第31回(令和5年)児童・生徒の地図作品展
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主催:徳島地理学会
作品展の概要
「児童・生徒の地図作品展」は、徳島県内の小・中・高校の児童生徒が作成した地図類を募集し、優秀な作品を展示して、地理教育・地図教育の発展を図ることを目的に毎年11月末から12月初めに開催されています。
生まれた年と今で、少子化がどのように進んだか ~徳島県の中学校生徒数の比較から~
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審査員特別賞/国土地理院長賞
作品名:生まれた年と今で、少子化がどのように進んだか ~徳島県の中学校生徒数の比較から~
受賞者:鳴門教育大学附属中学校 1年 大田 彩生
作品主旨:
少子化が進んでいると言われますが、私自身日常で実感したことはありません。そこで、私が生まれてから現在まで、どのくらい子供が減っているのか、徳島県の中学校の生徒数をもとに調べました。
その結果、この12年間で想像以上に生徒数が減少していましたが、中には増加している学校がある事に気づきました。そして各学校の増減率を色、大きさ、分布で地図上に表すと、著しく減少する周辺部と中心部の二極化が見えてきました。
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AEDはどこにあるの?
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国土地理院長賞
作品名:AEDはどこにあるの?
受賞者:徳島市立千松小学校 4年 坂巻 怜奈
作品主旨:
私は,たおれている人を見つけたらパニックになると思います。そんな時,すぐにAEDを借りることができるようにAEDマップを作りました。また,スマートフォンを持っていない時に,救急車を呼ぶために公衆電話の場所もまとめました。調べていて分かったことは,AEDはたくさんあっても,いつでも使える物は少ないことです。おすすめのAED設置場所をたくさんの人に知ってもらい,大切な命を守る役に立てればうれしいです。
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徳島県の少子化と公立小学校の休校と廃校
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(一財)日本地図センター理事長賞
作品名:徳島県の少子化と公立小学校の休校と廃校
受賞者:徳島文理中学校 1年 井上 愛梨
作品主旨:
テレビで小学校の休校や廃校の放送を見ると、徳島県の少子化問題がとても身近に感じられ、この12年間の徳島県の市町村別小学校児童数の減少率と休校や廃校となった小学校数について調べました。地図の作成にあたり、児童数の減少率ごとに市町村を色分けして示すことで、徳島県のどの地域で少子化が深刻であるかを一目でわかるようにし、休校や廃校となった小学校の分布との関連性を検討しやすくなるよう工夫しました。
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点字ブロックでどこまで行ける?
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(一財)日本地図センター理事長賞
作品名:点字ブロックでどこまで行ける?
受賞者:徳島県立城ノ内中等教育学校 2年 坂東 里咲
作品主旨:
いろいろな経路でウォーキングしていると、点字ブロックがある道とない道がありました。
点字ブロックを辿って行くとどこまで行けるのか気になり、徳島駅を起点にして調べました。予想以上に遠くまで続いているところがあったり、大きい道路でも部分的にしかなかったり、設置の基準を知りたいと思いました。
パソコン上での地図の編集操作には苦労しましたが、みんなが安全に住める街になってほしいです。
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阿南市に設置されたAEDは命の危機に間に合うか!?
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国土地理院四国地方測量部長賞
作品名:阿南市に設置されたAEDは命の危機に間に合うか!?
受賞者:徳島県立富岡西高等学校 1年 相原 良映
作品主旨:
以前、テレビで心臓発作になる確率が高い場所が一般の自宅であることを知りました。気になって調べてみると、冬場のお風呂から脱衣所への移動やトイレなど、室温の差が急に変わる場所で、特にお年寄りの方に起こりやすいことがわかりました。地図でAEDが設置されている場所を調べると、学校や体育館などの公共施設に多く設置されていました。AEDを近い間隔で設置するのではなく、住宅地の近くなどにもっと設置するべき適当な場所が他にあるのではないかと思い、GISを使って検証をしてみました。
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じょうろくだんちのゴミおき場を調べたよ!
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国土地理院四国地方測量部長賞
作品名:じょうろくだんちのゴミおき場を調べたよ!
受賞者:徳島市立渋野小学校 3年 泉地 瑚夏
作品主旨:
私は、お母さんのお手伝いでごみすてをします。もう少し家の近くでごみすてができればいいなと思い、調べることにしました。地図にゴミおき場を書きこんだり、インターネットで調べたり、かんきょう事業所に電話をしたりして調べました。そのけっか、家の近くにゴミおき場はできそうにないことが分かりました。少しざんねんだけど、地図を作ったり、インターネットで調べたりすると新しい発見があり楽しかったです。
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徳島県鳴門市を起点とした国内移動時間分析
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徳島市教育委員会教育長賞
作品名:徳島県鳴門市を起点とした国内移動時間分析
受賞者:鳴門教育大学附属中学校 2年 木村 千紗
作品主旨:
地域経済分析システム(RESAS)を用いて、公共交通機関と自動車の移動時間を市町村ごとに塗り分けた。工夫したことは、高速道路を赤で示し、移動時間との関係を可視化したことだ。私の住む鳴門市を中心に考えると、高速道路は広く整備されているので、移動時間は距離に比例していた。一方、陸路の公共交通機関が発展していないため、空路のある都市部と、県内など距離の近い地域への移動時間に差があまりないことが分かった。
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