沼尻墨僊(ぬまじりぼくせん)1775-1856

先人たちのこどものころ:沼尻墨僊(ぬまじりぼくせん)

― 寺子小屋で教育に精をだし、傘式地球儀を作成した ―

画像:沼尻墨僊

画 伊藤久美子(伊藤デザインルーム)


沼尻墨僊(ぬまじりぼくせん)について

墨僊(ぼくせん)は、小さい時から神童(しんどう)といわれていました。

5歳の時に母につれられて筑波山にのぼったとき、山門の仁王像(におうぞう)を見て、そのみごとさに感心し、家に帰るとすぐに筆をとって仁王のすがたを書きましたが、そのできばえはとてもみごとであったといいます。

父は病気がちでしたので、母とともに着物をしたてる仕事にせいをだし、町内のことにも、勉強にもはげんだので、町奉行からなんども表彰(ひょうしょう)されたといいます。