平成30年度地理空間情報の活用推進に関する北陸地方産学官連絡会議を開催

平成30年度地理空間情報の活用推進に関する北陸地方産学官連絡会議を開催

 平成30年度「地理空間情報の活用推進に関する北陸地方産学官連絡会議」を10月2日(火)に金沢市のITビジネスプラザ武蔵において、構成員及び講演者、オブザーバーを含め29名が出席し、開催しました。
 

写真:会議の様子

会議の様子

 

会議概要

 会議は、座長である金沢工業大学の鹿田教授が進行し、地理空間情報活用推進に関する取り組みとして講演3題と、「オープンデータの整備状況とその課題について」をテーマに意見交換を行いました。
 

1.講演

(1)地理空間情報に関する最近の取組

講演者:国土地理院 企画部地理空間情報企画室長 石関 隆幸
概要:平成30年度地理空間情報活用推進行動計画(G空間行動プラン)の概要、リアルタイム高精度測位の利活用推進、ジオイド高の整備による新たな標高体系、平成30年北海道胆振東部地震への対応について説明
講演資料:
地理空間情報に関する最近の取組(国土地理院 企画部 地理空間情報企画室長 石関 隆幸)(PDF形式:2.6MB)
 

(2)地理院地図を使用した公共インフラ管理

(Geoアクティビティコンテスト2017部門賞・電子国土賞受賞作品)
講演者:株式会社永大開発コンサルタント 佐々木 幹浩
概要:公共インフラの維持管理においてGISがあまり活用されていない現状を分析し、地理院地図のタイルデータを利用したGIS(必要な機能、無償)を構築して、施設管理担当者による公共インフラ管理を試行した事例についての説明
講演資料:
地理院地図を使用した公共インフラ管理 Geoアクティビティコンテスト2017部門賞・電子国土賞受賞作品(株式会社永大開発コンサルタント 佐々木 幹浩)(PDF形式:2.0MB)
 

(3)福井県におけるオープンデータ利活用推進の取組

講演者:福井県総合政策部政策統計・情報課 吾田 昌則
(一社)福井県情報システム工業会 濱岸 信治
概要:北陸4県においてオープンデータが最も進んでいる福井県から先進事例として、オープンデータ推進の取組やオープンデータコンテスト、福井県がオープンデータを利用して作成した「福井国体観戦ガイドアプリ」についての説明
講演資料:
福井県におけるオープンデータ利活用推進の取組(福井県総合政策部政策統計・情報課 吾田 昌則)(PDF形式:2.6MB)
福井国体・障スポアプリ機能一覧((一社)福井県情報システム工業会 濱岸 信治)(PDF形式:3.3MB)
 

2.意見交換

(1)各県からの報告

各県からオープンデータの整備状況や課題等が報告されました。
・福井県では、県の積極的な働きかけにより、全ての市町がオープンデータを公開している。
・新潟県、富山県、石川県では、公開する市町村が少しずつではあるが増えている。
・課題としては、すべての県においてオープンデータ仕様のデータ変換に大変苦慮していることや、ICT施工で得られる3次元データの利活用やオープンデータ化についても、今後検討していかなければならない等の報告がありました。

 

(2)産・学委員からの意見

各県からの報告を受けて、参考となる意見が産・学委員から出されました。
・県や市町村においてオープンデータの公開をより一層進めるためには、福井県のように県の積極的な働きかけが重要である。他県においても福井県の取り組みを参考にしながら進めていくことで、オープンデータの公開が進むと思われる。
・オープンデータの位置座標には、10進法、60進法の両方があり、統一されていない。このため、ユーザが使いやすいかたちでルール化する必要がある。
・産委員も地理空間情報について多くの知見がある。より連携が深まれば産学官全体のレベルアップにつながる。
 

3.座長総括

本会議で得られた意見や情報は各職場に持ち帰り、参考にしていただく事が重要である。ICT施工で得られる3次元データは、今後、地理空間情報の中で重要な位置を占めてくる。次回はオープンデータの公開が進んでいる福井県で分科会を開催するので、是非参加いただきたい。
 

4.北陸地方産学官連絡会議(分科会)の開催予定

日程 平成31年2月5日(火)
場所 福井市
 

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、以下のページからダウンロードしてください。