5月27日より電子基準点リアルタイムデータ提供開始

-1センチメートル程度の精度でリアルタイム測位が実現-

発表日時:2002年05月27日(月) 14時00分

 国土地理院(院長 星埜由尚[ほしの よしひさ])は、5月27日(月)より、関東・中京・京阪神地域等の大都市を中心として200点の電子基準点(GPS連続観測点)のリアルタイムデータ提供を開始します。

 電子基準点のリアルタイムデータ提供により、電子基準点を利用して、1センチメートル程度の精度でリアルタイムに位置情報を提供するサービスを民間企業が行うことが可能になります(別紙1 注1、注2)。正確な位置を容易に求めることが可能になることから、測量分野における大幅な効率化や位置情報分野(ITS、カーナビ、GIS等)における新産業創出等が期待されています(別紙2)。

 電子基準点のリアルタイムデータの提供は、国土地理院から配信機関へのリアルタイムデータの提供と、配信機関から位置情報サービス事業者へのリアルタイムデータの配信を通じて行われます。位置情報サービス事業者は、リアルタイムに高精度で位置を求めたいユーザに対して仮想基準点方式等による位置情報の提供を行います(別紙1 注3)。

 国土地理院は社団法人日本測量協会を配信機関に選定しています。社団法人日本測量協会では、位置情報サービス事業者の募集を行っています。5月27日現在で応募のあった位置情報サービス事業者は、株式会社ジェノバ(平成14年1月設立、代表取締役社長 星田 治)と日本GPSデータサービス株式会社(平成14年4月設立、代表取締役社長 安部 俊)の2社です。

問い合わせ先

国土地理院   〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番   TEL 0298-64-1111(代表)
 測地観測センター
   衛星測地課長   松村 正一   TEL 0298-64-6951(直通)
   衛星測地課長補佐 雨宮 秀雄   TEL 0298-64-6258(直通)