第22回全国児童生徒地図優秀作品展各大臣賞受賞者及び作品の紹介

第22回全国児童生徒地図優秀作品展各大臣賞受賞者及び作品の紹介

国土交通大臣賞

「コード・ブルー in TOYAMA」

富山市立堀川小学校(富山県) 5年 荒井 奏音(あらい かのん)


作品主旨文

 テレビのドラマを見て、ドクターヘリのことを知り、わたしたちの富山県にもあるのかなと興味をもち、調べました。すると、富山県にもドクターヘリがあり、出動の流れや運用について詳しく知ることができました。また、ヘリという移動手段の特性から遠隔地域や富山県の地形的な特色である北アルプスに囲まれた山岳地域での緊急を要する患者さんを短時間で搬送することができることが分かり、その必要性や重要性を実感しました。
 

講評

 メリハリのついた段彩で地形が表現されており、丁寧に作り込まれた美しい作品である。
陸路では分かりづらい山深い場所の地形が、ヘリからだとよく分かるように表現されており訴求力がある。
また、ヘリの圏域も表現されていることでより立体感も増している。
人命救助をテーマにした動機もすばらしい。

文部科学大臣賞

「私たちの住むまち札幌の「地形」と「地質」」

札幌市立苗穂小学校 5年 掛作 菜々美(かけさく ななみ)

 

作品主旨文

 私たちの住んでいる札幌の中心は、扇状地になっている…と父から聞き、どんな形?上から札幌の全体を見たい!地図を利用して立体にしてみよう!と、今回の作品のテーマが決まりました。山や川や海など豊かな自然に囲まれた札幌。その札幌の「地形」「地質」をいろいろな面から調べ、形にしていくことによって、現在に至るまでの長い年月のなかで変化し続けてきた札幌の自然や大地の歴史や、人々の暮らしをかいま見ることができ、本当に勉強になりました。
 

講評

 地形と地質を組み合わせることで、人々がどこの土地をどのように開発し、利用してきたのかが読み取れる作品である。
札幌の語源を取り上げるなど歴史にも触れられており、土地の成り立ちや人との関わりにも視点が向いている点が評価できる。
表現方法(囲う形の形状)も工夫されておりすばらしい。