電子基準点を設置している富山市立新保小学校において出前授業を実施

電子基準点を設置している富山市立新保小学校において出前授業を実施

 北陸地方測量部では、測量や地図・防災等の重要性を広報する取り組みの一環として、電子基準点が設置されている北陸管内の小・中学校を対象に、出前授業を行うプロジェクトを実施しています。
 今年度は、10月30日(火)に電子基準点「富山」を設置している富山市立新保小学校において6年生31名を対象に出前授業を行いました。
 授業前半は、国土地理院の紹介と三角点、水準点、電子基準点の紹介を測量の変遷を踏まえつつ説明しました。
 授業後半は、地震や火山が発生する仕組みとそれらの災害に対する電子基準点の役割について説明し、特に身近にある呉羽山断層と弥陀ヶ原火山の例や過去に富山県内に被害を及ぼした複数の地震やそのうち最大の被害を及ぼした安政5年の飛越地震の痕跡(大転石の碑)などを取り上げました。過去の地形や災害の情報を知ることは将来の災害への備えにもなるので、身近な地形や災害の歴史に興味を持って欲しいことを伝えました。授業の最後に「地理院地図」を紹介し、指定緊急避難場所や推定浸水範囲など防災情報を見ることができることを説明しました。
 児童は、身近な地形の様子や記憶にある最近の災害について興味を示し、平成28年の熊本地震や地元富山の活火山である弥陀ヶ原火山の話は特に熱心に聞いていました。
 授業終了後、先生からは「これまでは電子基準点がどういったものか知らなかったが、電子基準点が重要なものであると理解できた。」というコメントをいただきました。
 

【参考】富山市立新保小学校の位置はこちらです。
https://maps.gsi.go.jp/#18/36.634604/137.194760/(地理院地図にリンクしています:新規ウィンドウ表示)

 

写真:電子基準点の説明

電子基準点の説明

写真:身近にある呉羽山断層の説明

身近にある呉羽山断層の説明