最終更新日:2024年7月2日

電波式験潮儀の導入に向けた試験観測(要旨)

Test Observation to Innovate Electric Tide Gauge

著者

測地観測センター 七海仁美・大脇温子・菅原準

要旨及び本文

 国土地理院では全国25験潮場で潮位の連続観測を実施し,取得した潮位データを土地の高さの基準の確認や地殻変動を監視する手段として活用している.測地観測センターでは潮位を観測するにあたり長年フロート式験潮儀を使用してきたが,現在潮位観測に関するシステム全体の見直しを進めている.現用のフロート式験潮儀をメンテナンスが容易である電波式験潮儀へ交換可能かどうかを検証するため,勝浦験潮場において試験観測を実施した.その結果,電波式験潮儀は現用の験潮儀と同等の観測ができることを確認したため,今後老朽化した験潮儀から順次電波式験潮儀に切り替えていく方針を定めた.ただし,電波式験潮儀とフロート式験潮儀の潮位差が一定となっておらず,潮位2,350mm及び3,350mm付近にピークを持つ分布となっている原因は不明である.そのため,今後はこの現象のメカニズム解明を進め,験潮場ごとの適切な設置調整方法を確立することが重要である.

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