新潟県佐渡市立内海府中学校で「学校へ行こう(出前授業)」を開催しました

新潟県佐渡市立内海府中学校で「学校へ行こう(出前授業)」を開催しました

北陸地方測量部では、令和2年9月2日(水)、新潟県佐渡島にある佐渡市立内海府(うちかいふ)中学校でリーディング・プロジェクト「学校へ行こう」授業を行いました。
内海府中学校は電子基準点「両津1」が設置されている佐渡島最北の学校で、校長先生曰く新潟県で最も規模の小さい中学校だそうです。
授業は中学3年生1名、中学1年生1名の計2名を対象に行いました(全校生徒3名のうち1名欠席)。なお、当日休んでいた生徒の空いている席には担任の先生に座っていただき生徒と同じ立場で授業を受けてもらいました。4時限目50分という時間の中で、まずは、国土地理院の業務、地図記号、電子基準点の役割、測量について説明しました。少人数であるが故のメリットを生かし濃密な授業が行えました。例えばこちらが出題した施設の新しい地図記号を考える場面では黒板に自分で考えた地図記号を書き、ほかの人に当ててもらうといったような形式で実施したことで、より地図に興味を持ってくれたと感じました。残りの時間では、自然災害伝承碑や浸水推定図など国土地理院が取り組んでいる業務について説明し、地理院地図の概要についても紹介しました。これらは、残念ながら時間の都合もあり一方通行の説明となってしまったとともに、地理院地図についてはネット接続し動的に見せようと準備していましたが予定時間をオーバーしていたため諦めることになったのが大変残念でした。
内海府中学校は各教科専門の先生がいるわけではなく、社会の授業は数学の先生が教えています。地理に関しては分からない事も多いので苦労しているとのことでした。今回、私たちが行った授業により、国土地理院の業務を知り、興味を持つ機会を得ることで、教育現場で国土地理院が提供しているコンテンツを利用していただけると地理教育に役立つのではないかと考えます。先生方には、令和4年度から高校の授業で地理が必修化になるため中学でも今まで以上に地理教育について重要になることを説明した上で、国土地理院に作成して欲しいコンテンツ等の要望があれば連絡いただくことをお願いしました。


【参考】佐渡市立内海府中学校の位置はこちらです
https://maps.gsi.go.jp/#18/38.319566/138.512567/(地理院地図にリンクしています:新規ウインドウ表示)


写真:内海府中学校周辺の地図記号の説明

内海府中学校周辺の地図記号の説明

写真:地図記号を考える先生と生徒

地図記号を考える先生と生徒

写真:浸水推定図の紹介

浸水推定図の紹介