平成13年度 第1回 国土地理院研究評価委員会(講評)

(委員)
 火山についてはさらなる高度化の話で、意義がある。うまくいっているのであれば、もっと高度化するために予算を確保すべきである。火山関係では、GPSは他機関では余り行われていない。国土地理院の特徴として、GPSを行うのは非常に結構だが、もう少し数を増やしたらどうか。他のデータと比較して、GPSモデルと他のものをうまく説明できるようにしてほしい。
 次のレーザーの話は、これまで随分やられてきており、少しターゲットを絞って成果を出すべきである。
 それからALOSについては、衛星が打ち上がる前から取り組むことは必要だが、外部に発注せずに、技術を国土地理院の内部に蓄積してほしい。それから、作成したソフトをできれば配布ほしい。



(委員)
 我々が見ているのは特別研究だけである。ところが、バックグラウンドとして地理院全体がその研究に関わっている。我々は研究評価ということで、一部だけを見て評価している。もう少しバックグラウンドとしてどのようなものが一緒になっているとか、特別研究はその中でどういう位置付けにあるとかをもう少し説明してほしい。



(委員)
 火山のところで、リアルタイムで地殻変動を主体とする火山総合モニタリングシステムを構築する意図は良いが、リアルタイムとなると、GPS以外のデータは現状では難しい。火山活動が平穏なときに、その地域のデータベースをしっかり揃えておき、活動期に入り1回観測すれば前のデータと比較できる体制をとってほしい。



(委員)
 国土地理院の地殻変動研究は、非常に優秀な人が揃っていて、高いポテンシャルを持っているのに、それを全部生かそうとしていない。色々なデータも集めて、本気で火山噴火を予知する方向へ発展してほしい。



(委員)
 3つの課題とも非常に期待されている。特にレーザーとALOSは期待の高い研究だ。余り広げずに絞って、成果が出やすいようにしてほしい。レーザーに関しても反射強度の使い方が一般には分かっていないので、国土地理院の研究蓄積を生かして、早く成果を出してほしい。



(委員)
 2年後あるいは3年後の到達点を明確にし、そこまで到達したのかを分かるようにすべき。



(委員)
 研究期間が3年間というのは非常に短い。今日提案のあった3つのテーマはそれぞれ色々な可能性があることは良く分かった。だが、みな並列的、総花的な感じがする。重点的な部分をもう一寸分かりやすくすべきだ。



(委員)
 バックグラウンドを多少なりとも説明してもらえれば分かりやすい。次の発表では配慮してほしい。



(委員)
 今日行ったのは事前評価だが、次の事後評価では当初目標の達成度などがあるので、そのあたりをはっきりさせておいてほしい。