最終更新日:2021年7月7日

第50回国土地理院報告会 令和3年(2021年)6月5日~6月30日 ※オンライン開催

「第50回国土地理院報告会」開催概要(終了)

第50回国土地理院報告会

※「第50回国土地理院報告会」は終了いたしました。

「第50回国土地理院報告会」を令和3年6月5日(土)から6月30日(水)まで、オンラインで開催いたしました。

「地図と測量の未来を語ろう。」をメインテーマとし、日本大学文理学部地理学科教授・関根智子氏、元日本大学鶴ヶ丘高等学校社会科教諭・黛 京子氏による特別講演とともに国土地理院職員による最新の取組・成果をご紹介いたしました。

オンライン開催ということで、全国各地からだけではなく、海外からも含め、民間企業、研究関係、教育関係、行政関係や学生など幅広い分野から、多くの方々にご参加いただきました。ご参加いただきましたみなさまには厚く御礼申し上げます。

以下に一般講演の発表資料(PDFファイル)を掲載しております(課題名下にリンクがございます)。

開催期間

令和3年6月5日(土)~6月30日(水)

講演プログラム

特別講演  『地理教育の現状と課題』

特別講演  『地理教育の現状と課題』のタイトル画像

元日本大学鶴ヶ丘高等学校地歴公民科教諭 黛 京子先生

 「地理総合の開始における現場の課題と問題」

地理必修化における地理教員の不足とその影響、ここから考えられる地図教育の課題と問題点、中学校の新しい地理分野とのつながりについて、特に「地理総合」の3本柱の「A:地図や地理情報システムで捉える現代社会」が抱える高等学校の地歴公民の教育の現状と課題をご紹介いただきました。

日本大学文理学部地理学科教授  関根 智子先生

 「GIS教育と業界・高等学校への期待」

大学でのGIS教育の現状と課題、地理総合のGIS教育への要望、地理空間データの整備や地理総合に向けての業界への期待についてご講演いただきました。また様々な業界で利用されているGIS(地理情報システム)ですが、「GISが使える」とはどのようなことについてもお話いただきました。

一般講演

課題名

概要

公共測量業務の生産性向上に向けて ~i-Construction に対する国土地理院の取組~
講演資料(PDFファイル)
国土地理院では、i-Constructionを推進するため、3D測量の正確性・効率性・信頼性向上に資する測量新技術に関する技術開発を行い、作業マニュアルの作成や「作業規程の準則」の改定を行っています。

本報告では、これらに関する最近の動向について、ご紹介いたしました。
地理院地図の今後の展望 ~ベクトルタイル地図で世界最先端を走る~
講演資料(PDFファイル)
国土地理院は2003年以降「地理院地図」(当時の名称は「電子国土Webシステム」)を通して、我が国の国土の地図、空中写真等をインターネットを通して提供しています。

令和2年には新たな取組として、ベクトルタイルの技術を用いた地図閲覧サイト「地理院地図Vector(仮称)」を公開しました。

本報告では、この世界最先端を走るベクトルタイル地図の取組を中心に、地理院地図に関する最新の取組をご報告いたしました。
過去から現在、そして未来へつなぐ防災・減災の貴重な声 -自然災害伝承碑が伝える先人たちのメッセージ-
講演資料(PDFファイル)
国土地理院では、全国に存在する『自然災害伝承碑』の情報を2019年6月から地理院地図で、9月から2万5千分1地形図で公開を開始し、順次更新しています。

本報告では、この「自然災害伝承碑」の取組状況や過去の自然災害を伝える伝承碑の事例のほか、伝承碑を活用した後世に語り継ぐ取組事例についてご紹介いたしました。
空から日本を見つめ続けて60年 -測量用航空機くにかぜのあゆみと最近の取組-
講演資料(PDFファイル)
国土地理院で保有する『測量用航空機くにかぜ』は1号機の就航から60年を迎えました。

この間、国土地理院が「くにかぜ」で国土を撮影し続け、我が国の主権を示す根拠となる国土全域の地図作成を効率的かつ高精度に行ってきました。

また、自然災害が多発する我が国において、空中写真撮影により被災状況を把握し、関係機関に提供することを通じて、復旧・復興にも貢献してきました。

本報告では、東日本大震災から10年を迎えた本年、「くにかぜ」のこれまでのあゆみを、最近の取組と合わせてご報告いたしました。
火山活動を捉える宇宙の目 -西之島をはじめとして-
講演資料(PDFファイル)
小笠原諸島・西之島は噴火活動により形状を大きく変えながら成長を続けています。

