基準点測量で捉えられた硫黄島の地殻変動 要旨
Crustal Deformation of the Io To Island Detected by Control Point Survey
著者
測地部 平岡喜文・三森庸里江・瀬川秀樹・根本盛行
測地観測センター 矢来博司
硫黄島測量班
測地観測センター 矢来博司
硫黄島測量班
要旨及び本文
硫黄島において2009年2月に基準点測量を実施し,水平位置については7年ぶり,標高については41年ぶりに位置情報を更新した.島内の基準点においてGPS測量を実施し,水平位置を求めた.また,標高基準を求めるため簡易験潮を実施し,その点を基点としてトータルステーション等による多角測量により各基準点の標高を求めた.そのほか,面的な上下変動の検出を目的として,1968年の設置以後に道路拡幅工事により亡失となった簡易水準点が設置されていた地点において,GPS測量を実施した.
本測量により,新たな位置情報のほか,最近41年間に積み重ねられた地殻変動を得ることができた.それによると,電子基準点において捉えられている最近12年間の隆起速度は,揺らぎを伴うものの,最近41年間の隆起速度とほぼ同程度である.また,最近7年間と最近41年間の上下変動の速度の分布から,硫黄島では地域的に速度が違う隆起現象が,速度に揺らぎを伴いながら継続してきたことがうかがえる.
摺鉢山は,現在,二等多角点や電子基準点が設置されている場所よりも山頂部のほうが隆起速度は速く,これまでも同様であった可能性がある.
本文[PDF:1,943KB]
本測量により,新たな位置情報のほか,最近41年間に積み重ねられた地殻変動を得ることができた.それによると,電子基準点において捉えられている最近12年間の隆起速度は,揺らぎを伴うものの,最近41年間の隆起速度とほぼ同程度である.また,最近7年間と最近41年間の上下変動の速度の分布から,硫黄島では地域的に速度が違う隆起現象が,速度に揺らぎを伴いながら継続してきたことがうかがえる.
摺鉢山は,現在,二等多角点や電子基準点が設置されている場所よりも山頂部のほうが隆起速度は速く,これまでも同様であった可能性がある.
本文[PDF:1,943KB]


