国土地理院研究評価委員会測地分科会 議事概要
1. |
日時 |
平成11年2月12日(金) |
2. |
場所 |
KKR HOTEL TOKYO |
3. |
議事 |
1) |
「最近5年間の国土地理院の地殻変動研究」について |
2) |
研究評価について |
3) |
その他 |
4. |
資料 |
1) |
「最近5年間の国土地理院の地殻変動研究」 |
2) |
「最近5年間の国土地理院の地殻変動研究」図表 |
3) |
平成10年度研究課題一覧、平成11年度「新規・継続」要求課題一覧
(地理地殻活動研究センターが実施している研究一覧) |
4) |
平成5年~平成9年「学会発表・講演等一覧」「論文・報告等一覧」 |
5) |
発表論文 |
5. |
出席者 |
分科会主査 竹本修三 京都大学大学院理学研究科教授
分科会委員 川崎一朗 富山大学理学部教授
分科会委員 横山紘一 国立天文台水沢観測センター地球回転研究系主幹
国土地理院 吉村好光 地理地殻活動研究センター長
国土地理院 村上 亮 地理地殻活動研究センター地殻変動研究室長
国土地理院 吉川正幸 地理地殻活動研究センター研究管理課技術専門員 |
6. |
議事概要 |
1) |
「最近5年間の国土地理院の地殻変動研究」についての説明
[1]概要について
[2]個別の地震・火山活動の物理過程に関する研究について
[3]観測技術の高度化に関する研究について
[4]解析技術の高度化に関する研究について
[5]変動現象・テクトニクスに関する新しい発見について
[6]地殻変動シミュレーションに関する研究について
[7]測地学的手法以外の方法による地殻変動研究について |
2) |
質疑内容 ◆分科会委員 ◇国土地理院
[1] |
概要について |
◆ |
かぎられた人員の中で、さまざまな研究が行なわれている。 |
◆ |
地理院の役割説明としては、地図作成、、測地座標の精密決定と、その変化の把握を入れる必要がある。 |
◇ |
地理院全体の役割としてはそのとおり。今回は地殻変動研究に関連するものだけをまとめた。 |
◆ |
地殻変動の観測は、繰り返し観測と変動の監視が重要。 |
◆ |
地理地殻活動研究センターの設置を契機として、データ提供者としての貢献だけでなく研究でもリードしていくことが必要。 |
◆ |
測地学の研究も重要である。 |
[2] |
個別の地震・火山活動の物理過程解明に関する研究について |
◆ |
伸縮計等地下の連続観測や重力も含めて総合的に触れる必要がある。 |
◆ |
地上における連続観測では、GPSが密にはりめぐらされ、時間精度が高くて、分解能も高い。 |
[3] |
観測技術の高度化に関する研究について |
◆ |
プレート運動を見るには離島のGPS観測が重要。 |
◆ |
VLBIもGPSも、国際共同観測が重要。 |
◇ |
GPSではIGSのコアステーションとして登録されている。 |
◇ |
太平洋プレートの研究は、国際共同研究として日本主導で行っている。 |
◇ |
VLBIでは、通総研、国立天文台等と緊密な連携をとって進めている。 |
◆ |
太平洋の小さな島の観測では、プレートの運動とローカルな動きを分離できるか。 |
◇ |
異常な運動の原因を見極め、長時間観測することにより解析は可能と考えている。 |
◆ |
SARの共同研究は、東南アジアの火山などでは行っていないのか。 |
◇ |
東南アジアとは行っていないが、フランスと行っている。日本は伊豆について行い、フランスはイタリアの火山で行い、互いに成果を交換している。 |
[4] |
解析技術の高度化に関する研究及び[5]変動現象・テクトニクスに関する新しい発見について |
◆ |
新しい事例がたくさん見つかると、テクトニクスに関する新しいパラダイムが生まれる可能性がある。 |
◆ |
5年間の研究として非常にたくさんの成果が出ている。地震の方でもいろいろなパターンが出ている。今後もがんばってほしい。 |
[6] |
地殻変動シミュレーションに関する研究及び[7]測地学的手法以外の方法による地殻変動研究について |
◆ |
たいへん興味深い研究でおもしろかった。 |
◆ |
グローバルなプレート運動モデルについて取りくんだのは、日本ではあまりないのではないか。このモデルはとてもおもしろい。 |
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3) |
研究評価について
別紙、測量・地図分野研究課題事後評価書
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