人工衛星データを用いて「平成19年(2007年)新潟県中越沖地震」に伴う地殻変動を面的に把握(第1報)

発表日時:2007年07月20日(金) 15時00分

 国土地理院(院長 藤本 貴也(ふじもと たかや))は、陸域観測技術衛星「だいち」(宇宙航空研究開発機構:JAXA)が1月16日と7月19日に観測した合成開口レーダーデータの干渉解析を行い、7月16日に発生した「平成19年(2007年)新潟県中越沖地震」に伴う地殻変動の面的分布を明らかにしました。

 この地震に関する地殻変動については、GPS連続観測により計測された電子基準点個々の変動量を7月16日および7月19日に公表しておりますが、今回は、広域の地殻変動を面的に把握することが可能な「だいち」の合成開口レーダー(PALSAR)データを用いた干渉合成開口レーダー(干渉SAR)による解析結果から、震源域周辺の陸域における地殻変動分布を詳細に把握することができました。

 この解析結果から、最も変化の大きい場所は、新潟県柏崎市椎谷(観音岬)付近であり、観測地の東側を飛行した衛星に対して、およそ25cm近づいたことが分かりました。
 なお、今回の結果は、暫定的なものであり、より詳細な分析により、その内容が変更になる場合があります。

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