最終更新日:2024年11月6日

全国の標高成果の改定に向けた新しいアンテナ位相特性モデルの構築

Construction of the New Antenna Phase Characteristic Models for the Revision of the National Elevation Results

著者

地理地殻活動研究センター 中川弘之・小林知勝
測地観測センター 宮﨑隆幸・橋本繭未・村上真亮・髙松直史
測地部 古屋智秋・阿部聡

要旨及び本文

電子基準点のアンテナ機種と架台タイプの組合せ18ペアについて,GEONET定常解析用の新たなアンテナ位相特性モデルを構築した.構築に当たっては,複数の観測セッションデータによるアンテナ位相特性推定値を平均する新たな手法をとった.次に,構築したアンテナ位相特性モデルの品質を評価するために,検証解析として,構築したアンテナ位相特性モデルを使用したデータに適用して基線解析を実施した.その結果,いずれのアンテナ機種・架台タイプについても,検証解析の楕円体高は,比較として現在GEONET定常解析で用いられているアンテナ位相特性モデルを適用した場合よりも,位相特性モデルの推定において固定した座標値をよく再現しており,RMSが1cm未満で整合した.
続いて,この新たなアンテナ位相特性モデルを適用してGEONET定常解析のうちのF5解析と同じスキームで電子基準点の解を求め,座標値をF5解と比較した.F5解析の固定点である電子基準点「つくば1」からの基線長の標準偏差は,新たなアンテナ位相特性モデルを適用した解とF5解とでほぼ一致し,再現性の劣化は見られなかった.また,楕円体高では,F5解との間に,検証解析の結果に整合した差が見られた.検証解析では新たなアンテナ位相特性モデルを適用した方が,位相特性モデル構築で固定した座標値の再現性が高いことから,GEONETの解析においても新たなアンテナ位相特性モデルを適用した方が楕円体高の正確度が高い可能性がある.

  本文[PDF:3,463KB]

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