第21回全国児童生徒地図優秀作品展 ご挨拶(国土地理院長)

第21回全国児童生徒地図優秀作品展 ご挨拶(国土地理院長)

ごあいさつ

 国土地理院は、全国児童生徒地図作品展連絡協議会(「連絡協議会」)と連携し、全国の連絡協議会加盟団体から推薦された児童生徒の地図に関する作品を一堂に集め、「第21回全国児童生徒地図優秀作品展(「全国展」)」を国土地理院「地図と測量の科学館」、国土交通本省「1階展示コーナー」及び科学技術館(東京都千代田区)「4階ギャラリー」の3会場において開催しました。今回の全国展には、連絡協議会加盟の14団体及び連絡協議会が認める特別参加の2団体から105点の優秀賞を受賞した作品が出展されました。

 児童生徒の地図に関する作品展は、小・中・高等学校等の社会科教育の一環として、児童生徒の自主的な研究活動を通して、地図についての正しい理解や地理的思考力を高めるとともに、社会的なものの見方を育てるために、連絡協議会を構成している団体が全国各地で開催しているものです。今年度は、これらの作品展へ693校から4,488点の応募がありました。

 また、全国展参加団体より大臣賞候補として推薦された作品の中から、有識者による国土交通大臣賞・文部科学大臣賞表彰作品選考会において、「国土交通大臣賞」と「文部科学大臣賞」が毎回選出されておりますが、今回推薦された15作品からは、「国土交通大臣賞」に、立命館小学校2年生楳木有紀乃さんの作品「私の住む町南福西町『助け合い』安心安全MAP」が、「文部科学大臣賞」に、岐南町立岐南中学校2年生杉江俊哉さんの作品「小学校・中学校統合map 関・美濃半世紀の歩み」が、それぞれ選出されました。各大臣賞の表彰式は、1月9日(火)に国土交通省において執り行われ、石井国土交通大臣から各受賞者に表彰状と記念品が授与されました。さらに、審査員の評価が高かった作品には、毎回「審査員特別賞」が授与されており、今回も1作品が選出されました。そのほかの12作品には、「奨励賞」を贈らせていただきました。

 国土地理院は、全国展の開催を通じて、全国各地で行われている地図を使った教育の現状や児童生徒の地図作品についての取組を広く紹介するとともに、地図への関心を高め、教育現場でのより一層の地図利用の普及・向上や地図を使った教育に関わる教育者、研究者などのネットワークづくりを進めることにより、今後とも地理・地図教育の推進を支援してまいります。

 最後に、今回の全国展の開催にあたり、ご協力を賜りました関係機関、関係団体の皆様に厚く御礼申し上げます。
 
 平成30年2月
  国土交通省国土地理院
    院長    村上 広史