仙台市中学校生徒地図作品展

第48回(平成28年) 仙台地区 主催:仙台市中学校社会科研究会

作品展の概要

「仙台市中学校生徒地図作品展」は、仙台市内の中学校生徒が主題図、高度分布図、土地利用図、地図模型の作成を通して、地図についての理解と地理的な考察力を育てるとともに、資料活用の能力を高めることを目的に毎年11月から12月に開催されています。

作品:辻標から~昔のまちを調べる~

奨励賞/仙台市長賞

作品名:辻標から~昔のまちを調べる~

受賞者:仙台市立第二中学校 2年 安部 悠太朗

作品主旨:調べてみて、今も使われている地名の由来やなくなってしまった地名があることが分かった。職人が多く暮らすので付いた地名や歴史人物に関係するゆかりの地名もあった。特に自分の住んでいる近くの公園がなぜ跡付丁公園という名称が付いたのかを知ることができてよかった。辻標は、仙台市内に八十八箇所あり、今回はわずかだったので、街を歩くときは、これからも辻標を見つけるのを楽しんで歩きたいと思った。


作品:土地利用図「帯広」

仙台市長賞

作品名:土地利用図「帯広」

受賞者:仙台市立中田中学校 1年 熊谷 菜央

作品主旨:着色してみてみると、防風林が規則的に並んで整備されていることが分かった。これは住宅への風の影響を小さくするために設置していると考えられる。


作品:高度分布図「江住」

仙台市長賞

作品名:高度分布図「江住」

受賞者:仙台市立南吉成中学校 2年 川島 風花

作品主旨:江住地域は特に北側の傾斜が急で、南側に向かってゆるやかな傾斜になっていることが分かる。特に南部にある高山市から南側の傾斜がゆるやかで、なだらなか地形になっていることが分かる。海岸部には小さな島がたくさんあり、それらの島々の標高は、すべて100メートル以下である。標高が高い地域には、針葉樹や広葉樹の森林が広がっている。一方、標高が低い地域では、水田が広がっていたり、交通網が発達していたりと、人口が集中していることが分かる。


作品:地図模型「利尻島」

仙台市長賞

作品名:地図模型「利尻島」

受賞者:仙台市立第二中学校 2年 日置 和歌

作品主旨:利尻島は島自体が標高1720mの山になっている。全体的な地形は北側の傾斜がなだらかになっていること、小さな山が5つあるということが分かった。そして二つの湖がある。土地利用の様子を見るとかなりの範囲が森林であることが分かった。北側から西側のなだらかな斜面には針葉樹林が多くなっているのが見て取れた。また、標高20mから標高60mの間に集落が集まっており、人は沿岸部に集中していると考えた。


作品:太白山はどこから眺めると美しく見えるか?

国土地理院長賞

作品名:太白山はどこから眺めると美しく見えるか?

受賞者:仙台市立柳生中学校 2年 小野寺 智也

作品主旨:山の形から対称性を計算してみると[6]がもっとも左右対称でしたが、実際に行ってみると、手前に山があり、太白山のすそ野がはっきり見られませんでした。その結果、2番目に良かった[4]がすそ野まで、はっきり見えて富士山のように美しく見えることが分かりました。その理由は、太白山は完全な三角錐ではなく、北東から南西に少し平らになっているからでした。また、木の生え方や撮影する場所や高さ・距離によって、山の見え方が大きく異なることが分かりました。


作品:高度分布図「江住」

国土地理院長賞

作品名:高度分布図「江住」

受賞者:仙台市立南吉成中学校 2年 加藤 恵大

作品主旨:大きい川の近くは、傾斜が急で標高が低い。また、上流に行くにつれて標高が高くなっていることも分かった。沿岸部は、海岸まで断崖があり、傾斜が急なところがあった。内陸部にはダムがあり、川から遠いところには0m~200mの場所が少ないことが分かった。大森山や将軍山付近は300m~900mの傾斜が急だった川の上流付近の200m~300mの場所は傾斜がなだらかなところが広がっている。


作品:地図模型「口永良部島」

国土地理院長賞

作品名:地図模型「口永良部島」

受賞者:仙台市立第二中学校 2年 加藤 萌

作品主旨:口之永良部島は、一番高いところで標高が657mあり、新岳と古岳が存在することが分かりました。その東側には複雑に入り組んだ崖があり、傾斜が急だということが分かりました。それに対して、新岳と古岳の西側は東側と比べると、傾斜がなだらかだということも分かりました。また、標高も低く傾斜もなだらかになっているところが学校や住宅などに利用されているということが分かりました。