平成10年度第2回国土地理院研究評価委員会概要
- 日時:平成11年3月26日(金) 13:30~16:00
場所:国土地理院関東地方測量部
出席者(敬称略): -
委員長 高木幹雄 東京理科大学基礎工学部教授 委員 厳 網林 武蔵工業大学助教授 大森博雄 東京大学大学院理学系研究科教授 川崎一朗 富山大学理学部教授 白川英俊 NTTアクセスサービスシステム研究所長 細村 宰 金沢工業大学環境システム工学科教授 横山紘一 国立天文台水沢観測センター
地球回転研究系教授・主幹(委員は五十音順) -
国土地理院 野々村邦夫 院長 渡辺 浩 参事官 上玉俊男 総務部長 星埜由尚 企画部長 矢口 彰 測地部長 長岡正利 測図部長 永井信夫 地理調査部長 赤桐毅一 地図部長 太島和雄 測地観測センター長 吉村好光 地理地殻活動研究センター長 秋山 實 研究管理課長 稲葉和雄 研究企画官
1. 主な審議項目
(1)事後評価(測地分科会評価)
(2)国土地理院研究開発五箇年計画
2. 講評
測地分科会からの地殻変動研究についての事後評価は妥当であり、そのまま評価委員会の事後評価とする。
国土地理院研究開発五箇年計画(案)については、ひとつには教育の問題がある。これは特に地理院の人材の養成というより、大学院の学生を積極的に受け入れ、地理院の豊富なデータを利用して研究を進める体制をとるべきである。これは、研究交流の芽にもなると思われる。
研究計画が、従来の国土地理院の分野にとらわれているきらいがある。固体地球的な研究が表へ出ているが、国土地理院のやる研究のジャンルを広げるような方向に向かうべきだ。21世紀に向けてどういう国土情報を整備すべきかを踏まえ、研究を進めることが望ましい。
「戦略的な研究計画」と副題にあるが、どういう戦略で国土地理院は21世紀を目指して国土情報を整備し提供していくのか、個別の研究は並んでいるが、戦略性が見えない。国土情報省ぐらいのつもりで、地理情報のみならず、例えば建設省の中の他の情報なども組み合わせて使えるというような情報基盤を、国土地理院が先頭に立ち推進することを期待する。国土地理院の使命は、このような情報を整備し公開するところにある。昔は地図の情報を配れば、それが国土地理院のアウトプットとして公開したことになった。しかし、GISのように、必ずしも地図情報だけではないデータを積極的に使えるようにすることが、地理院に最も期待される社会貢献だと思う。
エラーの全くない完全なものでなくても積極的に作り、大学などに共同研究として提供し、評価を受ける。そして、積極的に公開する。民間などがそれを使い新しい産業を創出したりする可能性も出てくるのではないか。
特にGPSのデータなどは世界に類のない日本独自のもので、用途も非常に多いため、今後積極的な公開を望む。
国土地理院研究開発五箇年計画(案)については、ひとつには教育の問題がある。これは特に地理院の人材の養成というより、大学院の学生を積極的に受け入れ、地理院の豊富なデータを利用して研究を進める体制をとるべきである。これは、研究交流の芽にもなると思われる。
研究計画が、従来の国土地理院の分野にとらわれているきらいがある。固体地球的な研究が表へ出ているが、国土地理院のやる研究のジャンルを広げるような方向に向かうべきだ。21世紀に向けてどういう国土情報を整備すべきかを踏まえ、研究を進めることが望ましい。
「戦略的な研究計画」と副題にあるが、どういう戦略で国土地理院は21世紀を目指して国土情報を整備し提供していくのか、個別の研究は並んでいるが、戦略性が見えない。国土情報省ぐらいのつもりで、地理情報のみならず、例えば建設省の中の他の情報なども組み合わせて使えるというような情報基盤を、国土地理院が先頭に立ち推進することを期待する。国土地理院の使命は、このような情報を整備し公開するところにある。昔は地図の情報を配れば、それが国土地理院のアウトプットとして公開したことになった。しかし、GISのように、必ずしも地図情報だけではないデータを積極的に使えるようにすることが、地理院に最も期待される社会貢献だと思う。
エラーの全くない完全なものでなくても積極的に作り、大学などに共同研究として提供し、評価を受ける。そして、積極的に公開する。民間などがそれを使い新しい産業を創出したりする可能性も出てくるのではないか。
特にGPSのデータなどは世界に類のない日本独自のもので、用途も非常に多いため、今後積極的な公開を望む。