用を開始しました。現在、スグダスの推計結果は、国土交通省や防衛省、都道府県などに配信され、地震発生直後の具体的な被害情報が得られる前の段階での初動対応に活用されています。

(図-1) スグダスの概要