しかし西之島は遠く離れており、また噴火が続くなかで近づいて監視しつづけることは困難です。

本報告では、人工衛星だいち2号が宇宙から捉えた西之島の火山活動による変化について報告するとともに、国土地理院が始めた新たな解析手法によって日本全国の火山の地殻変動を従来以上に詳細かつ正確に捉える取組について最新の事例とその利用展望についてご紹介いたしました。
課題名 概要 公共測量業務の生産性向上に向けて ~i-Construction に対する国土地理院の取組~	国土地理院では、i-Constructionを推進するため、3D測量の正確性・効率性・信頼性向上に資する測量新技術に関する技術開発を行い、作業マニュアルの作成や「作業規程の準則」の改定を行っています。  これらに関する最近の動向について、ご紹介いたします。 地理院地図の今後の展望 ~ベクトルタイル地図で世界最先端を走る~	国土地理院は2003年以降「地理院地図」(当時の名称は「電子国土Webシステム」)を通して、我が国の国土の地図、空中写真等をインターネットを通して提供しています。  令和2年には新たな取組として、ベクトルタイルの技術を用いた地図閲覧サイト「地理院地図Vector(仮称)」を公開しました。  この世界最先端を走るベクトルタイル地図の取組を中心に、地理院地図に関する最新の取組をご報告いたします。 過去から現在、そして未来へつなぐ防災・減災の貴重な声 -自然災害伝承碑が伝える先人たちのメッセージ-	国土地理院では、全国に存在する『自然災害伝承碑』の情報を2019年6月から地理院地図で公開し、順次更新しています。  この「自然災害伝承碑」の取組状況や過去の自然災害を伝える伝承碑の事例のほか、伝承碑を活用した後世に語り継ぐ取組事例についてご紹介いたします。 空から日本を見つめ続けて60年 -測量用航空機くにかぜのあゆみと最近の取組-	国土地理院で保有する『測量用航空機くにかぜ』は1号機の就航から60年を迎えました。  この間、国土地理院が「くにかぜ」で国土を撮影し続け、我が国の主権を示す根拠となる国土全域の地図作成を効率的かつ高精度に行ってきました。  また、自然災害が多発する我が国において、空中写真撮影により被災状況を把握し、関係機関に提供することを通じて、復旧・復興にも貢献してきました。  東日本大震災から10年を迎えた本年、「くにかぜ」のこれまでのあゆみを、最近の取組と合わせてご報告いたします。 火山活動を捉える宇宙の目 -西之島をはじめとして-	小笠原諸島・西之島は噴火活動により形状を大きく変えながら成長を続けています。  しかし西之島は遠く離れており、また噴火が続くなかで近づいて監視しつづけることは困難です。  本報告では、人工衛星だいち2号が宇宙から捉えた西之島の火山活動による変化について報告するとともに、国土地理院が始めた新たな解析手法によって日本全国の火山の地殻変動を従来以上に詳細かつ正確に捉える取組について最新の事例とその利用展望についてご紹介いたします。 大地震の地盤災害の推計を“すぐ”に“だし”ます -スグダス(SGDAS)システムの運用-
講演資料(PDFファイル)
国土地理院では、震度5弱以上の地震発生後15分以内に、地盤災害(斜面災害、液状化)の概略発生位置と規模を推計・配信する「地震時地盤災害推計システム(SGDAS:スグダス)」を運用しています。

この推計結果は国の機関のほか地方公共団体にも配信しており、推計結果は具体的な被害情報が入る前の被害概況の把握や被災地の空中写真撮影のコース設計など、地震時の初動対応に活用されております。

本報告では、このシステムの概要と、どのような情報が得られ、地震時の初動対応にどのように活用されているのかについて、ご紹介いたしました。
国土を測る重要インフラ 「電子基準点網」のさらなる発展に向けて
講演資料(PDFファイル)
電子基準点網(GEONET)は、電子基準点の観測データや日々の座標値等の提供を通じ、測量や全国の地殻変動監視、位置情報サービス等に利用される重要なインフラです。

災害時でも安定したデータ提供等を継続できるよう、これまで耐災害性の強化を図ってきました。

また、位置情報の高精度化に対するニーズに応えるため、新たな解析手法による日々の座標値(第5版)の提供を開始するとともに、民間等電子基準点の活用による電子基準点網の拡充に向けた制度を運用しております。

本報告では、電子基準点網のさらなる発展に向けたこれらの取組についてご紹介いたしました。

第50回国土地理院報告会リーフレット

リーフレットサムネイル画像

お問合せ先

〒305-0811
茨城県つくば市北郷1番
国土交通省 国土地理院 企画部 企画調整課(国土地理院報告会事務局)
E-Mail gsi-houkokukai=gxb.mlit.go.jp(=を@に変更してください)

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、以下のページからダウンロードしてください。