最終更新日:2024年7月2日

電子基準点精密単独測位キネマティック解析プロトタイプシステムの構築(要旨)

A Prototype System for PPP Kinematic Positioning of Japanese GEONET Stations

著者

地理地殻活動研究センター  宗包浩志

要旨及び本文

 キネマティックGNSS座標解には時間分解能が高い(1~30秒)という利点があり,現在国土地理院で行われているGNSSデータの定常解析では困難である,地震が連続して発生した際のそれぞれの地震時地殻変動の分離や火山活動に伴う急速な地殻変動の監視に対して有効であると期待されている.そこで,精密単独測位法により電子基準点データから定常的にキネマティックGNSS座標解を生成するシステムのプロトタイプを試作した.本プロトタイプシステムでは,解析のタイミングに応じて超速報解,速報解,最終解の3種類の解が計算される.超速報解は,データ取得後6~12時間後,速報解は2日後,最終解では2週間後に座標解が算出される.座標解のすべてが,30秒間隔のキネマティック解である.生成された座標解の精度を評価したところ,すべての座標解で水平成分の座標再現性が1cm程度であることを確認した.このことは,地震時地殻変動については5mm程度の変動が抽出可能であることを示す.また,本プロトタイプシステムの座標解は,適切な参照基準点をとることにより,長期的な地殻変動の監視にも適用可能であることを確認した.

  本文[PDF:1,664KB]

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