第24回全国児童生徒地図優秀作品展 受賞作品

第24回全国児童生徒地図優秀作品展 受賞作品

受賞作品

国土交通大臣賞

作品名 : 「水害から街を守る下水道MAP~雨水やコロナの手洗い水はどこに行くの?~」

受賞者 : 京都府 立命館小学校 3年 松井 葵

作品主旨 : 豪雨の後に、住んでいるマンションの1階が浸水しました。京都の街中では珍しくないことを知り、雨水やコロナの手洗い水などが、どう流れて行くのかを調べました。はじめは雨が降った時の水たまりを記録し、枡とマンホールを地図にしました。地下にも下水の地図があることを知り、重ねました。また下水道方式が違う所で、良い点と悪い点を比べました。下水は高さを使って流れ、どこで、どうして水があふれるのかが分かりました。

24作品展_国土交通大臣賞

【選考委員会の講評】
被災したことをきっかけに取り組んだ作品で、烏丸通を境に東西で水の流れが違うことを発見した点や、平面図と断面図を組み合わせているところが小学3年生としてはすばらしい。
シートを利用した手動のGISのような重ね合わせの工夫が面白い。
自らの経験から抱いた疑問を粘り強く何年かにわたって探求して調べて地図に表した。表した地図を利用してなぜ水があふれたかという疑問を解決したところが優れている。

文部科学大臣賞

作品名 : 「先人の貴重な文化遺産 旧赤穂上水道」

受賞者 : 兵庫県 赤穂市立城西小学校 6年 畑中 彩希

作品主旨 : 400年以上前、赤穂では井戸からも塩水が出たため、千種川から水路をひきました。旧赤穂上水道のすごいところは、侍屋敷から町屋にいたるまで、各戸給水されたことです。先人たちの努力のたまものである旧赤穂上水道の歴史と功績があってこそ、現代にも引き継がれていることを知り、先人の貴重な文化遺産の旧赤穂上水道をもっと皆にも知ってもらいたいと思います。

  24作品展_文部科学大臣賞

【選考委員会の講評】

過去と現在の情報について地図を使って比べたところが地図の使い方として見事であった。
色分けをしてわかりやすい地図にしようという工夫が見られ、広域図と詳細図を組み合わせてあるところが優れている。
昔の人がどのように水路を引いたかをよく考察しており、先人の努力・貢献に対しての尊敬と郷土の文化に対する誇りが感じられる作品である。

審査員特別賞

作品名 : 「~小さな生命でも大切に~」

受賞者 : 滋賀県 湖南市立石部小学校 5年 米崎 仁翔

24作品展_審査員特別賞1

24作品展_審査員特別賞2
【選考委員会の講評】
犬や猫に対する自分の思いを地図化することで社会に訴えっている作品であり、地図を通して表現し主題図として説得力がある。
犬・猫の殺処分というこれまでにないテーマを果敢に取材しておりジャーナリスト精神を感じる。