講評

(1) 「干渉合成開口レーダの解析技術に関する研究」の事後評価

3年間での統合手法の確立のために、少ない人数ながら、第1段階の成果としては十分なものが得られたと評価できる。今後、「ALOS+GEONET」の組み合わせによるデータセットが使えるようになれば、この手法の再構築を含めつつ、大きな成果が期待される。また、今後は、測地分野に限らず、広い分野の中でこうした成果を活用することを考えて研究を進められたい。

(2) 「火山斜面地の地形変化に関する研究」の事後評価

少ないスタッフで2つの研究地域について研究を実施し、数ある成果公表を行ったことから、本研究の成果を高く評価する。今後は、火山だけでなく一般斜面の崩壊や地形変化等にも発展させるような技術の開発が必要ではないか。また、GIS分野に限らず、地形、気象等の専門家とのコミュニケーションを図り、更なる発展を目指されたい。

全体として

自分たちの専門分野に限らず、少し視野を広げて研究を実施されたい。また、次世代の研究方向を示すような提案が必要ではないか。例えば、新しいアイディア・技術開発の提案や、解析において世界のスタンダードとなるような成果を公表する等、今後検討されたい。